除草剤の使い方

除草剤の使い方 除草剤の商品別の使い方のまとめ 除草剤の使い方

庭や駐車場などでいつのまにか大きくなった雑草、ホームセンターなどで販売されている除草剤を使おうと思っても、どれをつかったらよいのか、使い方がわからなく不安な人もいると思います。

この記事では、ホームセンターなどでもよく見かける除草剤の使い方について、製品や特性別に効果的に使う方法などをまとめています。

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この記事の執筆者・監修者
農家web編集部
法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。詳細

除草剤の種類と選び方

種類

まず、除草剤の大きなタイプ分けとして、土表面に散布して雑草の発芽を抑制したり、発芽直後に枯死させる「土壌処理剤」と、すでに伸びている雑草の葉や茎に直接かけて枯らしてしまう「茎葉処理剤」の2パターンがあります。また、この両方の効果を持つタイプもあって、「茎葉兼土壌処理剤」と呼ばれるものもあります。

家庭で使われるかたは、雑草大きくなってから除草剤を撒くことが多いので「茎葉処理剤」の方がホームセンターでもよく見かけます。毎年雑草に悩んでいる場合には、事前に土壌処理剤をつかって生えさせないという方法も有効です。

茎葉処理剤の中には、葉や茎に散布するだけで根まで枯らす効果のあるものと、薬液がかかった部分のみ枯らすことができる除草剤があります。

選び方

スギナドクダミなど、根から増える厄介な多年草が生えている場合には、根まで枯らす成分、「グリホサート」が入っている除草剤がおすすめ。商品名としてはラウンドアップサンフーロン除草王など多くの種類があります。

とりあえず速効性のあるものを使いたいという方や、雑草が一年草が多い場合には接触型の除草剤が、すぐに目に見える効果を発揮します。商品名としては、バスタザクサなどのグリホシネート系の除草剤などがあります。少し成分が強いので、ペットや赤ちゃんなどに安全性の高い除草剤を使いたいという方には、お酢の除草剤も人気があります。

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除草剤の使い方

ラウンドアップの使い方

ラウンドアップは、「茎葉処理剤」で、成長した葉や茎に薬剤を散布することで根まで枯らすことができるグリホサート系の最もメジャーな除草剤です。薬剤が接触した全ての植物を枯らすため、枯らしたくない植物にかからないよう注意が必要です。

ほとんどの雑草は、生長した雑草の茎葉にジョウロや、噴霧器で散布して使います。希釈して使うタイプは水で薄めて使います。希釈率はラベルに記載されているので雑草に合わせて希釈します。ラウンドアップマックスロードAL剤はすでに希釈してあり、注ぎ口がシャワータイプになっているので、そのまま散布することができます。

サンフーロンの使い方

サンフーロンは、初代ラウンドアップのジェネリック品です。ラウンドアップと同様に、「茎葉処理剤」で、成長した葉や茎に薬剤を散布することで根まで枯らすことができるグリホサート系の除草剤です。

サンフーロンは、液剤の除草剤原液なので、希釈して水で薄めて使用します。希釈率はラベルに記載されているので雑草に合わせて希釈して使います。ジェネリック製品ですのでラウンドアップより安価で、農耕地にも使えます。ラウンドアップマックスロードとの大きな違いは、散布後の雨に弱いこと。散布後6時間は雨が降らない日を選んで使いましょう。

除草王の使い方

フマキラーの除草王もホームセンターでもよく見かけます。除草王はフマキラーの除草剤ブランド名で、「オールキラー粒剤」また液状タイプの「ザッソージエース」、殺虫、虫除けもできる除草剤の「虫よけ除草王」、食品生まれの除草剤「ビネガーキラー」と様々な種類があります。

「ザッソーエース」、「虫除け除草王プレミアム」は成分にグリホサートが入っているため、「葉茎処理剤」で根まで枯らすことができる除草剤です。どちらもすでに希釈されているため、雑草の生育期にそのまま散布するだけです。

「オールキラー粒剤」は、土表面に散布して雑草の発芽を抑制したり、発芽直後に枯死させる「土壌処理剤」です。雑草があまり発生していない、また発生している場合はしっかり草刈り、草取りした後に散布します。

バスタ・ザクサの使い方

バスタ・ザクサは、葉や茎に直接散布することで雑草を枯死させる「茎葉処理剤」です。成分にグリホシネートが使われています。薬剤がかかった部分は枯れますが、吸収移行性がないため根まで枯らすことができません。

