防草シートは、ホームセンターなどでも多く販売され、自分で設置する方も多くいます。ここでは、DIYで防草シートと砂利を敷く場合の一般的な費用や業者に頼む場合の費用やポイントについて、説明します。
DIYで行う場合の費用
DIYで行う場合には、防草シートと砂利の価格が主な金額で、その他あると便利な道具などの費用がかかります。
防草シートの種類と価格
ホームセンターなどに行くと、防草シートは種類も多く、価格にも差があります。金額が安いものと高いものは、どのような違いがあるのでしょうか。
防草シートの選ぶ基準は、主に4つ。
- 遮光率
- 透水性
- 不織布or織布
- 耐用年数
防草シートは日光を遮断することで、雑草の生長をとめるため遮光率の高さは重要です。また透水性とは、防草シートが水を通す素材のであるかです。素材はポリプロピレンがおすすめ。水を通さない防草シートでは、水はけが悪くなり水たまりなどができてしまいます。
またシートは消耗品です。生地が丈夫な不織布であり、耐用年数の長いものを選びましょう。織布は物理的に弱く、草が防草シートを突き破ってでてきてしまいます。また耐用年数の短い安価なものは、年月が経つと劣化し、効能が落ちてきます。シートの設置は手間がかかり、何度も交換するのは避けたいためできれば丈夫なものを選びましょう。
商品名 | ザバーン 防草シート240G | アストロ 防草シート | キンボシ 超強力防草シート |
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概要 | |||
1㎡当たり単価 | 約400円 | 約200円弱 | 約330円 |
遮光率 | 99.7% | 96.7% | 99.9% |
不織布or織布 | 不織布 | 不織布 | 不織布 |
透水性 | ○ | ○ | ○ |
性質 | ポリプロピレン | ポリプロピレン | ポリプロピレン |
耐久性 | ◎ | ○ | ○ |
防草シートで特に有名なのはデュポン社のザバーンです。ザパーンには多くの種類がありますが砂利下専用の136・125は厚みが0.4㎜と薄く遮光率も低い(85.3%)のでできれば、240Gがおすすめです。
砂利の種類と価格
防草シートは、紫外線によって劣化していきます。防草シートの上に砂利を敷くことにより直接紫外線が防草シートに当たることがないため、耐久性がUPし耐用年数を伸ばします。ザバーンは砂利を敷くことで半永久的に使えるとしています。
では砂利はどのような砂利を、どれぐらい敷けばよいのでしょうか。砂利の費用は、場所・砂利の種類によって変わりますが一般的な計算式は以下です
砂利の必要量=縦幅(m)×横幅(m)×厚み(㎝)×10ℓ
人が出入りする場所では、砂利は1.3㎝~2㎝ほどの大きさで、厚さは3㎝~5㎝ほど必要です。1m×1m=1㎡当たり、3㎝で30ℓ、5㎝で50ℓ砂利が必要です。駐車場などでは、車で砂利が動いてしまうため10㎝ほどの厚みが必要です。砂利は2㎝~4㎝中ぐらいの砂利がおすすめです。人が出入りしない場所では、化粧石と呼ばれる景観を良くするために花壇などでも広く使われる石などでもよいでしょう。白玉砂利などが人気ですが、設置した後に汚れが気になり洗浄するなどの手間がかかる場合もあります。
商品名 | 砂利 5-13mm | 駐車場に敷く砂利 | 白玉砂利 |
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概要 | |||
価格 | 10ℓ 約400円 | 15kg 約500円 | 10kg 約500円~2500円 (砂利による) |
1㎡当たり目安単価 | 厚み3㎝ 約4,000円 厚み5㎝ 約5,500円 | 厚み10㎝ 約11,000円 | 厚み4㎝ 約3500円~20,000円 |
白玉砂利などの化粧砂利は、色や大きさ・グレードなどにより価格に差があります。実際に見ることができない場合はサンプルなどを送ってくれる場合もあります。また砂利は重たいので送料の金額が大きくなることがあります。インターネットで買う場合には送料分も考慮しましょう。大量に買う場合などは、ホームセンターや建材店など購入し、自分で運搬することによりコストを下げることができます。
その他の費用
防草シートと砂利の価格の目安がついたところで、他にかかる費用はないのでしょうか。
まず必須となるのは、防草シートを止めるピンと、粘着シート。固定ピンは防草シートを抑える役目がありますが、砂利を上に敷く場合は、砂利の重みがありますので、打ち込む間隔は1m置きでOK。固定ピンにはU字型、L型、J型、釘型などがありますが、抑える力はそれほど必要ではないので刺さりやすい、L型、釘型でも大丈夫です。ただし耐久性の高いものを選びましょう。鉄製で4㎜以上がおすすめです。ワーッシャー(押さえ板)は特に必要ありません。
