庭や空き地、畑に生茂る雑草。草むしり、草刈り作業は重労働です。晴れた日光が強い日は、鎌で草を刈り取るのは勿論、草刈機(刈払機)での草刈りも大変。できれば効率的に草刈りして、作業自体を楽にしたいですよね。
ここでは、草刈りをするのにベストな時期はいつなのか、また出来るだけ労力を最小化するために気をつけるポイントを説明します。
草刈りをする時期
草刈りの時期は、主に草丈がある程度高くなった、6月〜8月の時期になります。
どのような雑草が生えているかによりますが、梅雨時期から梅雨時期後にかけて雑草は大きく伸びるため、草丈を抑えるために、梅雨入り前(雨がよく降る前)に一度草刈りを行い、梅雨期間中にも刈っておけるとベストです。
多年生の植物など、特に難雑草と呼ばれる雑草が多い場合は、その成長力の強さから、草刈りを何度もしても、キリがないくらい生い茂るケースがあります。このような場合は、グリホサート系の葉茎処理剤なら、根っこや地下茎まで枯れるので、本質的なダメージを与えることができます。
代表的な葉茎処理剤は下記になります。
商品名 | ラウンドアップマックスロード | サンフーロン | ネコソギロングシャワーV8 | アースカマイラズ | カダン 除草王 ザッソージエース | タッチダウンiQ | サンダーボルト007 | グリホエース | アイリスオーヤマ 除草剤 速効除草剤 | 早く効いて根まで枯らす除草剤 | バスタ液剤 | ザクサ液剤 |
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概要 | ||||||||||||
販売元 | 日産化学(株) | 大成農材(株) | レインボー薬品(株) | アース製薬(株) | フマキラー(株) | シンジェンタジャパン(株) | 日本農薬(株) | (株)ハート | アイリスオーヤマ | トムソンコーポレーション(株) | BASFジャパン(株) | 明治製菓ファルマ(株) |
有効成分 | グリホサートカリウム塩 | グリホサートイソプロピルアミン塩 | グリホサートイソプロピルアミン塩 | グリホサートイソプロピルアミン塩 | グリホサートカリウム塩 | グリホサートカリウム塩 | グリホサート ピラフルフェンエチル | グリホサートイソプロピルアミン塩 | グリホサートカリウム塩 + MCPA | グリホサートイソプロピルアミン塩 + MCPA | グルホシネート | グルホシネートPナトリウム塩 |
農耕地使用 | ○ | ○ | ✖️ | ✖️ | ほぼ✖️ | ○ | ○ | ✖️ | ✖️ | ✖️ | ○ | ○ |
特に下記のような難雑草が生えている場合は、参考にしてみてください。
土手や畑で場所によって草刈り時期で気をつけるポイント
水田の畦畔や土手での草刈りは、足場等が安定せず、いつも以上に危険に備えた草刈りの準備が必要になります。草丈が高くなると視界が遮断され、危険予知も行えなくなるので、早め早めの草刈りを行って、視界、景観を維持するように心がけましょう。
土手のような斜面など、危険の場所での草刈りは是非とも下記記事をご参考にしてみてください。
また、畑地での草刈りは、畝間などを定期的に草刈りすることになります。畝間の草刈りには、「うね草取りまー」という非常に便利な刈払機に取り付けることができるアタッチメントがあります。
「うね草取りまー」は、畑の畝の間の草丈がまだそんなに高くない雑草を根本から粉砕除去するアタッチメントで、従来の草刈り機と異なり、雑草を根元から粉砕するため雑草を集める手間が省ける優れものです。ご興味ある方は是非利用してみてください。
草刈機(刈払機)の刈り刃の交換時期
刈り刃の交換時期は、チップソーの場合は、チップの大半が取れてしまった場合、樹脂刃は作業に支障があるくらい雑草が切れずに絡まってしまうことが多くなった時です。
刈払機の刃のメンテナンスや購入については、下記に詳しく説明していますのでご参考にしてみてください。
草刈り後に気をつけることは?
草を刈った後は、できるだけ今後の草刈りの回数を減らしたいと思うもの。そのためには、多年生の雑草の場合は、非選択性の葉茎処理剤で根や地下茎まで枯らして、生長しにくくすることや、除草剤の中でも、土壌処理剤を散布し、新しい雑草、下草を生えにくくすることが考えられます。また、防草シートを貼ったり、さらにその上に砂利などを敷いて雑草が生えてこないようにする方法もあります。
詳しくは、下記に記載していますので、草刈りの回数を減らしたいと思う方は是非参考にしてみてください。
まとめ
真夏の暑い中、草丈高く生い茂った雑草を抜く、刈り取るのは大変で、日射病の危険もあります。出来れば梅雨前に一度、また真夏になるまでに一度刈り込めるとベストです。常に草丈を低く維持できると、害虫の発生も抑制できます。また、刈った後に枯れ草を熊手でかき集めたり、通年で土壌処理剤をうまく地面に撒いて、雑草の生育を抑えたいところです。
庭や空き地など、農耕地でない場合は、さまざまな土壌処理剤が使えますが、畑や田んぼといった農耕地に使いたい農家の方は、下記も参考していただければ幸いです。散布時期は例えば果樹園だと、枝の剪定後、冬が明けた3月下旬からが適する時期です。
芝、芝生の場合は特殊な知識も必要です。下記を是非参考にしてみてください。