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オリーブの肥料

オリーブにおすすめの肥料を徹底解説、与え方・注意点も紹介

オリーブの肥料

この記事では、オリーブにおすすめの肥料を詳しく紹介します。また、与え方・注意点も解説します。

オリーブにおすすめの肥料はどのようなものか

オリーブにおすすめの肥料はどのようなものでしょうか。オリーブに限らず植物は、土壌にある養分を根で吸収し、光、二酸化炭素などを利用して光合成することで、葉や果実の組織を作ったり維持しています。

オリーブは、多肉植物など他の観葉植物と同様に観賞用として栽培できるほか、うまく栽培をすれば秋には実を付けて収穫することも可能です。

植物がよく生長するためには、窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)と呼ばれる三大要素が必要不可欠です。オリーブも例外なく、主にこの三大要素を吸収して生長します。

また、オリーブだけでなく実を付ける植物は一般的に「リン酸」を多く必要となります。オリーブの専用肥料や果樹用の肥料には、リン酸の成分が多く含まれています。オリーブは、少しくらい肥料をやらなくても枯れずに美しい葉を楽しむことができますが、長くそして果実を収穫したいという場合には適切な施肥が必要です。

オリーブの木は、根が土の上に出てきてしまうほど浅く張るため、肥料やけ(肥料あたり)しやすい性質がありますので十分に注意しましょう。肥料をやる頻度やその肥料の成分によって、肥料やけしやすい資材かどうかが変わってきます。一般的に有機質を原料として一度発酵させている肥料は、肥料やけしにくいです。液体肥料は薄い濃度から始めてみるのがおすすめです。

オリーブの肥料のポイント
  • 三大要素(窒素、リン酸、カリウム)は、生長に必要不可欠である。
  • オリーブなど果実を収穫する樹木には、リン酸多めの肥料がおすすめ。マグネシウムカルシウムなど二次要素、微量要素も含まれているとなお良い。
  • オリーブは肥料やけしやすいため、施肥の量や方法には気をつける。有機質入りの肥料は肥料やけしにくいため、おすすめ。

おすすめのオリーブ肥料商品

ハイポネックスジャパンのオリーブ専用肥料が人気

肥料など園芸用品のメーカーとして信頼と実績があるハイポネックスジャパンの「ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ オリーブ用」が人気です。オリーブに最適な肥料成分、微量要素が配合されています。

  • オリーブの生育に必要な肥料成分と、鉄などの微量要素を配合されている。
  • 早く効く成分とゆっくり効く成分配合により、安定した肥料効果が約2ヵ月間持続する。
  • 臭いも少なく清潔なため、玄関先などで使用しても安心。

錠剤タイプで、置くだけでOKというのも便利なところです。内容量も多く、一つ購入すると長く使うことができるでしょう。

2本植えたオリーブ用に購入です。いっぱい入っててびっくり。しばらく使えそうです。

楽天市場レビュー

\オリーブ専用肥料とは!/

オリーブにおすすめの肥料一覧

オリーブにおすすめの肥料をまとめました。施肥するときの参考にしてください。

商品名花ごころ 太陽に実キラリ オリーブの肥料ハイポネックスジャパン
ハイポネックス 錠剤肥料シリーズ オリーブ用
オリーブの肥料コメリ オリーブの肥料
概要
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オリーブにおすすめ有機質肥料

オリーブにおすすめの有機肥料として、油かす(油粕)肥料が利用されることが多いです。油かす(油粕)肥料は、ナタネやダイズから油を搾る工程の残りかすを原料として使用する、植物に由来する有機(有機物)肥料です。

窒素(チッソ)を主な成分として含有しており、リン酸やカリウムも多少含んでいます。使用するときは他の化成肥料や有機肥料と合わせて使用すると効果的です。他の肥料と合わせて使用する場合は窒素過多とならないように注意しましょう。

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番外編・話題の液体肥料 MyNIC-FM(オリーブ技研の液肥)

オリーブのための肥料、というわけではありませんが、オリーブと名がつくメーカーの話題の液体肥料を紹介します。

MyNIC-FMは、株式会社オリーブ技研が開発販売する液肥です。葉面散布剤なので、たとえば1000倍に希釈して、植物の葉や根本に散布します。成分として、Ca(カルシウムイオン)、Fe(鉄イオン)、Mg(マグネシウムイオン)が含まれています。効果として、発根を促進すること、葉色を深めること、弱った植物体の生育を回復させること、などが謳われています。

なお、オリーブ技研は、武田薬品工業株式会社出身の創業者をはじめ、研究開発のプロ集団としても高く評価されている注目のベンチャー企業です。日経新聞などの有力なメディアでも広く紹介されています。

樹に活力を与える目的で「天然活力剤スーパーバイネ」を利用することもできます。スーパーバイネは肥料ではないので、肥料焼けを起こさないというメリットがあります。期待できる効果は、新芽や花芽の増加、果実の着果や結実の促進、樹勢の回復、根張りの強化、などです。

オリーブに肥料をやるときの注意

肥料は、多ければ多いほどよいというわけではありません。土中肥料の濃度が高くなりすぎると、根が吸水できなくなり、植物に障害が発生したり枯れてしまったりすることがあります。これが「肥料焼け」です。

