竹の特性
まず竹の駆除方法の前に、竹の特性を知っておきましょう。
竹はイネ科タケ亜科の常緑性の多年生植物で、毎年春になると、地下茎の節にある芽子からタケノコが生えて成長します。その成長力はすさまじく、1日に1m以上成長します。1本の親株からどんどんタケノコが生えて竹林となっていくのです。
新しい若い竹(親株)がタケノコをつくるのは5年目ぐらいまでで、6年目以降になると古い地下茎からはあまり発生しないといわれています。
竹は丈夫で、強い成長力をもつため、様々なものに活用されてきました。しかし現在では安価な他の代用品に変わり、管理されない竹林が増え、放置竹林となっているのが現状です。
除草剤を使わずに竹を枯らす方法
上記の通り、竹は一部の地下茎からでも繁殖するため、地表に出た生長した竹の地上部をノコギリや鉈(ナタ)で伐採しても、また生えてきます。
しかしながら、年に2回、複数年伐採を継続することで、地下部に蓄積する養分や水分を減少させて弱らせ、駆除することができたケースがあります。(当ケースでは7年間)このため、年に2回、複数年継続して伐採を行うことは、竹の駆除として有効です。
また、竹の休眠期である落葉の季節から冬(11月後半〜2月)に、1mの高さで竹を切り倒すという方法、通称「1m切り」と呼ばれる方法があります。
この時期は竹の休眠期のため、竹が水を吸い上げなくなります。竹は切られたことに気づかないまま、春先に根や地下茎から水や養分を吸い上げて切り口に放出します。結果、根や地下茎の養分を使い果たして、春先から夏にかけて根や地下茎も枯れるというわけです。この方法は新しい方法であり、検証結果が乏しいこと、また切り株は枯れても周囲から再生竹が発生するというケースが発生していることから、よく検討の上、実施するかどうかを決めるようにしましょう。
伐採の仕方
伐採方法
竹を切るには、竹用のノコギリを使いましょう。大量に切る場合は、竹切り用のチェーンソーが便利です。一般のノコギリやチェーンソーでも切ることはできますが、切るときにしなる竹には刃が多い竹用につくられたものを使うのがおすすめです。
- 山などでは高いところから切り始めましょう
- 倒す方向をきめ、同じ向きに倒します。
- ノコギリやチェーンソーで切ります。
- 切った竹は、自治体のゴミ処理の基準にしたがって処分しましょう。
服装
竹の伐採は他の樹木に比べてしなりが強いので、はね返りが起きることがあります。特に頭部や顔面を守るためにも、ヘルメットや保護網などの保護具を着用することが望ましいです。
またチェーンソーを使う場合には、防護ズボンや手袋、ヘルメットの着用をしてケガのないように行いましょう。