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竹(タケ)除草

細い竹の除草 除草剤の種類や効果的な使い方!

細い竹 竹(タケ)除草

細い竹の特性

は常緑性の多年生植物です。毎年春になると、地下茎の節にある芽がでてきます。これがタケノコです。タケノコは数カ月で大きく成長し、立派な竹になります。また竹は地下茎の範囲が非常に広く、一部の地下茎からでもどんどん繁殖します。根絶やしにするには、重機を使って根を掘り起こすなどが必要になります。細い竹なら引き抜くこともできますが、かなり労力がかかるため除草剤を使った駆除がおすすめです。

細い竹も大型の竹も基本的には地下茎からタケノコが生えて成長することには変わりはありません。駆除の仕方も基本的には同じです。しかし太い竹と、細い竹では除草剤の使い方は違う場合もあります。

除草剤の使い方

細い竹の除草は、を枯らすのと同じです。笹は竹と同じイネ科タケ亜科の植物で、植物上の違いはいくつかありますが、見た目で区別するのはなかなか難しいです。成長の仕方も同じですので笹に効果があるものは、細い竹にも除草効果はあると考えて問題ありません。

竹に効果のある除草剤は、液体タイプの茎葉処理剤と粒剤の土壌処理剤があります。それぞれの使い方について説明します。

茎葉処理剤

液体タイプの除草剤はほとんどが、茎葉処理剤と呼ばれる除草剤で、茎や葉に薬剤をかけることで植物を枯死させます。茎葉処理剤には、薬液がかかった部分のみ枯れる接触型の除草剤と、葉や茎にかけることで、地下茎や根まで薬液が移行し(吸収移行性)、根まで枯らすことができる除草剤があります。

地下茎から増える竹には、根まで枯らすことができる除草剤がおすすめです。根まで枯らすことができる除草剤は、有効成分にグリホサートが入っているものを選びましょう。

グリホサート系の除草剤のラベルには、適用雑草が竹の使用方法には「竹稈注入処理」と書いてあるものもあります。これは、太い竹に、幹に穴をあけてスポイトで直接薬液を流し込む方法です。細い竹には幹に穴をあけるのが難しいため、薬液を生育期に葉や茎に丁寧に散布します。

  • 茎葉処理剤は散布後の雨に弱いので、散布後雨の降らない日を選びましょう。
  • 散布のタイミングは、除草剤によりますが生育後期の夏の終わりから秋が適期です。
  • 竹の葉は薬液が落ちやすいため、噴霧器(散布機)の使用がおすすめ。
  • 薬液がかかると他の植物・庭木・作物なども枯れてしまうので注意が必要です

土壌処理剤

土壌処理剤とは、一般的には雑草が発芽する前、もしくは生育初期に土に散布することで、雑草の発生を抑制したり、枯死させる除草剤で粒剤と呼ばれる顆粒タイプのものに多い除草剤です。

竹の場合は土壌処理剤を使うことによって、根から薬剤を吸収させて成長している竹を枯らす効果が期待できます。この場合の使い方は、太い竹でも細い竹でも同様で、土にそのままばら撒くだけです。放置竹林など、広い範囲で竹を枯らしたい場合には土壌処理は、便利です。

  • 土壌処理剤は、乾燥に弱いので雨上がりなどが最適です。乾燥している場合には水をまいてから散布するのが効果的です。
  • 散布のタイミングは、除草剤にもよりますが秋冬が適期です。
  • 薬剤が流れ出ると他の植物に影響が出る可能性があるので、大雨の前には散布は控えましょう。

細い竹におすすめの除草剤

ラウンドアップマックスロード(日産化学(株))

ラウンドアップマックスロードは、最もメジャーなグリホサート系の除草剤(液剤)です。成分は、グリホサートカリウム塩で、グリホサートイソプロピルアミン塩のサンフーロンなどよりも、散布後の雨に強く、雨が降っても効果が持続しやすい特性があります。細い竹には原液タイプであれば50倍希釈で散布します。

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サンフーロン(大成農材(株))

サンフーロン液剤は、初代ラウンドアップのジェネリック薬品(液剤)で、成分は、グリホサートイソプロピルアミン塩です。ジェネリック製品なので安価に手に入れることができ、効果は、グリホサートイソプロピルアミン塩の他の製品と変わりません。このため、経済的にご利用可能です。サンフーロンのHPでは竹への除草は30倍希釈を推奨しています。

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グリホサート系は農薬登録されているものも多く、農耕地(畑地、果樹園、菜園など)で使用可能なものも多いですが、使用場所が農耕地の場合は、購入の際に必ず適用作物を確認するようにしてください。農耕地に使用できる除草剤は下記に詳しく記載しています。

フレノック10粒剤 (三井化学アグロ(株))

フレノック10粒剤は、有効成分がテトラピオンの土壌処理剤です。ササやススキ、チガヤ用の除草剤で、竹には適用はありませんが太い竹にも効果があるといわれて農家の方に愛用されている除草剤です。濃度により生育を抑制したり、枯死させることができます。竹には秋冬の発芽前に散布することでまずはタケノコの発芽を抑え、その後古い竹を枯らすため全部枯れるまでには1年~2年かかることもあります。

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塩素酸ナトリウムを含んだ除草剤

塩素酸ナトリウムを含んだ除草剤には、クサトールFP粒剤クロレートSデゾレートAZ粒剤などがあります。ササ、竹殺しの除草剤ともいわれています。タケノコの時期に散布すると効果的な除草剤です。劇薬のため、劇薬を扱っている農協や農薬販売店で購入することが可能です。

粒剤については詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。

その他の注意点

除草剤を使った場所のタケノコは食べれません。知らずにタケノコを取ってしまう人がいるような場所では、看板などを立て、注意勧告しましょう。

また背が大きくなった竹には、短く伐ると効果を早めることができ、また除草剤の量も少なく済みますので、刈り取ってから除草剤をまくと効果的です。タケには竹専用のノコギリやチェーンソーがありますので、それを使うと便利です。

日本には多くの種類の竹があり、大型のものはマダケ(真竹)や、タケノコがおいしいモウソウチク(孟宗竹)が有名です。それ以外にも黒竹や笹竹などのように細い竹も多くあります。

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