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サボテン

サボテンの植え替えにはどんな土がいいの?土のあれこれ教えます!

サボテン

サボテンは少なくとも2年に1度、生長に合わせて植え替えが必要です。ここではサボテンを植え替えるときにはどんな土を使えばよいのか、サボテンに合わせた土の種類や配合や植え替え方法について説明します。

サボテンの用土について

植物は土から水分や養分を根から吸収します。根をはり植物を支える機能ももっているため土はとっても重要です。

サボテンは、乾燥した地域が原産地ですので一番重要なことは、水はけと通気性がよいことです。通常の庭土や畑の土はサボテンには向きません。ではどのような土がいいのでしょうか。

サボテンや多肉植物用の培養土

初心者の人や、自分で配合するのは難しそうと思う方は、サボテンや多肉用の専用の培養土が便利です。園芸店にやインターネットでも気軽にかえます。

100均でも購入できます。キャンドゥ・セリアに置いてありました。キャンドウで買った土には肥料も入ってるので簡単に植え替え可能です。

また、鉢底に穴がない容器(ガラス容器)などに植え替えする場合は、固まる土も便利です。余った水を上から流すことができます。

配合土

自分で配合して作る場合に使われる用土を紹介します。土の配合は、どれが正解というものがありません。市販のサボテンの培養土の配合もそれぞれメーカーによって異なります。赤玉土をベースにして大きさや乾燥を好む品種などに合わせて配合します。

赤玉土 

火山灰土の赤土をふるい分けたもので弱酸性です。通気性・保水性・保肥性があります。小粒の赤玉土は混ぜて、中粒の赤玉土は、鉢底石としても使用できます。

鹿沼土

軽石の一種です。強い酸性で、通気性と保水性があります。乾燥すると白くなるので水やりの目安にも役立ちます。大粒は大型のサボテンに。小粒タイプは化粧石としても使えます。

腐葉土

秋から冬に枯れて落ちた葉が堆積して分解されて、土のようになったもの。微生物を活性化してくれる改良用土です。

軽石パミス

軽い火山礫を砕いたもの、多孔質で水はけもよく通気性もあります。大粒は鉢底石として小粒は、植え替えた後の仕上げに化粧石として使用できます。

川砂

川底やダムの底で採取された砂です。水はけがよいのが特徴です。

くん灰

もみ殻を低温でいぶして炭化させたもので、用土に混ぜると土を浄化して酸性に傾くのを抑えます。

ゼオライト

多孔質の鉱物で、土に混ぜて使うと水の浄化にも役立ちます。化粧砂にも活用できます。

バーミキュライト

鉱石石を高温で、約成したもの。土を柔らかくするのに役立ちます。種まきの用土にも便利です。

ピートモス

コケなどの植物が堆積して作られた泥炭(ピート)を乾燥させたもので、強い酸性を含みます。土壌改良材として、保水性・保肥性をよくするために使われます。

パーライト

ガラス質の火山岩を高温で焼いて人工的に作った発泡体で。内部が多孔質化されているので 通気性・排水性に優れています。また軽量なのも魅力です。

配合割合

【基本の配合】

  • 赤玉土5、鹿沼土2、腐葉土2・川砂1+緩効性肥料
  • 赤玉土6、くん灰2、川砂2+緩効性肥料

【底に鉢穴がない場合など】荒めの土を多めに使います

  • 赤玉土8、くん炭1、川砂1+緩効性肥料  

シャコバサボテン・クジャクサボテン・月下美人

  • 赤玉土4・腐葉土3・軽石3 +緩効性肥料
  • 赤玉土・腐葉土・鹿沼土 等量配合 +緩効性肥料
  • ピートモス・バーミキュライト・パーライト 等量配合 +緩効性肥料

