草刈機は長時間振り回して使用するため、重いと腰や腕に大きな負担がかかります。この記事では女性や力のない方におすすめの、軽量な充電式草刈機について紹介します。
自分に合った充電式草刈機(刈払機)の選び方
充電式草刈機(刈払機)は、ネットなどで検索しても多くあり、どれを選んでいいのかわからないという方も多くいるのではないでしょうか。ここでは、用途にあった充電式草刈機(刈払機)の選び方のポイントを説明します。
- まず刃を選びましょう。草刈機の刃には、チップソー、ナイロンコード、樹脂刃、金属刃があります。軽くて安全なのはナイロンコード、樹脂刃です。チップソーや金属刃はよく切れますが、使い方によっては危険性もあり重いため、注意が必要です。
- 充電式のパワーを選びます。パワーがあるほうが効率よく草を刈ることができます。またナイロンコードを刈刃で使う場合には、他の刃よりパワーが必要です。家庭の庭や、狭い畑であれば18Vで十分対応可能です。
- 草刈機(刈払機)本体質量(重さ)を確認しましょう。草刈機は、地面にそって、横に振って草を刈り取っていきます。重量のある草刈機(刈払機)は、腕や腰に大きな負担がかかります。パワーのある草刈機は重いので、パワーと重量のバランスをみて選びましょう。
- 安全性の高いものを選びましょう。草刈機は、刃で草を刈り取るため正しい使い方をしないと事故につながります。信頼できるメーカーのものを選びましょう。
女性におすすめ 軽量な充電草刈機
おすすめの充電式草刈機(刈払機)を紹介します。機能や本体質量、価格などから自分にあったものを選んでください。
マキタの充電式草刈機
マキタ(makita)は世界有数の電動式工具メーカです。2022年3月でエンジン式製品の生産終了し、脱エンジン・コードレス化を目指しているため、充電式の草刈機の種類は豊富です。またバッテリーは相互性が高く、他の電動式工具でも使えます。
マキタ 充電式草刈機 MUR100DSH・MUR100DSHC
ループハンドルで、ワンタッチで長さ調節、そして小さくて使いやすい、電動式草刈機のエントリーモデルです。家の庭など、10坪程度の広さまでは、1バッテリーで対応することが出来ます。防じん・防滴機能の「アプト」搭載です。
ブレード(刃)は、MUR100DSHCがナイロンコードで、MUR100DSHが樹脂刃になります。樹脂刃の方がパワー負荷が少ないため、バッテリーの持ちが少し良くなります。付属品を購入すれば付け替えることも可能です。
1.8kgと軽量でお値段もお手頃ですが、電圧が10.8Vで運転時間が短いため、バッテリーを予備でもう一つ購入しておくと、長時間継続して使うことができます。
製品名 | MUR100DSH(C) |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 10.8V |
ブレード(刃) | ナイロン / 1枚樹脂刃 |
質量(kg) | 1.8 |
作業面積目安(坪) | ~10 |
1連続運転時間 | 15〜21分 |
目安市場価格 | 約17,000円 |
マキタ 充電式草刈機 MUR193DSF
MUR100DSHCよりもう少しパワーがほしいなら1.8Vの「MUR193DSF」があります。ループハンドルで、ワンタッチで長さ調整可能。さらにヘッド部の角度5段階調整可能で先端部が180度回転するので、キワ刈りにもぴったりです。1バッテリーで、37坪程度の広さに対応できます。
製品名 | MUR193DSF |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V |
ブレード(刃) | ナイロンコード |
質量(kg) | 2.4 |
作業面積目安(坪) | 32坪 |
1連続運転時間 | 45分 |
目安市場価格 | 約20,000円 |
ボッシュ コードレス草刈機 EGC218
EGC218は、バランスの良い軽量(2.1kg)設計で操作がしやすいので、女性や高齢者にもおすすめ。刃はナイロンコードで、セミオートスプール付きです。手元のスイッチ操作で、自動切断することができるので手動での操作は不要です。コードレスですので、狭い場所でも思いのまま使えます。
手元のボタンでハンドルを回転させることでキワ刈りへの切り替えも簡単です。一度の充電(充電時間60分)でテニスコート6面分のキワ刈りができます。雑草の刈り取りだけでなく芝生の刈り込みにも使えます。バッテリーは18Vを使用します。こちらは2.5Ahバッテリー、充電器付きです。
