ゴーヤ(にがうり)栽培に適した肥料と与え方

ゴーヤ(にがうり)栽培に適した肥料と与え方 ゴーヤ肥料

ゴーヤ栽培では肥料はいつ、どのような肥料を使うとよいのでしょうか。ここでは肥料の成分や種類などの基本的情報からゴーヤ栽培に適した肥料の種類や与え方について説明します。

ゴーヤ(にがうり)栽培に適した肥料とは

ゴーヤにはどのような肥料成分がどれぐらい必要なのでしょうか。下記は栃木県のゴーヤ(にがうり)の施肥基準です。10aあたり窒素カリウムがそれぞれ18kg、リン酸が25kgです。(施肥基準は県によっても異なり、土壌によっても変わるので目安としてください。)

施肥量(kg/10a)基肥追肥追肥2追肥3成分合計
窒素(N)1222218
リン酸(P)2525
カリウム(K)1222218

出典:栃木県農産物施肥基準:果菜類(PDF)

ゴーヤ栽培では実を収穫するため、植えつけ時の元肥にはリン酸が多く含まれている肥料が適しています。窒素、リン酸、カリウムがバランスよく含まれた肥料をつかい、ようりんなどのリン酸肥料を追加で与えてもよいでしょう。。

ゴーヤは生育初期に肥料が早く効くと、葉や茎だけが伸びる「ツルぼけ」が起きやすいため、畑などの地植えの元肥には土壌改良効果もある有機肥料が適しています。プランターなどで臭いが気になるという人は、有機配合肥料を使いましょう。

追肥には速効性の化成肥料液体肥料が適しています。ゴーヤ専用肥料はゴーヤ栽培に適して肥料成分が配合されているので、誰でも使いやすい肥料です。

ゴーヤ(にがうり)栽培の肥料の与え方

ゴーヤ栽培では苗の植え付け時に、1㎡あたり堆肥0.5kgを入れ緩効性肥料50g、熔成りん酸10g程度を施して植えつけます。

追肥は、最初の実がついてから行います。株の周辺に1㎡あたり50g程度の化成肥料をばらまきましょう。同時に株の周辺をクワで耕す中耕を行い、土と肥料をまぜておきます。その後は、2週間~3週間に1度、生育を見ながら同様の追肥を行いましょう。

ゴーヤの肥料の与え方については、地植え、プランター別に、土づくりの方法とともに元肥や追肥のやり方について詳しく説明しています。

ゴーヤ(にがうり)栽培におすすめの肥料

ゴーヤ栽培には有機肥料や有機配合肥料がおすすめ。有機配合肥料は実もの野菜の肥料の他、ゴーヤ専用の肥料が便利です。リン酸が多く必要なため、元肥にようりんを使って土づくりをするのもおすすめです。

その他のおすすめの肥料や商品については、成分や使い方とともに詳しく説明しています。

(参考)肥料について

作物を栽培する場合、肥料を与えて育てることがほとんどですが、肥料についてよくわからないという方もいるのではないでしょうか。ここでは植物に必要な栄養素や肥料の種類について説明します。

そもそも植物に必要な養分って?植物が必要な養分に関するおさらい

植物が育つためにはチッソ(窒素)、リンサン(リン酸)、カリウム(加里)の三要素のほか、マグネシウムカルシウム石灰肥料が有名)などの「二次要素(中量要素)」、さらに鉄、マンガン、ホウ素をはじめとした「微量要素」が必要です。

チッソ(窒素)は、葉や茎などの成長に欠かせず、植物の体を大きくするため、「葉肥(はごえ)」と言われます。

リンサン(リン酸)は、開花・結実を促し、花色、葉色、蕾や実に関係するため、実肥(みごえ)と言われます。

カリウム(加里)は、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促すほか、植物体を丈夫にし、抵抗力を高めるため、根肥(ねごえ)と呼ばれています。不足すると根・植物が弱ります。

肥料の箱や袋などに記載されているN-P-Kの表示は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を指しています。その他、肥料についてより詳しいことは、下の記事を参考にしてみてください。

色々あって複雑ですが、最初は葉や茎活力を与えたいときは窒素(チッソ)多めの肥料を、花を咲かしたい、実の成長を促したいというときはリン酸多めの肥料を施すというイメージでやってみましょう。

肥料はどんな種類があるの?

作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。

肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料(有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができ、形状によって、「固形肥料」と「液体肥料(液肥)」があります。

「化学肥料」とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。「有機肥料(有機質肥料)」とは、「油粕や米ぬか、腐葉土など植物性の有機物」「鶏糞(鶏ふん)、牛糞(牛ふん)、馬糞魚粉、骨粉などの動物性の有機物」を原料にして作られたものです。堆肥も、家畜の糞や落ち葉などの有機物を微生物によって分解・発酵したもので、有機肥料となります。有機肥料は、用土(培土)を養分を補うだけではなく、物理性の改善(ふかふかにする)にも役立ちます。

有機肥料と化成肥料どちらにもメリット・デメリットがありどちらがいいというわけではありません。育てる環境によって適している肥料は異なります。それぞれの特徴にあった肥料を選ぶことが大切です。

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