ミニトマトは花期が長く収穫も長くつづくため肥料を切らさずに育てることが大切です。ここではミニトマト栽培ではどのような肥料を、いつどのように与えるべきなのか。また肥料の過不足の見分け方についてもわかりやすく説明します。
ミニトマトの栽培に必要な肥料分
ミニトマトの栽培に必要な肥料分は、果実をつけるためリン酸が多く必要と思っている人もいるかもしれませんが、カリウムも多く必要とします。またカルシウムも三大栄養素(窒素・リン酸・カリウム)に並んで大事な栄養素となります。
畑などの地植えでは、化成肥料8-8-8などの3大要素が同じぐらい配合されている肥料をつかい、苦土石灰でカルシウムを補充しておくとよいでしょう。
ミニトマト栽培におすすめの肥料
元肥の場合は有機肥料など肥効が長く続くものと一緒に混ぜ込むか、緩効性の化成肥料を使います。
追肥の場合、すぐに効かせたいときは速効性の肥料を、肥効を長続きさせたい場合は緩効性の肥料を使います。緩効性の固形肥料を散布して、草勢を見ながら液体肥料を使うのも一つの手です。
肥料は、化成肥料8-8-8などの3大栄養素が同等に入っている肥料の他、トマト専用肥料もおすすめです。
地植えでは、堆肥や苦土石灰を使って土づくりをすることも忘れずに行いましょう。
ミニトマトのプランター栽培の肥料
プランター栽培では、植えつけ時に元肥入りの野菜の培養土やトマト専用の培養土を使い、追肥には置くだけの錠剤型の固形肥料や液体肥料を水やり代わりに使うのがおすすめです。
ミニトマトの栽培には、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(k)の肥料の三大栄養素の他に、カルシウムも重要なため、カルシウムが含まれている肥料を使うとよいでしょう。
ミニトマトの肥料の与え方
地植えの場合
地植えの場合、元肥は土づくりも一緒に行います。
苦土石灰を苗を植え付ける3週間前くらいに散布し、一度耕うんします。1〜2週間前には、堆肥や緩効性肥料を混ぜ込んでおきましょう。そのあとに畝を立てます。
畝に溝を掘り、そこに元肥を入れ込んでおくのもおすすめです(待ち肥)。
第一果房がビー玉くらいの大きさになってきたら、追肥を始めます。追肥は半月〜1ヶ月くらいに1回くらいの頻度で良いでしょう。化成肥料の肥効の持続性によっても変わるので、使用する肥料の使い方を確認しましょう。
液体肥料のみの追肥の場合は、1週間〜10日に1回程度の施肥が必要です。
プランター栽培の場合
プランター栽培の場合は、植えつけ時に元肥入りの野菜の培養土やトマト専用の培養土を使い、追肥には置くだけの錠剤型の固形肥料や液体肥料を水やり代わりに使うのがおすすめです。
追肥、1番果がビー玉ほどの大きさになったら始めます。プランター栽培の場合は、潅水(水やり)も定期的に必要となるので液体肥料(液肥)が便利です。液体肥料を使う場合は1週間に1度水やりがわりに希釈した液体肥料を与えます。
錠剤肥料を使う場合は、1番果がビー玉ほどの大きさになったら始めます。株元から少し離して土の上に置いてください。肥料にもよりますが効果が1ヵ月ほど続くので、1ヵ月ごとに新しい錠剤を置いて水やりをしましょう。
ミニトマト栽培の肥料の種類やの与え方については、こちらで詳しく説明しています。
肥料の与えすぎ、肥料不足に注意しましょう
ミニトマト栽培では、元肥を控えめに追肥をしっかり行っていく必要があります。
特につる性のトマトは元肥が効きすぎると草勢が強くなり実がつかないつるボケが起きやすくなります。肥料は適期に適量を与えましょう。
肥料は控えめにして、肥料分が不足しているようなら追肥でカバーするほうが栽培が容易です。
ミニトマトは肥料を与えすぎて栄養素過剰になったり、肥料分が不足するのがわかりやすい野菜です。葉が茂りすぎていたり、逆に草勢が弱いとおもったら肥料の過不足を疑ってください。
それぞれの症状について詳しく説明していますので、肥料の過不足が気になったらこちらの記事で症状や対処法を調べてみましょう。