庭などの草刈りや草むしりは、毎年行わなくてはいけない重労働です。防草シートは敷くだけで雑草の発生を防いでくれる便利なシートですが、正しく敷かないと効果が半減したり、すぐはがれてしまったりします。
この記事では、防草シートと砂利の設置方法や手順を、初心者の人にもわかりやすく説明します。
防草シートと砂利を敷く設置方法・手順
手順
防草シートを設置する手順は下記のとおりです。
- 手順1
- 手順2整地
土地を整地して凸凹をなくすことで、防除効果を高めます。
- 手順3防草シートの設置
隙間なくしっかり固定させることがポイントです。
- 手順4砂利を敷くタイトル
最後に砂利を敷き詰めて完成です。
方法① 除草
草が生えている場合には、除草が必要です。冬などで草が生えていない場合でも、多年草といわれるしつこい雑草は、土中で根が生きています。除草剤をつかった除草がおすすめです。
除草剤には、生えている葉や茎に散布するだけで根まで枯らすものがあります。草が生えている場合には、グリホサート系と呼ばれる除草剤の散布がおすすめです。ラウンドアップマックスロードALⅢやネコソギロングシャワーV9は、今生えている草も枯らし、発芽も抑えてくれる除草剤です。
ラウンドアップマックスロードALⅢ | ネコソギロングシャワーV9 |
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夏には、多年草の雑草(スギナ・タンポポ・ドクダミなど)が生えていた場合には、土壌処理剤の散布しておくと、雑草の発芽を抑えることができます。土壌処理剤には、ネコソギトップWや、カダン除草王 オールキラー粒剤は少ない分量もあるので使いたい場所に使うことができます。
ネコソギトップW | カダン除草王 オールキラー粒剤 |
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方法② 整地
もしその場所が、水平でもともと地盤が緩い場合は、踏み固めや重石を使って地面を固めて、できるだけ表面を平らに整地してならしてください。
透水性が高い防草シートを使っても、豪雨で水たまり、ぬかるみが出来る可能性はあるので、それを避けるためにも大事な作業になります。また、プロの造園業者は整地の際に端に傾斜、勾配を付けて、雨水を透すようにデザインしたりします。
方法③ 防草シートを設置する
整地が終わったら、防草シートを設置していきます。
- 防草シートを広げて、仮置きします。端っこは砂利を置くとシートが沈むので10㎝ほど余らせておくとよいでしょう。
- 専用のピンで、シートの端を1m置きに止めます。
- 一列で足りないときには、防草シートを重ねて並べていきます。防草シートと防草シートは隙間をつくらないために10㎝ほど重ねて並べます。
- 重ねた場所も1m置きに、専用のピンで打ち込んで固定させます。
- 3~4を繰り返し、防草シートを敷き詰めます。
- 防草シートの幅が1mの場合は端を止めるだけで1m間隔でピンが撃ち込まれていますが、2mでしたら真ん中にピンを打ち込んでいきます。
- 防草シートが重なっている部分は、ピンの上から粘着テープを張りさらに固定させます。
- ピンの穴の部分から、草が生えてくることもあるためピンの上も、粘着テープで覆います。ピンの打ち間違いなどで防草シートに穴がある場合も、粘着テープを貼っておきましょう。
方法④ 砂利を敷く
防草シートがしっかり設置できたら、砂利を敷いていきます。砂利は厚みが大切です。場所や石の大きさにあった厚みがないと、防草シートの効果を十分に発揮できない可能性があります。
砂利は、人が歩く場所では1.3㎝~2㎝程度の砂利を5㎝程度敷きます。駐車場などでは中ぐらいの砂利を10㎝程度敷く必要があります。場所ごとのサイズや、厚み、種類については下記の記事に、詳しくかかれていますのでそちらも参考にしてください。
広範囲に砂利を敷く場合には、まずはシートの上に袋ごと砂利を並べていきましょう。並べ終わったら端から、砂利を袋から空けて敷き詰めていきます。砂利は重たいので、休みながら行うとよいでしょう。最後にトンボなどを使って平らにして完了です。
砂利のメリット・デメリットについて
砂利は昔から、日本の庭に使われてきました。砂利は水たまりや土ハネなどを防ぎ、水はけを良くしたり、庭の景観をよくするためにも使われます。
また防草シートの上には、人工芝やウッドチップを敷いたりすることもありますが砂利は、減ってしまうことはありますが劣化しにくく、コストも安いことも魅力です。ただし人や自転車の通る場所などは歩きにくいなどのデメリットもあります。
まとめ
防草シートと砂利を組み合わせて設置すれば、防草シートの耐久性をUPさせ耐用年数を伸ばすことができ、長期間交換の必要もありません。しかし最初にきっちりと設置しないと、雑草が生えてきてやり直しすることになります。
除草剤を使用することに抵抗がある人もいるかもしれませんが、除草剤は毒をまいて植物を枯らしているわけではありません。ほとんどの除草剤は植物特有の代謝・生長システムをターゲットポイントにして攻撃して、雑草を枯らします。グリホサートも、アミノ酸の合成を阻害することで枯らしています。
砂利は重たく敷くのが大変ですが、自分で行えばその分のコストを、砂利をおしゃれなものに変えることもできます。まずは小さな場所から始めてみたらいかがでしょうか。
農家webには、このほかにも防草や除草についての記事が多くあります
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