イノベックスは、農業用のプロ向けの防草シートを多く販売しています。この記事では、イノベックスの防草シートについて、その種類や特徴をわかりやすく説明します。
イノベックスの防草シートの特徴
イノベックスは、2020年に子会社のダイオ化成を吸収合併しました、ダイオ化成は農園芸専門資材メーカーで古くから、各種網に関する製品を販売しており、防草シートもその一つです。
イノベックスの防草シートの特徴は、遮光率が99.9%と高く薬剤を使っていないので、畑などでも安全に使うことができます。織物シートが主流ですが、ザバーン136Gを使った不織布の防草シートもあり、農業用だけでなく、ソーラーパネルの下などにも使えるシートなど種類も豊富です。
イノベックス防草シートの種類
農家用長尺ロール
ダイオグランドシート
ダイオグランドシートは、ハウス内外・露地畑の通路用の織物タイプの防草シートです。抗菌剤入りのダイオグランドシートと、抗菌剤なしのダイオグランドシート‐Sがあります。
素材は、ポリプロピレンで、カラーは黒とシルバーの2色。耐用年数は4年~6年程度。高密度強力織物で滑りにくいので、通路などにも使えます。抗菌入りであれば、日陰や湿気のある場所では苔やカビなどを防ぐことができます。
商品名 | ダイオグランドシート (抗菌剤入り) | ダイオグランドシート‐S (抗菌剤なし) |
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概要 | ||
不織布or織布 | 織布 | 織布 |
サイズ(横幅×長さ) | 0.5m×100m 0.75m×100m 1m×100m 1.5m×100m 2m×100m 3m×100m 4m×100m | 0.5m×100m 0.75m×100m 1m×100m 1.5m×100m 2m×100m 3m×100m 4m×100m |
素材 | ポリプロピレン | ポリプロプレン |
カラー | 黒・シルバー | 黒・シルバー |
耐用年数 | 4年~6年 | 4年~6年 |
価格(1㎡あたり) | 約170円 | 約170円 |
ダイオグランドシートαホワイト
ダイオグランドシートと同等の防草効果で、オフホワイト色で光を反射し、可視光線反射性能が約4倍の防草シートです。反射光で、光合成を促進します。高設イチゴ栽培、植物園、果樹園、野菜の色付き促進などに使えます。
素材は、ポリオレフィン系、カラーはオフホワイト、耐用年数は4年~6年程度、抗菌剤は入っていません。従来のダイオグランドシートの強度と耐用年数で防草効果はそのままに、光合成促進も期待できるシートです。
商品名 | ダイオグランドシートαホワイト |
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概要 | |
不織布or織布 | 織布 |
サイズ(横幅×長さ) | 0.5m×100m 0.75m×100m 1m×100m 1.5m×100m 2m×100m 3m×100m 4m×100m |
素材 | ポリオレフィン |
カラー | オフホワイト |
耐用年数 | 4年~6年 |
価格(1㎡あたり) | 約170円 |
ダイオ畦クロス
畦や法面などに合う緑色の高密度の織物タイプの防草シート。素材は、ポリプロピレンで、色はグリーン、耐用年数は4年~6年です。畦畔や法面は、草の根によって斜面が保たれていることがあります。防草シートを使うと崩れる恐れもあります。メッシュのシートで、雑草を抑制しながら根を守る「あぜキープ」もあります。
商品名 | ダイオ畦クロス |
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概要 | |
不織布or織布 | 織布 |
サイズ(横幅×長さ) | 0.5m×100m 0.75m×100m 1m×100m 1.5m×100m 2m×100m |
素材 | ポリプロピレン |
カラー | グリーン |
耐用年数 | 4年~6年 |
価格(1㎡あたり) | 約170円 |
織布シート(クロスシート)
その他織布シートは、耐用年数が長いほど高密度に編み込んであり、耐久性・防草効果が高くなります。コスト重視なら草よけシートですが、おすすめは高密度防草シートです。
商品名 | 草よけシート | 防草シート | 高密度防草シート |
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概要 | |||
不織布or織布 | 織布 | 織布 | 織布 |
サイズ(横幅×長さ) | 0.5m×20m 0.5m×50m 1m×10m 1m×20m 1m×50m 2m×20m 2m×50m | 0.5m×20m 0.5m×50m 0.5m×100m 0.75m×50m 0.75m×100m 1m×5m 1m×10m 1m×20m 1m×50m 1m×100m 1.5m×20m 1.5m×50m 1.5m×100m 2m×5m 2m×20m 2m×50m 2m×100m | 0.5m×50m 1m×5m 1m×10m 1m×20m 1m×50m 1.5m×20m 1.5m×50m 2m×5m 2m×20m 2m×50m |
素材 | ポリプロピレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン |
カラー | 黒 | 黒 | 黒・緑 |
耐用年数 | 2年~3年 | 4年~6年 | 4年~6年 |
価格(1㎡あたり) | 約88円~101円 | 約154~224円 | 約157円~292円 |
砂利下防草シート
砂利下防草シートは、米国デュポン社のザバーン136Gを使った不織布の防草シートです。不織布なので、雑草の突き抜けに強く透水性にも優れたシートです。ザバーン136Gは遮光率が85.3%と低いので、砂利や人工芝などを上に敷くことを前提としたシートです。
耐用年数は5年~6年とイノベックスの公式には記載されていますが、ザバーン136Gは砂利下では半永久ですので耐久性の高い製品といえます。ただし、先のとがったチガヤやスギナなどの雑草は、突き破る可能性があります。それらの雑草が生えている場所では、ザバーン240Gがおすすめです。
商品名 | 砂利下防草シート |
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概要 | |
不織布or織布 | 不織布 |
サイズ(横幅×長さ) | 0.5m×20m 1m×10m 1m×50m |
素材 | ポリプロピレン |
カラー | グリーン |
耐用年数 | 5年~6年 |
価格(1㎡あたり) | 約427円 |
防草シートについて
防草シートは、畑などに使う場合と庭などに敷く場合とは、選び方も変わってきます。防草シートは価格に比例して、耐久性や防草効果が高くなります。それは素材や加工の方法などもありますが、やはり密度が高いほうがよいため、素材を多く使うため価格も上がります。
織布タイプはクロスシートやアグリシートなどとも呼ばれますが、コストが不織布に比べ安価で、通気性や透水性が高く、横や縦の引張強度が高いので畑の通路などにも適しています。
不織布タイプは、耐久性の高いものであれば、10年以上耐久性のあるものあり、チガヤやスギナなどの先のとがった草の突き破りに強いのが特徴です。庭や外構で、なるべく交換をしたくない場合には不織布がよいといわれます。
ダイオグランドシートなどは、耐用年数5年ほどのクロスシートで、コストパフォーマンスもよいので、農家向けに作られたバランスの良い製品と思います。それぞれの場所にあった防草シートの敷き方については、詳しい記事もありますので参考にしてください。