この記事では、オリーブにおすすめの肥料を詳しく紹介します。また、与え方・注意点も解説します。
オリーブにおすすめの肥料はどのようなものか
オリーブにおすすめの肥料はどのようなものでしょうか。オリーブに限らず植物は、土壌にある養分を根で吸収し、光、二酸化炭素などを利用して光合成することで、葉や果実の組織を作ったり維持しています。
オリーブは、多肉植物など他の観葉植物と同様に観賞用として栽培できるほか、うまく栽培をすれば秋には実を付けて収穫することも可能です。
植物がよく生長するためには、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)と呼ばれる三大要素が必要不可欠です。オリーブも例外なく、主にこの三大要素を吸収して生長します。
また、オリーブだけでなく実を付ける植物は一般的に「リン酸」を多く必要となります。オリーブの専用肥料や果樹用の肥料には、リン酸の成分が多く含まれています。オリーブは、少しくらい肥料をやらなくても枯れずに美しい葉を楽しむことができますが、長くそして果実を収穫したいという場合には適切な施肥が必要です。
おすすめのオリーブ肥料商品
ハイポネックスジャパンのオリーブ専用肥料が人気
肥料など園芸用品のメーカーとして信頼と実績があるハイポネックスジャパンの「ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ オリーブ用」が人気です。オリーブに最適な肥料成分、微量要素が配合されています。
- オリーブの生育に必要な肥料成分と、鉄などの微量要素を配合されている。
- 早く効く成分とゆっくり効く成分配合により、安定した肥料効果が約2ヵ月間持続する。
- 臭いも少なく清潔なため、玄関先などで使用しても安心。
錠剤タイプで、置くだけでOKというのも便利なところです。内容量も多く、一つ購入すると長く使うことができるでしょう。
2本植えたオリーブ用に購入です。いっぱい入っててびっくり。しばらく使えそうです。
楽天市場レビュー
\オリーブ専用肥料とは!/
オリーブにおすすめの肥料一覧
オリーブにおすすめの肥料をまとめました。施肥するときの参考にしてください。
商品名 | 花ごころ 太陽に実キラリ オリーブの肥料 | ハイポネックスジャパン ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ オリーブ用 | オリーブの肥料 | コメリ オリーブの肥料 |
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概要 | – |
オリーブにおすすめ有機質肥料
オリーブにおすすめの有機肥料として、油かす(油粕)肥料が利用されることが多いです。油かす(油粕)肥料は、ナタネやダイズから油を搾る工程の残りかすを原料として使用する、植物に由来する有機(有機物)肥料です。
窒素(チッソ)を主な成分として含有しており、リン酸やカリウムも多少含んでいます。使用するときは他の化成肥料や有機肥料と合わせて使用すると効果的です。他の肥料と合わせて使用する場合は窒素過多とならないように注意しましょう。
番外編・話題の液体肥料 MyNIC-FM(オリーブ技研の液肥)
オリーブのための肥料、というわけではありませんが、オリーブと名がつくメーカーの話題の液体肥料を紹介します。
MyNIC-FMは、株式会社オリーブ技研が開発販売する液肥です。葉面散布剤なので、たとえば1000倍に希釈して、植物の葉や根本に散布します。成分として、Ca(カルシウムイオン)、Fe(鉄イオン)、Mg(マグネシウムイオン)が含まれています。効果として、発根を促進すること、葉色を深めること、弱った植物体の生育を回復させること、などが謳われています。
なお、オリーブ技研は、武田薬品工業株式会社出身の創業者をはじめ、研究開発のプロ集団としても高く評価されている注目のベンチャー企業です。日経新聞などの有力なメディアでも広く紹介されています。
オリーブに肥料をやるときの注意
肥料は、多ければ多いほどよいというわけではありません。土中肥料の濃度が高くなりすぎると、根が吸水できなくなり、植物に障害が発生したり枯れてしまったりすることがあります。これが「肥料焼け」です。
成長が楽しみで、ついつい肥料を多くあげたくなってしまうかもしれませんが、一般に肥料をあげすぎると、かえって植物が弱ることがあり、樹や枝葉に障害が生じることもあります。肥料は過多にならないよう注意しなくてはいけません。また、苗(苗木)は成木に比べ弱いので、特に苗(苗木)の段階では施肥量を減らす工夫が必要です。