商品名 | 固定ピン (大頭釘5㎜×20㎝) | 粘着シート |
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概要 | ||
目安市場価格 | 1本 約20円程度 | 10m 約1300円 |
粘着シートは、広い場所で使う場合に防草シートを重ねる必要がある場合に使います。防草シートは10㎝ほど重ねて、ピンで止め、さらに粘着シートで止めます。防草シートを重ねる必要がない場合でも、固定したピンの穴から雑草が生えてくるので、ピンの上から粘着シートを貼ることも大切です。
その他には、必須ではありませんが防草シートを敷く前に草取りが必要なため、鎌や除草剤の費用。除草剤はグリホサート系の除草剤がおすすめです。安価なものもありますが、長く効くものを選ぶと雑草を枯らすだけではなく、発芽するのも抑えてくれます。
その他庭の整備に使う、土を転圧するタンパー、土や砂利を平らに均すレーキやトンボなどがあると便利です。レーキは砂利の掃除などにも使えるものを選ぶとよいでしょう。
商品名 | タンパー | レーキ | 除草剤 |
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概要 | |||
目安市場価格 | 約4,000円~10,000円 | 約5,000円 | 2ℓ2,000円 |
概算費用
使う防草シートや、砂利によってかかる費用は変わります。これは専門業者に依頼する場合も同様ですので、上記のことを理解しておくと見積もりなどの時にも便利です。
まずは、設置したい場所の面積を計算し、使いたい防草シート、砂利、固定ピンを選びましょう。
例えば、防草シートはザバーン240G、砂利は、 5-13mmの砂利を使って厚みは3㎝、固定ピンは大頭釘5㎜×20㎝を使った場合。1㎡当たりのコストは、防草シート400円+砂利4000円+ピン(20円×2本)=4,420円です。粘着シートを入れても、4,500円程度。
砂利の金額が大きく左右されるといえます。砂利は実は価格に差があります。また重量があるので送料も高いことがあります。ホームセンター以外にも建材店でも購入でき、大量で買う場合はそちらの方がかなり価格は抑えられることもあります。
専用業者の費用について
防草シートと砂利の施工は、それぞれのお住まいの地域に、地場の庭手入れ、外構・エクステリア専門の業者にお願いすることが多いかと思います。施工代金は、施工する場所の地形や、状況によってもかわりますので、一概には言えませんので複数見積もりをしてもらいましょう。
防水シートと砂利を庭に施工する場合には、草刈り・整地・防水シート貼り、砂利を敷くという手順があります。比較的安い業者は、基本的な草刈り〜後始末の業務になんらかのオプション料金が発生するケースがあったりします。刈り取った草の処分などがオプションになることも多いので、トータル金額を確認しましょう。もちろん、防水シートがどのようなものが使われているのかも、確認しましょう。
目安ですが、ダスキンの防草シート施工サービスは、料金が明確に掲載されていますので参考になるのではないでしょうか。
砂利を厚さ3㎝敷く場合では、5㎡あたり35,200円ですので、1㎡あたり7,040円。草刈り・整地・防草シート設置・砂利敷きが含まれているようです。(草が多い場合は別料金)
自分で施工する場合は、1㎡あたり4,500円ほどですので、砂利の種類や防草シートの種類によって変わるので、完全な比較にはなりませんが、1㎡あたりの工数が+2,500円ぐらいが目安になるのではないでしょうか。
対象 | 標準料金 |
非分解性シートの上に防犯ジャリ敷き ジャリ厚3cmの場合 | 35,200円(税抜32,000円)(5m²超追加 1m²あたり7,040円(税抜6,400円)) |
非分解性シートの上に防犯ジャリ敷き ジャリ厚5cmの場合 | 46,200円(税抜42,000円)(5m²超追加 1m²あたり9,240円(税抜8,400円)) |
砂利などは大量に購入している業者などでは、安く砂利を仕入れていることも多いので、砂利の種類によっては、もう少し割安と感じることもあるかもしれません。なんといっても砂利の運搬はかなりの重労働ですので、そのあたりも考慮が必要です。
防草シートと砂利を設置する方法
防草シートと砂利の設置方法については、詳しく下記で詳しく説明していますのでそちらも参考にしてください。
まとめ
防草シートと砂利の設置のコストについて説明してきました。砂利は、人工芝などを敷くのよりは簡単で、半永久的に使え、水はけを良くする効果もあります。
防草シートを敷いても、砂利の周りに土がついて雑草が生える場合もありますが、土の地面に根が張らないので草むしりも簡単です。
農家webには、このほかにも防草や除草についての記事が多くあります
防草シートと砂利のまとめ記事はこちら