【多肉植物にもおすすめ】

・赤玉4 鹿沼土2 軽石1 くん灰1 ゼオライト0.5 バーミキュライト 0.5 バイオ肥料1

上記をベースに、鉢底石や化粧石に軽石をつかったり、鹿沼土を使うと酸性になるのでくん灰を配合したりします。見た目や水はけなどで工夫するとよいでしょう。

ハイドロカルチャー

サボテンは水耕栽培や、土を用いず、ハイドロコーン、ハイドロボールやゼオライトなどの保水性、吸水性のある培地を使ったハイドロカルチャーでも育てることができます。ジェルボールは水分が多いためサボテンのハイドロカルチャーにはあまり向いていません。

ハイドロカルチャーを使うと、土を使わないので害虫もわきにくく清潔で、見た目にもこだわることができます。半面土から栄養をとれないため、正しく肥料を与える必要もあります。また鉢底がない容器で育てるので根腐れの可能性も高まるので水やりには注意が必要です

正しく肥料を使うことで、観葉植物をしっかりと生育することができます。植え替え時には元肥料として緩効性肥料を入れると元気に育ちます。元肥の緩効性肥料は、ハイポネックス マグァンプKなどがおすすめです。大粒のものから小粒のものまでありますので、品種に合わせた大きさをつかってください。

ハイドロカルチャーで育てる場合は、土からの植え替えとは多少異なり、土の根を終わらせて水で育てる根を発根してから植え替える必要があります。

サボテンの水栽培やハイドロカルチャーについては、くわしい記事がありますので興味があるかたはご覧ください。

サボテン植え替えの時期と方法

サボテンの鉢植えは、小さな株なら1年に一度、大きな株なら2年から3年に一度植え替えるのがおすすめです。

植え替えをしないと、土に栄養分がなくなって鉢いっぱいに根が広がってしまうので、生長できず根詰まりや根腐れを起こして枯らしてしまう可能性もあります。

ではサボテンの植え替えは、いつどのように行えばよいのでしょうか。ここではサボテンの植え替えのやり方と時期について、基本的な考え方を説明します。

植え替え時期

多肉植物は春秋型、夏型、冬型の3タイプに別れ、それぞれ生育期と休眠期が異なります。サボテンは、ほとんどが「夏型」に 該当します。夏型は夏に盛んに生育し、春と秋はゆっくり生育し、冬は休眠します。

サボテンの植え替えは、生育期の直前3月から4月が適期です。植え替えるときには、時期だけでなく天気や時間帯にも気をつけましょう。サボテンは多湿が苦手なため、天気の良い午前中に植え替えるとよいでしょう。午後雨が降るときにはさけたほうがよいでしょう。

植え替え準備

準備するもの

・鉢 今までつかってたものより一回り大きいものを用意します。鉢底に穴のない植物用の器でなくとも、水やりを調整すれば鉢として使用できます。植木鉢はプラスチック製のものより素焼きの鉢が通気性がよくおすすめです。

・用土 今までつかっていた土は使わず、必ず新しいものを用意します。古い用土は栄養がなくなり害虫などが沸いている可能性もあります。大きな鉢を使う時は床土に大粒の赤玉土などのごろ土や軽石を使うと水はけがよくなります。

・消毒済みのハサミ 植物を剪定したハサミには病気などが付着している恐れもあるので、使った後は次亜塩素酸ナトリウムやアルコールなどを使って消毒しておいたものを使いましょう。

このほか軍手や土入れ、ピンセット(割り箸)などももあると便利です。

植え替えの方法

  1. 植え替えるサボテンは1週間ほど水を上げずに乾燥させてから、鉢から外します。
  2. 根っこをほぐすように土を落とします。
  3. 根が細いサボテンは、伸びた根を半分から3分の2ほど切ります。腐った根は根元から切ります。
  4. 日陰で、4~5日乾かします。湿ったままだと病原菌が発生するためです。
  5. 新しい鉢に植え付けします。鉢の底に大粒の赤土土か軽石を入れ、その上に緩効性粒上肥料を加えます。苗を押さえながら培養土いれて植え込みます。最後にピンセットや割り箸などで土をならします。
  6. 水やりは植え付け後、4日から5日後に行います。その間は半日陰に置くか、ティッシュなどをかけておきましょう。
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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