根まで枯らすグリホサート系の除草剤に比べて、速効性があります。使い方は、雑草に合わせて水で希釈して使います。吸収移行性がほとんどないため、葉や茎にしっかりとかけます。雑草の草丈が15~30cmまでに散布するとより効果的です。

ネコソギの使い方

ネコソギシリーズは、レインボー薬品が開発、販売する除草剤ブランドで、粒状タイプのネコソギトップW、ネコソギエースV粒剤、また液状タイプのネコソギロングシャワーV9、と様々な種類があります。

「ネコソギトップW」「ネコソギエースV粒剤」は雑草が生える前、生育初期に土壌に散布することで、雑草の成長を抑制する「土壌処理剤」です。粒をそのまま地面にパラパラと撒きむらがないように散布します。

「ネコソギロングシャワー」は「葉茎処理剤」の既に生えた雑草を枯らす力と、「土壌処理剤」の雑草の発芽、繁殖を抑える力の二つの要素を併せ持つハイブリット型です。グリホサートを含むため根までからすことができます。散布はキャップをとってそのまま雑草に散布するだけ。土壌にたっぷり含ませることで雑草の抑制も期待できます。

2,4-D「石原」アミン塩(24d)の使い方

2,4-D「石原」アミン塩は芝生用除草剤などにも使われる、芝生を枯らさず、芝生に生える雑草を抑えてくれる優れれた選択制除草剤で、農業用としても非常にポピュラーな除草剤です。

2,4-D「石原」アミン塩は葉茎処理剤です。使い方は、水で希釈して薄めて使用します。希釈水量は、雑草によって異なります。それぞれの雑草にあった希釈率で散布します。枯殺力は高温になるほど強くなります。このため、7月ごろ散布前に芝刈りを行い雑草の生育を抑え、より暑くなった時期に散布して、雑草を完全に抑えるといった、効果的な除草方法が可能です。

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水稲除草剤 使い方

水稲の除草剤には、使う時期により初期剤、中期剤、後期剤、一発剤などがあります。雑草の生育時期に合わせて適切な除草剤を使うことが大切です。

また剤型もほうふで粒剤やフロアブル剤、ジャンボ剤、液剤、豆つぶ剤など多くあります。フロアブル剤やジャンボ剤、豆つぶ剤などは畔から、散布するだけで水の中を薬剤が移動して全体に広がる便利な剤型です。

水稲の除草剤の使い方については、まとめ記事がありますのでそちらを参考にしてください。

除草剤と雨について

「茎葉処理剤」は、散布された薬剤に接触した部分の植物組織だけを枯らします。このため、散布後すぐに雨が降ると、雑草に付着した薬液が流れるため、効果がなくなることがあります。目安としては、グリホサート系、グルホシネート系、その他の除草剤も、「散布後、6時間過ぎた後」 であれば雨の影響を受けなくなり、効果は持続します。

最近は従来の除草剤より雨に強く、散布後1時間経てば雨が降っても大丈夫な除草剤もあります。ラウンドアップマックスロードやカダン除草王 ザッソージエース、ザクサなどがあります。

「土壌処理剤」は、乾燥した土壌だと効果にムラが出てしまいます。完全に乾く状態ではなく、ある程度、小雨、降雨後の土壌が湿った時に地面に撒くのが一番いいタイミングです。土壌処理剤は周りに守るべき作物や植物がない場合には、散布後の雨はあまり気をつける必要はありません。守るべき作物がある場合には、散布後大雨で薬剤が流れると他の作物や植物に薬害が出る可能性があるので、気をつけましょう。

散布機(噴霧器)の使い方

家庭で除草剤をまく場合は、希釈されているものは注ぎ口がシャワー型になっているものが多いので、そのまま散布することができます。

またジョウロなどでも散布することは可能ですが、霧吹きやジョウロで散布できる広さには限界があります。こんな時に役立つのが除草剤噴霧器。噴霧器を使うと、広範囲に楽に散布することができるのはもちろん、均一に散布できるというメリットもあります。

また噴霧器に除草剤専用のノズルをつけることで、少量散布(水の量を少なくして高濃度で散布すること)ができる除草剤もあるので、希釈の手間や、重い散布機を背負って散布する回数を減らすこともできます。

散布機(噴霧器)・ノズル等の記事もありますので興味のあるかたは、こちらも参考にしてください。

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