キックオフ顆粒水和剤 − 適用表・使用方法など詳細情報

概要

キックオフは、有効成分クロラントラニリプロール、ジノテフランの二成分を含有する新規殺虫剤です。 葉菜類の主要害虫であるアブラムシ類、ナモグリバエ、コナガ、アオムシ、オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、カブラヤガなどに卓効を示し、優れた浸透移行性で育苗セルトレイまたはペーパーポットへのかん注処理にぴったりです。

有効成分情報

特徴

葉菜類の主要害虫に卓効

有効成分「クロラントラニリプロール」4％（商品名プレバソン／サムコル）とアブラムシ類に対して卓効を示す有効成分「ジノテフラン」15％（商品名スタークル／アルバリン）の二成分が、葉菜類の主要害虫であるアブラムシ類、ナモグリバエ、コナガ、アオムシ、オオタバコガ、ハスモンヨトウ、ヨトウムシ、カブラヤガなどに卓効を示します。

育苗セルトレイまたはペーパーポットへのかん注処理に最適

優れた浸透移行性があるため。キックオフの効果を最大限に活かす処理方法として、育苗セルトレイまたはペーパーポットへのかん注処理をおすすめします。
定植前日～当日にかん注処理することで、定植後約一カ月の長い残効が期待できます。

使用方法

水和剤なので、水に希釈して使用します。

農家web編集部からのポイント

かん注処理について

かん注処理は薬液の飛散が少なく、作業者に対して安全・安心であり、定植後の防除作業が軽減されます。なお、かん注処理の際には100倍に希釈し、セルトレイまたはペーパーポット一枚当たり500mlを全体に均一に処理してください。

使用上の注意

使用上の注意

1. 使用量にあわせ薬液を調製し、使いきること。
2. 本剤をセル苗に使用する際は、調製液をセル成型育苗トレイまたはペーパーポット上方から灌注すること。また、本剤が土壌に十分に吸収されないおそれがあるので処理直前や直後の灌水はさけること。
3. はくさいに使用する場合は、軟弱徒長苗、高温乾燥時、あるいは過剰使用により、葉縁が退色するなど薬害を生ずる恐れがあるので、健苗を用意して、適切な温度管理につとめ、所定の使用液量、濃度、使用時期を厳守して使用すること。
4. 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。

5. ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。

   1. ミツバチ等の巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないこと。
   2. 受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設や果樹園等では使用をさけること。
   3. 関係機関（都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等）に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。

6. 空袋は圃場などに放置せず、適切に処理すること。

7. 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

8. 本剤の使用に当っては使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、とくに初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。