防草シートは砂利の下に敷くことで、耐久性をUPさせます。では、砂利の上に防草シートを敷いても効果はあるのでしょうか。
この記事では、砂利の上に防草シートをしいてもよいのか、その理由や対応について説明します
砂利の上から防草シートを敷くのはアリ?
答えは、アリだが条件によるです。砂利が土の中に混合していて、凸凹がない。平らな状態であれば防草シートを敷くことは可能です。
防草シートを敷く場合には整地が非常に大切です。整地とは、土地の石や雑草などを取り除き、凸凹をなくして平らにならし、きれいな状態にすることです。凸凹などがあると、防草シートに隙間ができてそこから雑草の種が入り込んで、草が生える。また大きな石などにより、防草シートが破れてしまいそこから雑草が生えることもあるからです。そのため、凸凹がなく平らな状況にできれば砂利の上にでも防草シートを敷くことができるといえます。
砂利の上から防草シートを敷く方法
ではどのような状況にすれば、防草シートを敷くことができるのか、その手順と方法について詳しく説明していきます。
除草
防草シートを設置するときの季節にもよりますが、春から夏にかけて雑草が生い茂っている場合には、まずは草取りをして、雑草を取り除きましょう。草刈りをする場合は、根から雑草を取り除きましょう。しかし根は草刈りだけで完全に取り除くのは難しく、引き抜いたときに切れた根が生き残りまた来年に芽をだしてしまうことがあるため、除草剤の使用がおすすめです。
除草剤には、生えている葉や茎に散布するだけで根まで枯らすものがあります。草が生えている場合には、グリホサート系と呼ばれる除草剤の散布がおすすめです。ラウンドアップマックスロードALⅢやネコソギロングシャワーV9は、今生えている草も枯らし、発芽も抑えてくれる除草剤です。除草剤を散布してから雑草が枯れるまでには2週間程度かかります。
ラウンドアップマックスロードALⅢ | ネコソギロングシャワーV9 |
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秋から冬で雑草が生えていない場合でも、夏に雑草が生える場所では多年草といわれる雑草の根が、土の下で生きている可能性があります。除草剤を散布しておくことで発芽を止める効果があるので、除草剤の使用をおすすめします。その場合は、土壌処理剤といわれる除草剤がおすすめ。ホームセンターなどで買える「ネコソギトップW」や、「カダン除草王 オールキラー粒剤」などがあります。
ネコソギトップW | カダン除草王 オールキラー粒剤 |
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整地
砂利の上から防草シートを敷くためにはこの整地をしっかり行うことが大切です。
2㎝以上の、大きな石や砂利を取り除く。
大きな石や尖った石は、凸凹の原因になりますので、ある程度石などは取り除きましょう。
山砂・真砂土などを砂利の上に敷いて凸凹をなくす(省略可)
砂利が大きく、砥石などで尖っている場合には、砂利の上から土をかぶせてしまうのも、一つの方法です。しかし砂利をの上に土を盛ることになるので、段差ができてしまわないかなどの注意が必要です。
砂利の上に敷く土は、山砂・真砂土などが安価で排水性もよいのでおすすめです。人工芝を敷く場合などの庭土などのもよく使われる土です。その他防草砂など、砂とコンクリートを混ぜえて固まらせればそれだけで、防草効果のある砂もあります。
山土 | 真砂土 |
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しっかり踏み固める
土を敷いた場合などは、トンボなどで平たく土をならした後、踏み固めます。重しをつかったり、ダンパーと呼ばれる土を固める道具があれば便利です。転圧機(転圧プレート)があればしっかり砂利と土を締め固めることができます。コメリなどのホームセンターなどでも1日2,000円程度でレンタルすることができます。
防草シートを設置する
しっかり整地できたら、防草シートを設置しましょう。防草シートは、耐久性の高く透水性のある防草シートがおすすめです。デュポン社のザバーンなどは、金額も高いですが耐久性が高く、防草シートの上に砂利などを敷き詰めれば、半永久的につかうことができます。
防草シートは、端から隙間なくきっちり敷き、専用のピンでしっかり止めます。(防草シートのみの場合は50㎝間隔、砂利などを上に敷く場合は1m間隔)。重なる部分は10㎝ほど重ね、ピンと粘着テープで止めます。ピンを指した穴の部分からも草が生えてきますので、ピンの上からも粘着テープを止めましょう。
砂利が下にあると、隙間が空きやすいので端はレンガなどを置いて、固定するとシートの端から雑草の種が入ったり、横から雑草が生えるのも防ぐことができます。
防草シートのおすすめや、防草シートの施工方法については、下記に詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。
砂利・ウッドチップなどを敷く
防草シートは、敷いてそのままの状態であると紫外線などにより劣化します。防草シートの上から砂利やウッドチップ、人工芝などを敷くことで耐久性をUPさせ見た目もおしゃれになります。また砂利であれば水はけなども良くする効果もあります。
防草シートは、安価なものであれば耐用年数は5年ほどと短く、張り直しも手間がかかります。できれば、耐用年数が10年以上の耐久性の高い防草シートを敷いて、さらに砂利を敷くことで長期間雑草を防ぐことができるので、砂利やウッドチップなどをさらに敷くのがおすすめです。
何を選んでいいのかわからない、砂利の選び方が知りたい人は詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。
まとめ
ここまで砂利の上に防草シートを敷く方法について、説明してきました。大きな砂利であれば取り除いてから、防草シートを敷き、砂利を戻した方がよいですが、砂利に土がついているとその土から草が生えますので、土を取り除いたり洗ったりする手間も発生します。
しかし面倒だからと、何も準備をしないで防草シートを敷いても、効果が半減してしまいます。せっかく防草シートを敷くのであればやはり効果を最大限にしたいものです。雑草は生命力が強いので、少しの隙間からも生えてきます。雑草がうっそうと生える前に、しっかりと準備をしましょう。防草シートを敷いた後も、メンテナンスをすると長く防草することができます。
農家webには、このほかにも防草や除草についての記事が多くあります
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