朝顔(アサガオ)にはどのような肥料をいつ与えるとよいのでしょうか。ここではアサガオの肥料時期、頻度、種類など肥料に対する疑問を中心に、栽培のポイントについても説明します。
アサガオに肥料はいらない?
アサガオ栽培では肥料はいらないのでしょうか。実はアサガオは肥料分が少ないとないと、花がすぐ咲くことがあります。しかしツルが伸びず、花芽もそれ以上つかないので多くたくさんの朝顔をみたいのであれば、肥料は必要です。
肥料を与えないで育てると、葉が黄色くなって枯れる、花が多くつかない。葉が小さいまま大きく育たない可能性もあります。適期に適度な肥料を与えて育てることで、花つきをよくし大きな花を咲かせることができるため、肥料を与えて育てましょう。
アサガオにおすすめの肥料とは
アサガオは、7月頃から10月下旬まで次々と花を咲かせます。植えつけ時には、ゆっくり効果のでる緩効性肥料を与え、追肥は速効性の液体肥料などの速効性の化成肥料がおすすめです。
肥料成分については、窒素分が多いと、ツルが伸びて花つきが悪くなります。また花を多く咲かせるには、花つきをよくするリン酸が多い肥料がよいため、窒素分を控えてリン酸が多い肥料がおすすめです。
アサガオの肥料は100均でも売ってる?
100均で朝顔に使える肥料は購入できるのでしょうか。答えはYESです。
特にダイソーやセリアは、昨今の家庭菜園・園芸・ガーデニングのブームによって、品揃えもかなり増えています。また、100円ショップで購入できる肥料は、200g程度の小袋で販売されているため、施肥量(使用量)が少ない場合や肥料の置く場所がない方にはおすすめです。
100均の肥料についてはこちらで詳しく説明していますので、どれを購入していいかわからない場合にはこちらを参考にしてください。
アサガオに肥料を与えるタイミング
アサガオは植え付け時に肥料を与えている場合は、追肥は植え付けから3週間後、ツルが伸びる頃から始めます。その後は、速効性の肥料を液肥なら1週間に1度、固形の化成肥料であれば1ヵ月に1度の頻度で与えます。8月以降は肥料は不要です。
アサガオに花が咲かないのは肥料のせい?
肥料(チッソ)が多いと、ツルや葉や茎ばかり大きくなってつるぼけをおこし花芽がつかないこともあります。しかし原因は肥料だけではありません。
アサガオは短日植物なので、夜が長くならないと花芽をつけません。ベランダなどで育てている場合、部屋の明かりや街頭などの光の影響を受けて、花芽をつけない可能性があります。夜は12時間ほど真っ暗になるように段ボールなどで囲っておくとよいでしょう。
また水を好むので、特に夏は水切れにも注意しましょう。
肥料の過不足
肥料は多く上げれば上げるほどよいというものではありません。アサガオには窒素が多いとつるボケして花が咲かなくなりますし、濃度や量を間違えると肥料やけを起こして枯れてしまうこともあります。
必ず肥料のパッケージを読んで、使用量や頻度を間違わないようにしましょう。液肥などは原液のものが多いので、希釈率についても必ず守りましょう。
肥料は不足すると、下葉から黄色くなります。またツルが伸びず花芽がついてしまったら肥料不足です。液体肥料などの速効性の肥料を与えて様子をみましょう。
肥料を与えずて、ツルばかりが伸びている場合は、ツルの先を切り取ることで子つるが増えて花芽がつきやすくなります。
その他 アサガオ(朝顔)の栽培で気をつけたいポイント
害虫に気をつけましょう
アサガオ(朝顔)に限ったことではないですが、植物はハダニやアブラムシ、幼虫が発生して寄生しやすいです。野外であればある程、発生し易いといえます。これらの虫が発生した時は、粘着テープで除去する、また殺虫剤などの薬剤で駆除、防虫する方法があります。どちらにせよ、早く対応するに越したことはないので、発見した時はすぐに駆除するようにしましょう。
支柱を立てましょう
アサガオ(朝顔)はつる性植物です。このため、支柱がないと、地面を茎が這うようになってしまいます。葉っぱが3枚ほどに生育したら支柱を立てて、つるを手で支柱に巻きつけるか、麻紐やビニールテープでつると支柱を巻きつけて誘引してください。
摘芯が重要です
アサガオ(朝顔)の花を大きく綺麗に咲かせるには、葉っぱが10枚になったらそのツルの先の芽をハサミでカットしましょう。これを摘芯と呼び、こうすることで、横方向にわき芽が生えてきて、ボリュームが出るようになります。
花がら摘みを忘れずに
アサガオの花は一日花です。種を取らないのであれば、花がら摘みを忘れずに行いましょう。種を作る養分が花にいくため、次々と花を咲かせることができます。また病害虫の予防にも役立ちます。
摘芯したり間引きした枝をつかって、水耕栽培でも育てることができますよ。
朝顔の水耕栽培についてはこちらの記事で詳しく説明しています