防草シートを探している方なら、かならず目にするザバーン。世界で一番売れている防草シートです。ここでは、ザバーン防草シート350Gとザバーン防草シート240Gについてその違いや、それぞれに合った使い方についてわかりやすく説明します。
ザバーンとは
ザバーンは、世界有数のサイエンスメーカーである米国のデュポン(dupont)社が開発したポリプロピレン4層スパンボンド不織布の製品名です。
ザバーンは、素材のポリプロピレンは透水性に優れており、さらに特殊な加工をすることで高い耐久性があります。また4層スパンボンド不織布は、スギナや笹などが雑草の突き破りにも強い、優れた防草シートです。
細かな性能や、350・240以外のザバーンについては詳しい記事があります。
ザバーン 350Gと240Gの違い
ザバーンの後ろに付く数字は、1㎡(平方メートル)あたりの重さ(g)を表しています。重さが重いということは、多くの糸が使われていることになりますから、密度が高くなります。防草シートは密度が高いほど、防草効果・耐久性が高くなります。
350Gの方が240Gより耐久性・防草効果に優れたハイグレードな製品です。比較すると、遮光率は二つとも99.7%と変わりませんが、重さ・厚み・耐用年数に差があります。
防草シートは紫外線で劣化するため、防草シートの上に砂利などを敷くと耐用年数は長くなります。ザバーンの350G・240Gは砂利下では半永久的に使えます。曝露とは、防草シートの上になにも敷かずそのままむき出しで使った場合の耐用年数です。
商品名 | ザバーン350G | ザバーン240G |
---|---|---|
概要 | ||
坪量(g/㎡) | 350 | 240 |
厚さ(mm) | 0.8 | 0.64 |
遮光率 | 99.7% | 99.7% |
耐用年数 | 約10~15年以上(曝露) 半永久(砂利下) | 約7~13年(曝露) 半永久(砂利下) |
1㎡当たり単価 (巾✖️長さ=1㎡) | 約650円 | 約460円 |
ザバーン 350Gと240Gの使い方
350Gが240Gより機能が高いのはわかりましたが、その分価格も高くなります。広範囲に敷くとなると価格差も大きくなるので、悩ましいところです。
実は、市販されているほとんどの防草シートは、防草シートの上に砂利、バークチップや人工芝を置いて見えないようにして使用することを前提にしています。日光に露出(曝露)して剥き出しの状態で使用すると、太陽光、紫外線による劣化が激しく、数年経たないうちに劣化により機能性が落ち、雑草が防草シートを突き破って生えてくる箇所がどんどん増えてきます。
庭などに防草シートを敷く場合には、むき出しのまま使うと、殺風景になり景観もあまりよくありません。できれば砂利などを敷くのがおすすめです。砂利の下に敷くのであれば、240Gでも十分な機能があります。砂利+ザバーン240Gをセットで敷けば、メンテナンスは必要ですが半永久的に使えます。
しかし斜面や法面などでは、上に砂利を敷くことはできませんのでそのまま使うことになります。そのまま使うのであれば、交換の手間を考えると350Gがおすすめです。
プランテックス240とザバーン240の違い
デュポンには、プランテックスという製品もあります。プランテックス240BBとザバーン240Gの違いは、後ろのアルファベットが違います。数字の後についているアルファベットは色で、Gはグリーン、Bはブラック、BBはブラックとブラウンのリバーシブルです。
なので色が違います。数値は同じなので1㎡あたりの重さ(g)や厚みも同じ。遮光率も99.7%と同じです。耐用年数が砂利下の場合は半永久で同じですが、曝露(むき出しで使う場合)だと3~5年と短くなります。ザバーン240Gは耐紫外線の品質改良がされているためです。プランテックスは砂利の下で使うことを基本としているようですので、砂利下でつかうのであれば同等の効果が得られるでしょう。
ザバーン240BBの名前で販売されていることもありますが、2018年に名称がかわっているので混在していることもあります。ザバーン240BBとプランテック240BBは同じ製品です。
ザバーンの施行方法
防草シートは、品質の良い製品をつかっても正しく貼らないと効果が半減してしまうことがあります。しっかりと事前に除草し、整地してから貼ることが大切です。
詳しい手順については、下記の記事を参考にしてください。