ホームセンターに行くと防草シートは種類が多く、どれを買っていいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。ここではカインズオリジナルの防草シートについて、その種類や特徴、おすすめ製品までわかりやすく説明します。
カインズオリジナル 防草シートの種類と特徴
カインズのオリジナル防草シートは、クロスシート(織布)が4種類、不織布が1種類あります。
防草シート
耐用年数2年~3年のクロスシート。オリジナル製品のなかで一番安価な防草シートです。サイズは横0.5m×長さ50m、1m×10m、1m×50m、2m×20m、2m×50mの5サイズ。厚みは0.5㎜、素材は透水性のよいポリプロピレンです。耐久性はないので、広範囲に敷くために安価な防草シートを求めているひとにおすすめのコスト重視の防草シートです。
名称 | 防草シート |
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不織布or織布 | 織布 |
サイズ(横×長さ) | 0.5m×50m 1m×10m 1m×50m 2m×20m 2m×50m |
素材 | ポリプロピレン |
カラー | 黒 |
耐用年数 | 2年~3年 |
価格(1㎡あたり) | 約80円~138円 |
高密度防草シート
耐用年数4年~5年のクロスシート。防草シートより高密度に織り込んでいるので2倍長持ち。色は黒とダークグリーンの2色で、サイズは、横1m×長さ5m、1m×10m、1m×50m、2m×25mの4サイズ。素材は透水性のよいポリプロピレンに、さらに界面活性剤を塗布してあるため、雨が降った時には防水シートの上に水が溜まりにくくなります。
名称 | 高密度防草シート |
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不織布or織布 | 織布 |
サイズ(横×長さ) | 1m×5m 1m×10m 1m×50m 2m×25m |
素材 | ポリプロピレン |
カラー | 黒、ダークグリーン |
耐用年数 | 4年~5年 |
価格(1㎡あたり) | 約140円~196円 |
超高密度防草シート
耐用年数10年~12年のクロスシート。カインズのオリジナルの中で一番耐久性の高い製品です。素材のポリプロピレンに耐候性入りの太いヒモで高密度に編み込むことで、耐久性をUP。高密度防草シートと同様に、界面活性剤を塗布し透水性をよくしています。さらに防菌剤入りなのでカビや苔が生えにくくなっています。色は黒のみ、サイズは縦1m×長さ50m、2m×25mの2サイズ。
名称 | 超高密度防草シート |
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不織布or織布 | 織布 |
サイズ(横×長さ) | 1m×50m 2m×25m |
素材 | ポリプロピレン |
カラー | 黒 |
耐用年数 | 10年~12年 |
価格(1㎡あたり) | 約316円 |
雑草ブロックシート
耐用年数5年~6年の不織布タイプの防草シート。不織布は4層構造になっているので、編み目から雑草が突き抜けにくい構造になっています。スパンボンド方式の不織布で、素材のポリプロピレンの長い繊維を熱で圧着してシート状にするため、薄くても密度が高く、防草効果が高く、透水性もよい不織布です。草を突き破って草がでてこなければ、上に砂利や人工芝などを敷くと防草シートの劣化を防げるので、より長期間つかうことができます。
カラーは黒と緑があり、サイズはサイズは横0.5m×長さ50m、1m×10m、1m×50m、2m×25mの4サイズ。
名称 | 雑草ブロックシート |
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不織布or織布 | 不織布 |
サイズ(横×長さ) | 1m×50m 2m×25m |
素材 | ポリプロピレン |
カラー | 黒、緑 |
耐用年数 | 5年~6年 |
価格(1㎡あたり) | 約236円~280円 |
人工芝連結部防草シート
人工芝は、連結部分から雑草が生えてきてしまうことがあります。カインズには人工芝の連結部分用に幅の狭い幅25㎝×長さ10mのクロスシートがあります。
地面が土の場合に、人工芝を直接敷くと雑草が人工芝の隙間や、排水用の穴から雑草が突き抜けてきてしまいます。防草シートを全面敷いてから、人工芝を敷くのがおすすめです。
防草の効果は弱いですが、手間を省いた防草シート付の人工芝なども販売されています。この場合人工芝の継ぎ目から雑草が生えやすいので、こちらのような製品を併用して使うと、防草効果が高まります。クロスタイプですので、先のとがった雑草は、編み目から突き破る可能性があるので注意しましょう。
名称 | 人工芝連結部防草シート |
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不織布or織布 | 織布 |
サイズ(横×長さ) | 25㎝×10m |
素材 | ポリプロピレン |
カラー | 黒 |
耐用年数 | 記載なし |
価格(1㎡あたり) | 約159円 |
防草シートの選び方
防草シートの選ぶ基準は、主に4つ。
- 遮光率
- 透水性
- 不織布or織布
- 耐用年数
防草シートは日光を遮断することで、雑草の生長をとめるため遮光率の高さは重要です。また透水性とは、防草シートが水を通す素材のであるかです。素材はポリプロピレンがおすすめ。水を通さない防草シートでは、水はけが悪くなり水たまりなどができてしまいます。
またシートは消耗品です。耐用年数の長いものを選びましょう。不織布と織布では織布(クロスシート)は物理的に弱く、草が防草シートを突き破ってでてきてしまうことがあります。農家などではクロスシートは安価で広範囲に敷く場合などによくつかわれますが、不織布の方が防草効果が高くなります。どちらにしても密度が高いものが防草効果が高い製品です。
耐用年数の短い安価なものは、年月が経つと劣化し、効能が落ちてきます。頻繁に交換したくない場所では耐用年数の長いものを購入したほうが、結果的にコストが安くなることもあります。
カインズのおすすめ防草シート
予算もありますので、一概にこれがおすすめとはいえませんが、防草シートの価格と耐久性は比例します。農家では定番のクロスシートですので、畑など広範囲の場所で使うのであれば「超高密度防草シート」がおすすめ。
防草シートに比べ3倍ほど、価格も高いですが耐用年数は5倍で、密度が高いことにより防草効果は高まります。また透水性をさらにUPさせ、防菌機能もついているのでコストパフォーマンスは良い製品です。
庭などで、上に砂利や人工芝を敷くのであれば不織布タイプの「雑草ブロックシート」がおすすめです。不織布の方の方が防草効果は高く、下から雑草が突き抜けにくいことや、防草シートの上に、土がたまりそこから雑草が芽をだしてしまうこともあります。織り目から根が土の下に伸びてしまうことがあるので、草が生えたらすぐ取り除くことはもちろんですが、織り目のない不織布がおすすめです。
カインズオリジナル製品以外にも、多くの防草シートが販売されていますので耐用年数などを参考に、選んでみてください。耐久性が高いデュポン社のザバーンなども販売されています。オリジナル製品はカインズのお店の他、オンラインショップで購入が可能できます。
防草シートの敷き方
防草シートは、正しく敷かないと効果が半減してしまいます。前処理が重要です。しっかり除草をして、整地した後に隙間なく防草シートを敷いていくことが大切です。防草シートの敷き方については、詳しい記事がありますので、そちらも参考にしてください。砂利とセットで設置するとより防草効果が高まります。
防草シートは、シートを抑えるピンや粘着シートも必要になります。カインズはピンはセットではないため、袋に記載してあるピンの数を参考にピンは別で買う必要があります。粘着シートは、防草シートの継ぎ目をつないだり、ピンの上から貼ることで、防草効果を高めることができます。
カインズでも動画で詳しく説明していますので、そちらも参考にしてください。