発酵有機肥料であるぼかし肥料・原材料のおすすめ商品、人気商品を厳選して紹介します。また、商品の種類や選び方についても簡単に解説します。
ぼかし肥料のおすすめ・人気商品と選び方
ぼかし肥料のおすすめ・人気商品
「ぼかし肥料を作るのはちょっと…」という方は、販売されているぼかし肥料を購入して使ってみると良いでしょう。ぼかし肥料を作るのは、場所や時間、手間がかかるうえに失敗する場合もあるため、なかなか勇気が入ります。まずは、市販のぼかし肥料を購入してみて、ぼかし肥料の手触りや使用したときの効果などを確かめてみると良いと思います。
ぼかし肥料は、一般的なホームセンターでも多く販売されています。ネット通販にも多くの商品が出品されているので確認してみてください。一番大事なことは「栽培する作物にあった成分がそのぼかし肥料に含まれているか」であるため、含有している成分を確認して購入してください。
ぼかし肥料の選び方
ぼかし肥料は、使用される原材料や微生物(発酵促進剤)によって、種類(呼ばれ方)が異なります。一般的には、下記の種類が主流であると考えられます。
種類(呼ばれ方) | 概要 |
---|---|
EMぼかし肥料 | EMを使用して発酵させたぼかし肥料 |
米ぬかぼかし肥料 | 米ぬかを主原料としたぼかし肥料 |
籾殻ぼかし肥料 | 籾殻(もみ殻)を主原料としたぼかし肥料 |
生ゴミぼかし肥料 | 生ゴミを主原料としたぼかし肥料 |
また、原材料の種類によって、完成したぼかし肥料の保証成分量が異なるということも特徴です。
ホームセンターなどで販売されている商品は、主に米ぬかや油かす、鶏糞(鶏ふん)、魚滓(魚かす)、骨粉、牡蠣殻(カキ殻石灰)など有機物を主原料としてブレンドし、そこに菌体やアミノ酸、糖蜜などの資材を加えて、完熟発酵させているものが多いでしょう。
ぼかし肥料はホームセンターでも購入できる
ぼかし肥料は、お近くのホームセンターでも購入できます。実際にカインズやコメリなどのホームセンターで、パッケージされた完熟ぼかし肥料が販売されていました。
カインズやコメリなどホームセンターで購入できるぼかし肥料についてもまとめていますので、参考にしてください。
ぼかし肥料の原材料のおすすめ
ぼかし肥料のもととなる有機物
ぼかし肥料は、その原材料となる有機物資材によって成分比が変わってきます。
ぼかし肥料の原料に向いている主な有機物資材の成分をまとめてみましたので、参考にしてください(製品によって、成分比が異なる場合がありますので注意してください)。
ぼかし肥料を作るときにあると良い発酵促進剤
ぼかし肥料のもととなる有機物をそのまま置いておくだけでは、ぼかし肥料を作ることはできません。有機物を分解・発酵させることによってぼかし肥料となります。その過程において微生物の存在が欠かせません。
通常、微生物を増やし、より発酵を促進させるために、発酵促進剤などを添加します。コーランネオやEM菌が含まれた資材(EM1号、EM-1など)などが発酵促進剤に当たります。実施にぼかし肥料を作る際には、原材料と一緒にこれらの資材も準備しておくと良いでしょう。
ぼかし肥料の原材料・発酵促進剤などの資材のおすすめ商品
ぼかし肥料を作るときに使用する原材料(有機質資材)や発酵促進剤は、ホームセンターや園芸資材店で手に入れることができます。また、最近ではインターネット通販でも手軽に購入することができるため、一度ぼかし肥料づくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
米ぬかや籾殻は、下記で無料で手に入れられる場合もあります。
- コイン精米機
- 産地直売所や米農家の直売所
- JAのライスセンターやカントリーエレベータ(穀物貯蔵庫)
玄米アミノ酸の購入
玄米アミノ酸の購入は、メーカー公式サイトにて可能です。メーカー公式サイトには、ぼかし肥料の作り方も詳しく記載されていますので参考にすると良いでしょう。
ぼかし肥料とは
ぼかし肥料とは、油かすや米ぬか、籾殻(もみ殻)、鶏糞(鶏ふん)など複数の有機質資材を配合させたものに土(土着菌)や発酵促進剤などを加えて、発酵させた肥料のことを指します。昔は有機質を土などで肥料分を薄めて肥効を「ぼかす」としていたことから、ぼかし肥料という名前がついたと言われています。
ぼかし肥料は、昔の農家では自分たちで独自で作っていましたが、化学肥料が発明されて窒素、リン酸、カリウム(加里)などの養分が手軽に補えるようになったことから、製造、使用されることも少なくなりました。しかし、近年は可能な限り化学肥料を使わない栽培方法(特別栽培や有機栽培)が人気となり、再び「ぼかし肥料」に注目が集まっています。
発酵させることにより、有機肥料(有機質肥料)に比べて植物が吸収することができるアンモニア態窒素、硝酸態窒素に無機化されるため、施してからすぐに肥料が効き始める速効性が備わっています。緩効性、遅効性という有機肥料の特長に、速効性を併せ持つことによって、より使い方の幅が広がる肥料となっています。
また、自分でぼかし肥料を作ることもできます。正直、良質なぼかし肥料を作るのは結構難しく手間のかかる作業なので、家庭菜園や園芸などで有機栽培に挑戦されたいという方は購入されることをおすすめします。