100均のダイソー(DAISO)には、除草剤がいくつか販売されていますがお酢の除草剤があります。ここではお酢を使った除草剤について、その効果や使い方などをわかりやすく説明します。
お酢の除草剤の成分
ダイソーには「そのままつかえるお酢の除草剤」があります。以前は水で薄めて使う希釈タイプもあったようですが、ダイソーのネット販売や近所の店頭でも見かけませんでした。(2022年9月現在)
原料は、水95%・合成酢5%だけ。除草剤としての有効成分は合成酢です。
酢の除草効果について
ダイソーのお酢の除草剤に限らず、お酢の除草剤の原料は、食酢や醸造酢がほとんどで、100%食品成分なためペットや小さなお子様のいる家庭などでも、安心して使えると人気ですが、効果はどうなのでしょうか。
お酢は強烈な酸性で、その酸の力でかけた場所の植物を枯らすことができます。しかも速効性があるため、早ければ散布した翌日から効果がでます。適用雑草も多く、一年生雑草はもちろん、やっかいなスギナやクズなどの多年生雑草にも効果があります。しかしイネ科の雑草には効果が落ちます。また薬剤がかかった部分のみ枯れるので、根まで枯らすことはできないためしつこい多年生の雑草などはしばらくするとまた生えてきてしまいます。
実は食酢は、「特定農薬」として認められています。特定農薬とは、農作物や人畜に無害で一定の防除効果が認められているもので、殺菌効果があるため薄めて作物に散布すると病害虫の予防にもなります。
除草剤には、通常散布回数が記載されていて年に散布できる回数が決められていますが、食酢は、雑草が生えてきたら何回でも散布できるのも魅力です。しつこい雑草の根まで枯らすことはできませんが、何度も散布することで繁殖を抑えることはできます。
使い方
ダイソーのお酢の除草剤は、非選択性の茎葉処理剤です。非選択性というのは薬液がかかった雑草はすべて枯らすということです。また茎葉処理剤とは、ある程度成長した葉や茎に薬液を散布することで、雑草を枯らすことができます。
お酢の除草剤は使い方は非常に簡単です。ボトルの注ぎ口がシャワーヘッドタイプになっているので、そのまま枯らしたい雑草の、茎や葉に満遍なくかけるだけです。
しかしダイソーのお酢の除草剤は、酢からつくられていますが農薬として使用することはできません。宅地や駐車場、道路など周りに守るべき植物がないところでしか使えません。畑や山林、田んぼの畔などの農耕地や、庭木・花き等の植物が植えられているところで使うことはできませんので注意しましょう。
効果的に使うポイント
お酢の除草剤の撒き方は簡単ですが、下記のポイントを抑えることでより効果的につかうことができます。
- 雑草の生育期(10㎝以下)のころに液剤をたっぷり散布します。生長しすぎると薬液を全体に散布しなければならず、手間もかかりますし液剤も多くまかなければなりません。
- 雨が降る日には散布しない。葉茎処理剤は、葉や茎に液剤がかかることで効果を発揮します。雨が降ると薬液が水に流れてしまうため、雨の降らない日を選んで散布しましょう。
- 主成分が酸ですので自動車、壁などの塗装面、大理石、御影石などにかかると変色する恐れがありますので注意しましょう。
食酢をそのまま散布してもいい?
家庭にある、食酢を雑草にかけても枯らすことはできます。薄めずそのまま使いましょう。揮発性がたかいのですぐ臭いは消えますが、臭いが嫌いな方もいますので近所の方に迷惑にならないよう、声をかけておくとよいでしょう。
その他お酢の除草剤
カダン除草王シリーズ ビネガーキラー (フマキラー(株))
カダン除草王シリーズ ビネガーキラーは、100%食品成分の醸造酢を使用した人畜無害な除草剤です。お酢成分が速効性の除草作用を発揮し、雑草を枯らします。また、薬剤は素早く分解され用土に残留しないので、環境への影響も少なく、作物の植え付け、定植の5日前まで散布することができる優れものです。定植数日前まで使えること、農薬登録されており、「野菜類、いも類、豆類」も適用作物に入っている点が特徴です。
アースガーデン みんなにやさしい除草剤 おうちの草コロリ 植物まわりの雑草用 (アース製薬(株))
アースガーデン おうちの草コロリ 植物まわりの雑草用も、100%食品成分のオリジナルブレンドの食酢を使用した人畜無害な除草剤です。お酢成分が速効性の除草作用を発揮し、雑草を枯らします。飛び散らない泡タイプで、プランターや鉢の中などでも使うことができます。
お酢の除草液 (トヨチュー)
お酢の除草液も、その名の通り100%食品成分のお酢を使用した人畜無害な除草剤です。お酢成分が速効性の除草作用を発揮し、雑草を枯らします。