成長が楽しみで、ついつい肥料を多くあげたくなってしまうかもしれませんが、一般に肥料をあげすぎると、かえって植物が弱ることがあり、樹や枝葉に障害が生じることもあります。肥料は過多にならないよう注意しなくてはいけません。また、苗(苗木)は成木に比べ弱いので、特に苗(苗木)の段階では施肥量を減らす工夫が必要です。

オリーブの肥料を購入するには

オリーブ専用の肥料、オリーブに合う肥料は、ホームセンターやインターネットショッピングで購入可能です。また、100均で販売されている化成肥料なども代替可能です。

\オリーブの肥料の購入場所・購入方法の一覧はこちら/

オリーブの肥料のやり方

庭植えの場合

庭植えのオリーブの肥料のやり方の基本は、根が広がっている範囲に施すことです。「根の広がる範囲なんて掘り返してみないとわからない」と思われるかもしれませんが、一般的な樹木は基本的に「葉の広がっている範囲が根の広がっている範囲」と言えます。葉の広がっている範囲を確認して、その下の土にまんべんなく散布すると良いでしょう。

「施肥量はどのくらいが良いの?」とよく聞かれますが、品種や樹齢、樹・土壌の状態によって異なるのでなかなか的確なアドバイスはできません。目安として、樹冠直径1mくらいのオリーブの木における元肥追肥・お礼肥の施肥量を掲載しますので、これを参考に増減させてみると良いでしょう。

時期1株あたりの施肥量の目安
元肥油かす 150g
追肥
(必要であれば)
化成肥料(12-12-12)など 40g〜50g
お礼肥化成肥料(12-12-12)など 20g〜30g
オリーブの施肥量目安(庭植えの場合)

使用目安量、使用頻度、適期は、大まかな指標となります。また、改良などにより販売されている商品の成分比が変わったり使用目安量が変わったりしますので、使用する際には必ず商品のラベルに記載されている情報を確認しましょう。

プランター・鉢植えの場合

鉢植えのオリーブにも庭植えのオリーブと同様に施肥が必要です。鉢植のオリーブに施肥する場合は、株元(根元)を囲むように肥料を施します。

施肥量は、品種や樹齢、樹の状態、プランター・鉢の大きさなどによって異なります。目安として、8号鉢の場合の元肥・追肥・お礼肥の施肥量を掲載しますので、これを参考に増減させてみると良いでしょう。

時期1株あたりの施肥量の目安
元肥油かす 30g
追肥化成肥料(12-12-12)など 8g〜10g
お礼肥化成肥料(12-12-12)など 6g〜8g
オリーブの施肥量目安(プランター・鉢植えの場合)

マンザニロ、ネバディロブロンコ、ルッカ、ミッションなどの品種や栽培している場所、土壌によって、肥料のやり方も変わってきますので、目安としてとらえるようにしてください。

参考:オリーブ栽培の流れ

オリーブは、庭植えでも鉢植えでも育てられる植物です。園芸で手軽に育てられるため、コニファー(針葉樹の総称)と並んで人気の樹木です。

オリーブの木の栽培はざっくりと以下のような流れです。

オリーブの栽培の流れ
  • 苗木の選択
    苗木の選択のポイント
    • 耐寒性や耐病性など品種によって性質が違うのでよく選びましょう。
    • 品種によって樹形(直立型・開樹型)、果実の大きさ・量、葉の大きさ・色が違います。

  • 植え付け
    植え付けのポイント
    • 真夏と真冬を避ければ通年大丈夫です。その中でも3月中旬〜5月中旬が適しています。
    • 苗木は深植えしないようにしましょう。
  • 仕立て
    仕立てのポイント
    • 枝をどの向きに広げていきたいかのイメージが大事です。
    • 樹形は1年後、2年後を想像して整えていくことが大事です。

  • 摘芯・摘果
    摘芯・摘果のポイント
    • オリーブの摘果の適期は、6月〜7月上旬です。
    • 自然に実が落ちる生理的落果に加えて摘果をすると本来の実の大きさで収穫できる。
  • 開花・収穫
    開花・収穫のポイント
    • 花が咲く時期は5月中旬〜6月上旬頃です。
    • 「自家不結実性」のオリーブは同じ品種の花粉では受粉しません。
    • 「自家結実性」のオリーブもありますが、他の品種を用意したほうがよく実ります。
  • 剪定・切り戻し
    剪定・切り戻しのポイント
    • オリーブの実がよく実るかどうかは剪定次第です。しっかりと花を咲かせるためにも剪定はしっかりやりましょう。
    • 新梢を残しつつ、混み合った中心部分の枝を選定します。
    • 剪定の適期は2月中旬〜3月です。
    • オリーブは枝の先端〜中間に花芽をつけます。このため、剪定で枝先を切り取っても果実が付きます。
    • オリーブは花芽と葉芽の大きさがわかりにくく、区別がつきにくいので剪定のときは注意しましょう。
  • 植え替え・鉢替え
    植え替え・鉢替えのポイント
    • 鉢植えした場合は3年に1回を目安に新しい土に植え替えましょう。
    • 植替えの適期は、3月中旬〜5月中旬です。
  • オリーブの木を増やす
執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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