竹のような葉がアジアン風の雰囲気をもつ観音竹(カンノンチク)ですが、肥料はいつ、どのように与えたらよいのでしょうか。ここでは観音竹(カンノンチク)の肥料を与えるポイントとおすすめの肥料についてわかりやすく説明します。
観音竹(カンノンチク)に肥料を与えるポイント
観音竹に肥料を与えるポイントは下記の3つ。
- 観音竹は生育期(4月~10月)に与えます。冬は生育が鈍るため肥料は与えません。
- 肥料は、三要素(窒素、リン酸、カリウム)がバランスよく均等に含まれている肥料が適しています。
- 緩効性肥料を使う場合は2ヵ月に1度、液体肥料の場合は、10日~2週間に1度水やり代わりに与えます。
観音竹(カンノンチク)におすすめの肥料
緩効性肥料
緩効性肥料とは、ゆっくり効果のでる肥料です。観音竹には元肥にも追肥にも使えます。
プロミック 観葉植物用
追肥には、土の上に置くだけで水やりで溶け、栄養が根に行きわたる錠剤の置き肥が便利です。プロミックの観葉植物用は、チッソ・リンサン・カリ成分が観葉植物に合うように配合されており、臭いもないので清潔に使えます。2か月ほど効果が続きます。
花ごころ グリーンそだちEX IBのチカラ
花ごころの「IBのチカラ グリーンそだちEX」は、花にも野菜にも使用できる肥料です。N-P-K=10-10-10であり、バランス良く配合されています。花ごころは、バラや花に効く肥料を中心に様々な商品を販売しています。
IBとは、イソブチルアルデヒド縮合尿素(IBDU)を配合した肥料のことで、とてもゆっくり溶け、流れ出るため植物の根に優しく、肥料成分が無駄なく吸収される特性があります。
本製品は無臭で、窒素、リン、カリウムの3つの成分をバランスよく配合した肥料です。観音竹は勿論ながら、ほとんどの植物にお使いいただけます。
油かす
油粕肥料は、庭木などによく使われる有機質肥料です。油粕肥料は臭いや害虫などが気になるという方は、油かすを主体にした固形油粕肥料がおすすめです。化成肥料と配合したり、発酵技術により室内でも使えるように加工されたものが販売されています。
有機質肥料は、土壌改良も行えるため、庭植えや大株になる植え替えを頻繁に行えなくなった場合にも有効です。
液体肥料
液体肥料は、夏に肥料に水やり代わりに与えたり、葉色が薄くなってきた場合などに速効性のある肥料としておすすめです。液体肥料はハイポネックス原液やマイガーデン植物全般用などが使えます
観音竹(カンノンチク) 肥料のやる時期と頻度
では、観音竹(カンノンチク)にはいつ、どれくらいあげればいいのでしょうか。下記に観音竹の鉢植えの一般的な肥料をやる時期と頻度について説明します。
- 春春の肥料やり
春から秋が生育期です。4月になったら緩効性肥料を株元にばら撒くか、置き肥しましょう。その後は2ヵ月に1度同様に肥料を与えます。葉色が悪いようなら、液体肥料を水やり代わりに与えます。
5月下旬~6月は植え替えの時期です。植え替え時には元肥として緩効性肥料を施しましょう。
- 夏夏の肥料やり
6月に緩効性肥料を与えたら、真夏は生育が少し緩くなるため、緩効性肥料は与えず、薄めの液体肥料を2週間に1度与えます。
- 秋秋の肥料やり
涼しくなった9月頃に緩効性肥料を施します。株元にばら撒くか、置き肥しましょう。葉色が悪いようなら、液体肥料を水やり代わりに与えます。
- 冬冬は施肥不要
休眠期です。肥料は不要です。屋外やベランダに置いてある場合は気温が5℃を下回るようになったら、室内の日向で管理しましょう。
その他肥料について
葉が枯れるの葉は肥料不足?
観音竹は、葉がしぼんだり、傷んでしまうのは肥料が足りないのではなく、日当たりや湿度不足の可能性があります。強い光が苦手なため、室内から突然屋外の日当たりなどに移動すると、葉焼けしてしまう可能性があります。
また水やりだけでなく、湿度を好むので葉水を与えて湿度を上げてあげましょう。また根詰まりでも葉が枯れることがあります。植え替えは2~3年に1度行いましょう。
植え替えは土が大切
観音竹は2年~3年に1度植え替えをしましょう。植え替え時に株分けで増やすこともできます。水はけがよく、保肥性の高い土がよいでしょう。観葉植物用のの元肥入り培養土か、観音竹専用の培養土が便利です。
観音竹の肥料の与え方の実際や栽培のポイントについてはこちらで説明しています。