ガソリンを使ったエンジン式の刈払機は、プロの農家では広く使われています。ここではエンジン式の刈払機について、わかりやすく説明しています。
エンジン式草刈機(刈払機)とは?
エンジン式草刈機(刈払機)とは、無鉛ガソリン等の燃料で草刈り機エンジンを起動させ草を刈る機械です。雑草を刈る部分にはブレード(刃)がついていて、刃は、チップソー、金属刃、ナイロンコード 、樹脂刃と様々な種類があり、またアタッチメントもあります。ブレードやアタッチメントを展開するメーカーは、アイデック、ツムラ、セフティなど様々で、ECサイトのモノタロウ(monotaro)などに多く販売されています。
また、刈払機の形状として、肩に掛ける「肩掛け式」と機械部分を背中に背負う、「背負い式」の2タイプがあります。
草刈機(刈払機)の排気量について
草刈機(刈払機)は、排気量が20㏄~23㏄、26㏄前後、30㏄以上のもの大きく分けられます。自分の使いたい用途に合わせた排気量の草刈機を選ぶことが重要です。
排気量 23㏄以下
23ml以下のものは、家の周りの草刈りや、家庭菜園、畔刈りなどに使えます。このクラスの草刈機は軽いものが多いので、女性や体力に自信のない方でも手軽につかうことができます。
排気量 26CC前後
26ml前後の草刈機は農業用地の草刈りや、公園などの整備など緑地管理にもよく使われます。パワーもあるのでナイロンコードも使うことができます。パワー、重量ともバランスのとれたものが多くあり、各社とも種類も豊富です。
排気量 30cc以上
30ml以上の排気量の草刈機は、山林の下草などにも使えます。硬い草でも刈り取ることができ、広い場所に草が生い茂ってしまっている場所などでも、効率よく草を刈ることができます。
エンジン式刈払機のメーカー
エンジン式草刈機は、クボタ、ハークバナー・ゼノア、ISEKIアグリ、共立(やまびこ)、ホンダ、丸山製など各社から販売されています。
各社の特徴や、メーカー別の詳しい記事はこちらにあります。メーカーの特徴などからも記事を探せます
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燃料について
エンジン式の農機具は、2サイクル(2ストローク)と4サイクル(4ストローク)のガソリンエンジンが存在します。それぞれの特徴は以下の通りです。
2サイクル(2ストローク)
2サイクルエンジンでは、4サイクルエンジンでも行われていた4つの行程が重複して同時に行われます。具体的には、「吸気」および「圧縮」→「爆発」および「排気」の2つの行程で一周期が完了します。これを周期的に動かして動力を発生させています。構造が簡単なため小型化や軽量化しやすく、刈払機、チェンソー、動力噴霧機、動力散布機などで広く採用されています。
- 同サイズでは出力で優る
- 小型化や軽量化しやすい
- 安価であることが多い
- メンテナンスが簡単
2サイクルエンジンは、ガソリンと、2ストローク専用エンジンオイルを 25〜50:1の割合で混ぜた混合ガソリンを使います。(農業者の方は、50:1の方が多いです)※燃料の配合については説明書を必ず確認してください。
4サイクル(4ストローク)
4サイクルエンジンでは、「吸気」→「圧縮」→「爆発」→「排気」の4つの行程で一周期が完了します。これを周期的に動かして動力を発生させています。吸気バルブが燃焼室の上についているものをOHV(オーバーヘッドバルブ)といい、他に吸気バルブが燃焼室の横についているSV(サイドバルブ)もあります。2サイクルと比べた場合の特長は、以下の通りです。
- 燃費がよい 振動が少なく振動障害が起こりにくい
- 排気ガスに含まれる有害成分が少ない
- 混合燃料を使用する必要がない
4サイクルエンジンは燃料にガソリンを使います。