ウチワサボテンは、茎が平らな楕円のウチワ型に伸びるサボテンで、小さなものは、うさぎの耳のような見た目で可愛く、100均などでも見かけます。
丈夫で栽培が簡単といわれるサボテンですが、一般の観葉植物のように育てると根腐れなどをおこし枯れてしまうこともあります。
ここではウチワサボテンの品種や育て方の基本の他にも植え替えやふやし方などについてわかりやすく説明します。
ウチワサボテンの栽培について
基本情報
園芸分類 | サボテン、オプンチア(観葉植物) |
学名 | Opuntioideae |
原産地 | メキシコ・アメリカ、ガラパゴス諸島 |
草丈・樹高 | 種類によってことなる |
耐寒性等 | 耐寒性 やや弱い 耐暑性 強い |
花言葉 | 「熱愛」「燃える心」「偉大」 |
ウチワサボテンは、多肉植物の「夏型」タイプで、夏に盛んに生育するタイプです。暑さには強いですが寒さが苦手です。多くは生育適温が20〜30°Cの範囲にあり、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。
サボテンは、乾燥した過酷な環境を生き抜くために、根や茎、葉などを肉厚にして水分を蓄えるようになっています。しかし水やりが不要なわけではありません。生育期には日光によく当てキチンと水やりをして育てましょう。
品種
「ウチワサボテン」は、茎が平らな楕円のうちわ型に上に伸びるのが特徴です。ほかのサボテン亜科ことなり棘の表面に細かな返しがついています。
小さなウサギのミニのような姿が特徴的な「バニーカクタス(象牙団扇)」や、ミニサボテンとして流通している「姫ウチワ」、寒さにつよく暖地でなら露地栽培も可能な「大丸盆」など多くの品種があります。
サボテンステーキとして食用にされるのもウチワサボテンの「バーバンクウチワ」という品種です。メキシコではノバルと呼ばれて野菜として市場で販売されています。
ウチワサボテンの育て方
ウチワサボテンは、春から夏が生育期で秋から生育が劣り冬は休眠します。そのため一年中同じ管理をして育てるわけではありません。夏に一番育つサボテンですが、日本の夏は湿度が高いためあまり得意ではありません。
春から夏にかけては、土が乾いたら水やりをし、秋にかけて徐々に水やりを減らし冬は断水もしくは葉水で少量の水を与えます。基本的には日当たりを好みますが、真夏の直射日光では葉焼けすることがあるため半日陰などで管理するとよいでしょう。ウチワサボテンの栽培は生育期と休眠期でメリハリをつけて育てることが枯らさないポイントです。季節ごとの管理については、下記の記事に詳しく説明しています
ウチワサボテンの植え替え
ウチワサボテンは成長に合わせて、2年~3年に1度植え替える必要があります。またポット苗などで販売されているウチワサボテンは、できるだけ早めに植え替えする必要があります。
春が一番適期ですが、秋でも行えます。休眠期の冬や、梅雨から夏にかけては、湿度が苦手なサボテンの植え替えには向かないので、避けましょう。寄せ植えなどを行いたい時期も同様の時期に行います。
植え替えは一回り大きな鉢に移し替えます。根から土を落とし、傷んだ根っこや根腐れを起こしているものは切り取ります。根を半分ほど切り取り4日ほど日陰で乾かしてから、新しい土に植え付けます。植え替え時には元肥を入れます。
用土や詳しい植え替えの方法は、こちらの記事で詳しく説明しています。
ウチワサボテンのふやし方
ウチワサボテンを増やすのは「実生(種まき)」と挿し木で増やすことができます。種から育てるのは難しいので、挿し木が簡単です。
子株ができる品種は、子株から、子株が出来にくい品種は胴切りという方法で、増やします。胴切りなどは根腐れなどで、サボテンが傷んでしまったときにも有効です。
その他のサボテン栽培について
サボテンの育て方については、他にも品種別の育て方の記事もあるのでこちらも参考にしてください。