ホクコービルダープリンス粒剤 − 適用表・使用方法など詳細情報
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概要
2つの有効成分が配合された水稲殺虫殺菌剤です。プロベナゾールが、いもち病、白葉枯病、もみ枯細菌病といった稲の主要病害を防ぎます。フィプロニルが、幅広い殺虫スペクトルにより害虫を防除します。残効が長く、省力的かつ経済的です。
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適用表
作物名 | 適用病害虫名 | 希釈倍率 | 使用液量 | 使用時期 | 使用方法 | 本剤の使用回数 | フィプロニルを含む使用回数 | プロベナゾールを含む使用回数 |
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稲(箱育苗) | いもち病 | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 緑化期〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | ウンカ類 | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 緑化期〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | コブノメイガ | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 緑化期〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | イネドロオイムシ | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 緑化期〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | 白葉枯病 | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 移植3日前〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | もみ枯細菌病 | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 移植3日前〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | ニカメイチュウ | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 移植3日前〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | イネミズゾウムシ | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 移植3日前〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | イネツトムシ | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 移植3日前〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) | |
稲(箱育苗) | イネクロカメムシ | 育苗箱(30×60×3cm、使用土壌約5㍑)1箱当り50g | 移植3日前〜移植当日 | 育苗箱の苗の上から均一に散布する。 | 1回 | 1回 | 2回以内(移植時までの処理は1回以内) |
特徴
2つの有効成分が配合
2つの有効成分(プロベナゾールおよびフィプロニル)が配合された水稲殺虫殺菌剤です。
稲の主要病害を防ぐ
プロベナゾールが、いもち病、白葉枯病、もみ枯細菌病といった稲の主要病害を防ぎます。
幅広い殺虫スペクトル
フィプロニルが、幅広い殺虫スペクトルにより害虫を防除します。
使用方法
登録内容にしたがって、育苗箱処理します。
使用上の注意
効果・薬害等の注意
- 使用量に合わせ秤量し、使いきること。
- 育苗箱の苗の上から所定薬量を均一に散布し、茎葉に付着した薬剤を払い落とし、軽く散水して田植機にかけて移植すること。
- 稲苗の葉がぬれていると、薬剤が付着して薬害が生ずる場合があるので、散布直前の灌水はさけること。
- 軟弱徒長苗、むれ苗、移植適期を過ぎた苗などでは薬害を生ずるおそれがあるので、必ず健苗に使用すること。
- 処理苗を移植する本田の整地が不均整な場合は薬害が生じやすいので、代かきはていねいに行い、移植後に田面が露出したりしないよう注意すること。
- 処理苗を本田に移植した後は、そのまま湛水状態(湛水深3~5㎝)を保ち、稲苗が活着するまで田面が露出しないよう水管理に注意すること。
- 本田が砂質土壌の水田や漏水田、未熟有機物多用田での使用はさけること。
- 移植後、低温が続き、苗の活着遅延が予測される場合には使用をさけること。
- 本剤は処理を誤ると、生育初期の葉の黄化や生育遅延などの薬害を生ずるので、所定の使用時期、使用方法を守ること。
- 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないよう注意し、特に初めて使用する場合には病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意
- フィプロニルによる中毒に対しては、動物実験でフェノバルビタール製剤の投与が有効であると報告されている。
- 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用すること。作業後は直ちに身体を洗い流し、うがいをするとともに衣服を交換すること。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯すること。
- かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避けること。
- 夏期高温時の使用を避けること。
- 魚毒性等:水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、本剤を使用した苗は養魚田に移植しないこと。 水産動植物(甲殻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池等に流入しないよう水管理に注意すること。 散布器具及び容器の洗浄水は、河川等に流さないこと。また、空容器、空袋等は水産動植物に影響を与えないよう適切に処理すること。
- 保管:直射日光をさけ、食品と区別して、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。