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トマト肥料

甘いトマトを作りたい!肥料で変わる?栽培のポイント

甘いトマト肥料 トマト肥料

高糖度のトマトの人気は高くフルーツトマトなどと呼ばれ市場に多く出回っています。ここでは甘いトマトを作るための肥料の種類や与え方、栽培のポイントなどをわかりやすく説明します。

トマトの糖度は肥料で変わる?

トマトは肥料を変えただけで甘くなるのでしょうか。残念ながら与えるだけで甘くなると断言できるような肥料はありませんが、有機肥料(有機質肥料)は野菜の味を良くなるといわれています。

それはアミノ酸によるものと考えられています。トマトも有機肥料を使って育てると甘く濃厚になるともいわれます。元肥にアミノ酸を多く含む有機肥料を入れたり、追肥に葉面散布でアミノ酸を追加するのも手軽です。

アミノ酸が豊富な有機肥料と使い方

元肥

元肥には、アミノ酸が豊富な骨粉やバッドグアノを使いましょう。元肥には、骨粉やバットグアノだけでは窒素カリ分が足りません。化成肥料を使うか、油かすのような窒素肥料、草木灰のようなカリ肥料と組み合わせて使うとよいでしょう。

ぼかし肥料もアミノ酸が豊富といわれます。肥料成分が調整されているので使いやすい肥料です。

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追肥

手軽にアミノ酸肥料を追加したいのであれば、葉面散布もおすすめ。果実のヘタ付近に濃い緑色になるグリーンベースが出るタイミングで、葉と果実に葉面散布用のアミノ酸入りの肥料を施すとよいでしょう。

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甘いトマトの栽培ポイント

甘いトマトを収穫するには、肥料だけでなく品種選びや水分管理が大切です。

栽培方法によってトマトにストレスを加え、通常より着果数を少なくし、小玉に育てることにより糖度をあげて育てます。糖度8度以上になるとブランド化されフルーツトマトとして販売されています。

土壌の水分管理

甘いトマトを作るには、土壌の水分を最初から最後まで少なくして一定レベルに調整できることが絶対条件です。大玉トマトで糖度の高いトマトを育てるのであれば、露地ではなく雨除けできる簡易的なビニールハウスやコンテナ栽培がおすすめ。畑では水はけのよい環境を整えます。底に砂利などをまいたり、土に砂を混合しておくのもよいでしょう。

生育初期の苗の植え付けから第1果房が着果するまでは、それほど節水せず根を十分に張らせることが大切です。しかし全面に水を与えるのではなく、根元に水やりをし根の生長に合わせて広げていきます。

第1花房の着果確認後からは本格的な水分管理が必要です。できれば土壌水分測定計(テンションメータ)を使いましょう。この数値がpF2以上になるよう一定になるように管理します。1回の水やりは少量にして、全体に軽く何回にも分けて行います。急激に乾燥させることは、尻腐れ病が発生しやすくなります。この管理は気温や天気にも影響されるため難しいといわれる部分です。

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品種選び

ルーツトマトは品種ではなく糖度が高い高糖度のトマトの総称です。

ミニトマト(プチトマト)と中玉トマトは、品種には元々糖度の高い品種があり、大玉より水分管理をしなくとも、甘い果実が取れる可能性が高いので家庭菜園にはおすすめです。

ミニトマトでは、CF千香、純あま、ぜいたくトマトミニ、ピッコラルージュはいずれも糖度が高い品種です。中玉トマトでは、フルティカや、フルーツルビーは糖度も高く、裂果にしくくおすすめ。

大玉トマトの品種は元々糖度が低く、ミニトマトや中玉トマトに比べ栽培が難しいので、難しい水分管理をしないとなかなか難しいでしょう。もし大玉で挑戦されたい人は、尻腐れ果や裂果が起きにくい品種がおすすめです。桃太郎ファイト、ぜいたくトマトなどがおすすめ

【補足】トマトの肥料の時期と与え方

トマトの肥料の与え方のポイントは、元肥は控えめにしてコンスタントに追肥をすること。吸肥力が強いトマトは、元肥で窒素分を多く与えすぎると、茎葉が大きく育ちすぎるつるボケ(木ぼけ)がおきたり、病害虫の原因ともなります。

元肥

植物の苗や苗木を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

異なる呼び方として「基肥(きひ)」「原肥(げんぴ)」などと呼ばれる場合もあります。

苦土石灰を苗を植え付ける3週間前くらいに散布し、一度耕うんします。1〜2週間前には、堆肥や化成肥料、リン酸肥料などを混ぜ込んでおきましょう。そのあとに畝を立てます。
畝に溝を掘り、そこに元肥を入れ込んでおくのもおすすめです(待ち肥)。

追肥

第一果房がゴルフボール大(≒ピンポン玉)くらいの大きさになってきたら、追肥を始めます。追肥は半月〜1ヶ月くらいに1回くらいの頻度で良いでしょう。化成肥料の肥効の持続性によっても変わるので、使用する肥料の使い方を確認しましょう。

液体肥料(液肥)のみの追肥の場合は、1週間〜10日に1回程度の施肥が必要です。1回目の追肥は、雌穂(しすい・めすほ)が分化する直前に、本葉が5~6葉(草丈50㎝程度)になったら追肥をします。窒素分とカリ分の多い化成肥料を、株元に追肥し倒伏防止のため土寄せをしておきます。

まとめ

甘いトマトを育てるには、光合成と適切な肥料と水やりが大切です。少し難しそうと思ったら、まずは糖度の高い品種を選んで、アミノ酸入りの肥料をつかって育ててみましょう。野菜の栽培は、その土地や土壌、気候によって変わるものです。

毎年栽培している人でも難しいものです。試行錯誤しながら自分なりのやり方を見つけるのも、家庭菜園の楽しみです。ぜひ真っ赤なトマトを自分で育ててみててください。

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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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