製品名 | EGC218 |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V |
ブレード(刃) | ナイロンコード |
質量(kg) | 2.1 |
1連続運転時間 | 40分 |
目安市場価格 | 約20,000円 |
工進 充電式草刈機 SGR-1820
工進(koshin)はエンジンポンプ部門で世界1位を誇る、京都に本社を置く非常に優れたメーカーです。SGR-1802は、その工進が女性やシニアのために作った充電式草刈機です。
刈刃は、チップソーと樹脂ブレード(樹脂刃)の両方がついています。広い場所での硬い草などは、チップソーを使い、芝生や狭い場所でのキワ刈りには樹脂刃を使うと安全に効率的に草刈りができます。平均的な身長の女性が手を伸ばして使える角度とパイプの長さで、腕を曲げずに使えるため作業が楽です。グリップを握るだけでスタートできるので操作も簡単です。業界最軽量クラス 1.8kgです。
製品名 | SGR-1820 |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V |
ブレード(刃) | チップソー/樹脂ブレード |
質量(kg) | 1.8 |
1連続運転時間 | 約35分 |
目安市場価格 | 約20,000円 |
おすすめ一覧
製品名 | マキタ MUR100DSH(C) | マキタ MUR193DSF | ボッシュ EGC218 | 工進 SGR-1820 |
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概要 | ||||
パワー | 10.8V | 18V | 18V | 18V |
ブレード(刃) | ナイロン / 1枚樹脂刃 | ナイロンコード | ナイロンコード | チップソー/樹脂ブレード |
質量(kg) | 1.8 | 2.4 | 2.1 | 1.8 |
1連続運転時間 | 15〜21分 | 約40分 | 約40分 | 約35分 |
目安市場価格 | 約17,000円 | 約20,000円 | 約20,000円 | 約20,000円 |
【参考】草刈機の刃について
チップソー
チップソーは、鋼製の丸、円盤型の鋸(ノコギリ)の刃先部分に超鋼のチップをロウで接着し研磨したもので、刈刃の主力といえます。
切れ味がよく、太い葉茎もバシバシ刈り取りできます。しかし刃が障害物にあたるとキックバックという現象や、刃が欠けて飛んでくるなど危険性も高いので取り扱いには注意が必要です。
ナイロンコード
刃の部分が、テニスラケットのガットのような、紐式のナイロンコードになっている刈刃で、高速回転させることで、雑草を削り切り、刈り込むものです。
刃ではなくナイロンの紐のため、障害物にあたっても刃が飛んだり、キックバックもおきません。安全性が高く初心者におすすめの刃です。ただし、コードが高速回転するため小石や、枝などが飛び散りやすいので飛散防止が必要です。またチップソーよりパワーが必要です。
金属刃
硬い金属で出来た刃。ノコギリ状の2枚刃から8枚刃などがあります。チップソーが出てくる前はこちらが主流で、耐久性が強く研磨して長く使うことができ経済的で、農家の方には根強い人気があります。ただしかなり重いので、女性にはあまり向きません。
樹脂刃
樹脂でできている小型ナイフのような形状のブレード(刃)で、リールを中心に高速で回転することで草を切断するもの。
樹脂刃は、障害物に当たっても金属刃に比べて、当たると樹脂刃が引っ込むために衝撃は少なく、ナイロンコードカッターと同じく、キックバックが起こりにくいという特性があります。また、チップソーやナイロンコードカッターと比べて、使用時の騒音はかなり小さいです。音が小さいことは、樹脂刃の最大の特徴だと思います。
ナイロンコードカッターの安全性を持ちつつも、静音性に優れ、ある程度の切断力も期待できる、ナイロンコードカッターとチップソーのハイブリッドのようなブレード(刃)であるといえ、女性にもおすすめ。
しかし摩耗が早いことや、切れ味が落ちやすいことなどのデメリットもあります。また樹脂刃はそれほど普及していないため、種類があまりありません。樹脂刃を使いたいならマキタの草刈機がおすすめです。