リョービ(RYOBI)の草刈機はナイロンカッターを付け替えることで、ナイロンコードを使えるものがほとんどです。ここではリョービのナイロンコードの交換方法について、ナイロンカッターの種類ごとにわかりやすく説明します。
ナイロンコード交換方法
リョービの草刈機(刈取機)には、「あんぜんロータ」と呼ばれる差し込み式のナイロンカッターが、付属されている製品が多くあります。また別売りで繰り出し式のナイロンカッターもあります。
ナイロンコードは、草刈りで先端から摩耗していくので、予備のナイロンコードをつかって交換して使います。それぞれのナイロンコードの交換方法について説明します。
あんぜんロータ
あんぜんローターは、差し込み式ナイロンカッターなので交換は簡単です。あらかじめカットされたナイロンコードを、差し込むだけ。交換用ナイロンコードは差し込み用のナイロンコードを使います。
- ナイロンコード差込口に新しいナイロンコードを差し込みます
- あんぜんローターとロールガードの間からでてきた、ナイロンコードを引っ張って取り付けます
- 2本のナイロンコードは同じ長さのものを使います。不揃いの場合は短い方に合わせてをカットしましょう。
オートカッター・ナイロンカッター
オートカッターやナイロンカッターは、繰り出し式のナイロンカッターのため、中のリールに巻き付けて使います。ナイロンコードがなくなったら、草刈機(刈取機)からナイロンカッターを外して、リールを巻きなおす必要があります。
繰り出し式のナイロンコードの巻き方は基本的には、リール(ボビン)にナイロンコード引っ掛けてゆるみがないように巻きます。下記はオートカッターの交換方法です。
- 新しいナイロンコードを適当な長さに切る(目安1.3m~1.5m)
- ナイロンカッターのカバーを外し、リールを取り出す。
- ナイロンコードを半分に折り、片方は15㎝ほど長くする。
- リールのフックに、折り曲げた部分をひっかけてリールに巻き付けていく
- 仮止めにコードの短い方から止め、反対側の仮止めに長い方のコードをひっかける
- カバー(リング)の金属の部分からコードを外にだして、リングをストッパーにあたるまで回す
- 仮止めからコードを外し、内部にたるみがないようにひっぱる。反対側も同様にする。
京セラ インダストリアルツールズの公式YouTubeに「ナイロンコードの交換(オートカッターEK5001)」動画があります。
ナイロンカッタースプールAssay
電気刈払機(草刈り機) AK-3710専用のナイロンカッターは、ナイロンコードだけの交換はできないため、ナイロンカッタスプール本体を交換して使います。しかし、途中でナイロンコードが切れてしまった場合や、コードがでてこないなどのトラブルがあった場合には、コードを巻きなおす必要があります。
- ナイロンカッタを本体から外します
- ナイロンカッタの出っ張っているタップ部分を押して、中のスプールを取り出します
- もう一つカバーがついているので、側面からカバーを押すと隙間ができるので、そこから外してスプール(ボビン状にナイロンコードが巻いてあるもの)を取り出します。
- 中のゆるんだナイロンコードを巻きなおします。
- 巻き終えたらコードの端をホールドの穴に中から外へ通します。対称になるよう2か所です。
- 3で外したカバーの切欠部とホールドを合わせて、はめ込みます。
- 2のケースのコードの引き出し口から、コードを中から通してカバーを取り付けます。
リョービ ナイロンカッタ―の種類
差し込み式ナイロンカッタ
リョービの草刈機には、「あんぜんロータ―」のナイロンカッタが、付属でついているものがあります。こちらは、差し込み式のナイロンカッタ―と呼ばれるものです。
差し込み式のナイロンカッタは、コードが切れる・絡まる・癒着するなどのトラブルが少なく、コードの交換も簡単です。広い場所を草刈りするには、差し込み式はコードの交換が多いというデメリットがありますが、途中で切れて巻きなおす手間を考えると差し込み式のほうがいいというかたもいます。ナイロンコードは差し込み用のナイロンコードを使いましょう。
またあんぜんローターには、エンジン式草刈機用ですが円盤型のあんせんロータがあります。円盤の円盤式の良さは、ナイロンコードは先端部分で刈り取るのですが、根元の部分にも草が当たってしまい回転が遅くなったり、切れてしまったりすることもあります。円盤によりコードが草に接する面積が少なく、抵抗が少なくなるので、エンジンの回転数を必要以上に上げる必要性もなく、コードが切れるのも防ぎます。
繰り出し式ナイロンカッタ
繰り出し式は、コードをリールに巻き付けてナイロンカッター本体にセットしておきます。コードが短くなったら、リールから繰り出して伸ばして使うことができるようになります。
コードが摩耗して短くなったら、手で自分で出す「手動タイプ」や、遠心力で自動で繰り出され、常に最適な長さを維持してくれる「自動式タイプ(フルオート)」、本体の底にあるタップを床に叩くことでコードが伸びる「半自動タイプ(タップ式)」があります。
自動式や半自動式は、草刈機の電源を止めることなくコードが伸ばせるので、効率的です。コードが根元で切れてしまった場合は、コードの長さが違ってしまうためまき直ししなければいけないのがデメリットです。スプールタイプのナイロンカッタも繰り出し式です。
リョービについて
リョービ株式会社の電動工具、ガーデン機器、清掃機器などを手掛けていたパワーツール事業部門は、2018年に京セラグループの京セラインダストリアルツールズ株式会社へと事業譲渡されています。しかしながら、京セラインダストリアルツールズは、認知度の高いRYOBIブランドをそのまま継続して使用しているため、現在でもホームセンターなどでその製品を見かけることができます。
よく見ると、製品の外箱やカタログに「RYOBI」と「KYOCERA」のロゴが併記されています。事業は京セラインダストリアルツールズに譲渡されましたが、これまで通り変わらずにアフターサポート含めユーザーを大事にしてくれる信頼できるメーカーといえるでしょう。
リョービの草刈機(刈取機)について詳しく知りたい方は、詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。