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ジャンボ剤

中期・中後期除草剤 ジャンボ剤のおすすめ

ジャンボ剤 ジャンボ剤

ジャンボ剤は水稲に使われる除草剤で、畔から投げ込むだけで水田に広がる便利な剤型です。この記事では中期・中後期に使えるジャンボ剤の除草剤について紹介します。

ジャンボ剤とは

ジャンボ剤とは水田除草剤の投げ込み剤の総称で、粒剤・錠剤や豆つぶ剤を水溶性の袋にパック状になっているものです。このパックを灌水した田んぼに投げ入れると、外側のパックが水で溶けて、中の除草剤が表面張力によって水面を溶けながら広がります。

その後3日~4日ほどかけて、田んぼ全体に広がった後に、土に沈殿して、土壌表面に処理層をつくります。この処理層に雑草の芽が触れることで枯らす効果を発揮します。

中期・中後期除草剤

水稲の除草剤は、その散布する時期と効果により「初期剤」「中期剤」「後期剤」「一発処理剤」に区分されます。それぞれの除草剤に使用適期があり、この適期を外すと除草の効果が十分発揮できません。必ずその適期にあった除草剤を使いましょう。

中期除草剤は、初期剤を散布した後、その後に生える後発雑草に対してノビエが3~4葉期になるまでに使用する除草剤です。一発剤などより後に散布するため、発生期間の長い雑草にも効果が続きます。中後期剤は、初中期一発剤の後その後に生える後発雑草にも使えます。

中期除草剤

アトカラSジャンボMX

有効成分 アジムスルフロン 0.36%, ペノキススラム 0.36%,メソトリオン 2.00%

アトカラSジャンボMXは、初期剤や一発剤の後に使う中期除草剤です。独自の製剤技術(ソニックスプレッドテクノロジー)で、拡散スピードが速いのが特徴です。3つの成分を配合しておりノビエやSU抵抗性雑草のコナギやホタルイ、多年生雑草のクログワイオモダカにも効果が期待できます。

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中後期除草剤

ゲパードジャンボ

有効成分 ダイムロン 25.0%,ピラクロニル 5.0%,ベンゾビシクロン 5.0% ,メタゾスルフロン 3.0%

ゲパードは、4つの除草成分を合理的に配合して、ミズアオイ、クサネム、コナギ、イボクサなどの主要雑草の他、ホタルイ、ノビエ、クログワイ、オモダカなどにも高い効果が期待できます。除草成分「アルテアを配合しており、アルテアは多年生雑草に強く、地上部だけでなく塊茎も減らすことが可能なです。投げ込むだけで簡単なジャンボ剤の他、粒剤やドローン散布に最適なエアー粒剤もあります。

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クリンチャージャンボ

有効成分 シハロホップブチル 1.80%

リンチャーは、シハロホップブチルを有効成分とする除草剤で、残草したノビエ(ヒエ)等イネ科雑草に有効に有効な、水稲用中後期除草剤です。

クリンチャーは剤型も多くあり、ジャンボ剤の他、大きくなったヒエに効果のあるEW剤もあります。それぞれノビエ(ヒエ)に散布可能な葉齢が違いますので、用途に合わせて選びましょう。クリンチャーは、広葉雑草には効かない点、また、すでに発生しているヒエの茎葉に直接成分を触れさせないと効果が出ない点に注意してください。広葉雑草にも困っているようでしたら、ヒエと広葉雑草と同時に効くクリンチャーバスME液剤もあります。

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ジャンボ剤が向かない水田

ジャンボ剤は、水面を自分で移動して広がる性質を持ちます。3日~4日ほどかけて薬剤が広がるため、水持ちの悪い田んぼでは、処理層ができる前に薬液が流れてしまいます。

また藻が多かったり、平坦でない田んぼでも薬剤がいきわたらず効果が減少する恐れがあります。

効果的な散布のポイント

除草剤の効果を最大限にする散布のポイントを説明します。これらのポイントを抑えることで、より効果的に雑草を防除することができます。

  • 丁寧な耕起・代かきを行って、凸凹をなくし平坦な田んぼにすること
  • 漏水防止のため、もぐらなどの小動物の穴や、あぜからの漏水を防ぐためあぜ塗りや、畦畔シートなどを活用してしっかり漏水防止する
  • 水稲をしっかり植え付ける。代かき不足による浮き苗や浅植えは、稲に薬害が生じる可能性があります
  • 水管理が重要です。土壌表面に処理層をつくることで除草効果を発揮します。水口・水尻をしっかり止め、散布後7日間は落水、掛け流しを行わないこと。ジャンボ剤は水深が浅いと薬害がおきたり、うまく移動できなかったりします。5~6㎝ほどの水深があるとよいでしょう。
  • 散布時期を適切な時期に。除草剤はその雑草にあった時期に散布しないと効果がでません。中期剤や中後期剤は、初期剤や一発剤と体系的に使うことでより高い効果を発揮します。
執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
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