オリーブの肥料を購入するには
オリーブ専用の肥料、オリーブに合う肥料は、ホームセンターやインターネットショッピングで購入可能です。また、100均で販売されている化成肥料なども代替可能です。
\オリーブの肥料の購入場所・購入方法の一覧はこちら/
オリーブの肥料のやり方
庭植えの場合
庭植えのオリーブの肥料のやり方の基本は、根が広がっている範囲に施すことです。「根の広がる範囲なんて掘り返してみないとわからない」と思われるかもしれませんが、一般的な樹木は基本的に「葉の広がっている範囲が根の広がっている範囲」と言えます。葉の広がっている範囲を確認して、その下の土にまんべんなく散布すると良いでしょう。
「施肥量はどのくらいが良いの?」とよく聞かれますが、品種や樹齢、樹・土壌の状態によって異なるのでなかなか的確なアドバイスはできません。目安として、樹冠直径1mくらいのオリーブの木における元肥・追肥・お礼肥の施肥量を掲載しますので、これを参考に増減させてみると良いでしょう。
時期 | 1株あたりの施肥量の目安 |
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元肥 | 油かす 150g |
追肥 (必要であれば) | 化成肥料(12-12-12)など 40g〜50g |
お礼肥 | 化成肥料(12-12-12)など 20g〜30g |
プランター・鉢植えの場合
鉢植えのオリーブにも庭植えのオリーブと同様に施肥が必要です。鉢植のオリーブに施肥する場合は、株元(根元)を囲むように肥料を施します。
施肥量は、品種や樹齢、樹の状態、プランター・鉢の大きさなどによって異なります。目安として、8号鉢の場合の元肥・追肥・お礼肥の施肥量を掲載しますので、これを参考に増減させてみると良いでしょう。
時期 | 1株あたりの施肥量の目安 |
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元肥 | 油かす 30g |
追肥 | 化成肥料(12-12-12)など 8g〜10g |
お礼肥 | 化成肥料(12-12-12)など 6g〜8g |
参考:オリーブ栽培の流れ
オリーブは、庭植えでも鉢植えでも育てられる植物です。園芸で手軽に育てられるため、コニファー(針葉樹の総称)と並んで人気の樹木です。
オリーブの木の栽培はざっくりと以下のような流れです。
- 苗木の選択苗木の選択のポイント
- 耐寒性や耐病性など品種によって性質が違うのでよく選びましょう。
- 品種によって樹形(直立型・開樹型)、果実の大きさ・量、葉の大きさ・色が違います。
- 植え付け植え付けのポイント
- 真夏と真冬を避ければ通年大丈夫です。その中でも3月中旬〜5月中旬が適しています。
- 苗木は深植えしないようにしましょう。
- 仕立て仕立てのポイント
- 枝をどの向きに広げていきたいかのイメージが大事です。
- 樹形は1年後、2年後を想像して整えていくことが大事です。
- 摘芯・摘果摘芯・摘果のポイント
- オリーブの摘果の適期は、6月〜7月上旬です。
- 自然に実が落ちる生理的落果に加えて摘果をすると本来の実の大きさで収穫できる。
- 開花・収穫開花・収穫のポイント
- 花が咲く時期は5月中旬〜6月上旬頃です。
- 「自家不結実性」のオリーブは同じ品種の花粉では受粉しません。
- 「自家結実性」のオリーブもありますが、他の品種を用意したほうがよく実ります。
- 剪定・切り戻し剪定・切り戻しのポイント
- オリーブの実がよく実るかどうかは剪定次第です。しっかりと花を咲かせるためにも剪定はしっかりやりましょう。
- 新梢を残しつつ、混み合った中心部分の枝を選定します。
- 剪定の適期は2月中旬〜3月です。
- オリーブは枝の先端〜中間に花芽をつけます。このため、剪定で枝先を切り取っても果実が付きます。
- オリーブは花芽と葉芽の大きさがわかりにくく、区別がつきにくいので剪定のときは注意しましょう。
- 植え替え・鉢替え植え替え・鉢替えのポイント
- 鉢植えした場合は3年に1回を目安に新しい土に植え替えましょう。
- 植替えの適期は、3月中旬〜5月中旬です。
- オリーブの木を増やすオリーブの木を増やすポイント
- 増やすときは「挿し木」という方法で増やします。
- 挿し木の適期は6月〜7月上旬頃です。