防草シートは、ダイソーやセリアなどの100均でも見かけるようになり、防草シートを押さえる固定ピンも販売されています。ここでは100均で購入できる防草シートのピンについて、その特徴や選び方、おすすめの使い方などを説明します。
防草シートの固定ピンの種類
素材
ダイソーやセリアなどに置いてある防草シートの押さえピンには、まずは素材でプラスチックか鉄製のものかに分かれます。
プラスチック製のものは鉄製に比べ、本数が多く入っているのでお得なように見えます。しかし安価なプラスチック製のものは、耐久性があまりありません、畑のマルチの押さえなどに、よく使われます。1年で張り替えるのであればプラスチック製でもよいでしょう。
ただし、プラスチック製は強度がないので固い地盤などでは、打ち込んだ時に折れてしまう恐れもありますので、鉄製のものを使いましょう。耐久性もプラスチックより長く持ちます。鉄は次第に錆びて見た目は悪くなりますが、そのサビによって抜きにくくなる効果もあります。
形状
形状には、L字型、U字型、角型(コの字型)、釘型、J型などがあります。
プラスチック製の抑えピンは、釘型のものが多く返しがあるものもあります。返しがあることにより、ピンが抜けにくくなります。プラスチック製のピンは、ダイソーにありましたが、そちらは返しがありません。
鉄製のものは、角型(コの字型)やU字型、J型は、地面に刺さる部分が2本あるので、防草シートを押さえる力が強いのでおすすめです。しかし地盤が固かったり、石が土の中に多い場所ではピンが刺さりにくいためL字型や釘型が刺しやすいでしょう。
太さ・長さ
鉄製のものは、太い方が耐久性が高くなります。ダイソー、セリアのピンもは太さは3㎜。一般的に3㎜で5年程度、4㎜で10年以上は耐久性があるといわれます。
長さは、長いほど固定する力が強くなります。ダイソーやセリアのものは14㎝、15㎝、17.5㎝。安価なピンは太さ3㎜×15㎝が多いので、100均でも同じようなサイズが販売されています。地盤のやわらかい場所では少し固定力が弱くなります。
ワッシャー(押さえ板)
防草シートのピンを探していると、丸い板のようなものが一緒に販売されていることがあります。これはワッシャー(押さえ板)といい、ピンと一緒つかうもので、押さえている部分が点から面になることで、固定力が増します。また面で押さえることで、ピンの穴の部分から亀裂が生じるのを防ぐ効果もあります。
ただし、耐候性の弱い素材の場合、紫外線などにより劣化して割れて役に立たなくなるだけでなく、ゴミにもなるので気をつけましょう。素材にはポリプロピレンや、ポリエチレンが使われます。耐候性が強いのはポリエチレンです。
ダイソーには、ワッシャー(押さえ板)がセットになっているものもあります。素材はポリプロピレンですので、耐候性は弱く長くは使えません。
100均の防草シートのピンの特徴
ダイソーやセリアなどの100均で買える防草シートの固定ピンは、素材や、長さ、太さから考えると、耐用年数の高いものではありません。
価格も、広い場所で大量に使う場合には、ホームセンターなどで買う方が安い場合もあります。太さや長さ、素材なども確かめて比較しましょう。
防草シートのピンの選び方
用途や場所によって、選び方が変わります。
畑のマルチ替わりに使う場合や、短期間しか使わない場合には、安価なプラスチックピンでもよいでしょう。
地盤が固く石が多く、杭が打ちにくい場所には、差し込む部分が1本のものを。ダイソーやセリアでは打ち込みやすい、杭が1本でフックが付いたタイプがあるのでそちらがおすすめです。
その他の場所では、U型やコの字型(角型)がよいでしょう。押さえ板は、面で押さえるため風が吹く場所などでは、あるほうがよいでしょう。しかし、地面から少し出っ張るので、歩く場所であるとつまずく恐れがあるので注意が必要です。
100均の防草シートのピンの使い方
100均のピンはやはり手軽に買えるのがいいところです。ピンは、打ち込むときに石などに曲がってしまうこともあるため、足りなかった場合などは少量で買えるので便利です。
おすすめの使い方は、地盤のチェックに使いましょう。地盤が固いとか、やわらかいとか石が多い、杭が打ちにくいかは、意外とわからないものです。大量に購入してから合わないとなると大変です。
まずは、U字型などを打ち込んでみて、刺さり具合や、石に当たるかなど確かめてみましょう。簡単に抜けてしまう場合は、地盤がやわらかいのでもっと長いものを選ぶ、もしくは打ち込む間隔を狭くする必要があります。
防草シートの貼り方については、詳しい記事があるのでそちらを参照してください。
防草シートとピンは、値段に比例して耐久性が高くなります。交換の手間や、防草効果を考えるとある程度耐久性あるものを選んだ方が、コストパフォーマンスを高くなることが多いので、なるべく耐用年数のあるものをおすすめします。