草刈り、草むしりは非常に疲れる作業。夏の暑い時期ならなおさら。蚊にも刺されるしで大変です。ここでは少しでも草刈りが楽になる方法をあらゆる角度から解説していきます。これを読めば今よりも草刈りが楽になること間違いなしです。
事前に準備しておくと楽になること
草刈り、草取りを行う時期は恐らく蚊やアブ、蜂が発生する時期かと思います。これらの虫に刺されてしまうと草刈りどころではなくなってしまったり、集中できなくなってしまったりと、効率を大きく損ねてししまいます。
このため、事前準備は面倒だと思うかもしれませんが、実は草刈りを楽にする非常に有効な方法なのです。
具体的には、「長袖」、「長ズボン」、「帽子」、「マスク」、「軍手」は暑くても必ず身につけるようにしましょう。また、スズメバチが発生する場所の場合は、蜂対策のため、黒い服を身に付けない方がいいでしょう。虫除けスプレーなど防虫することも忘れずにしましょう。
ワークマンやモンベル、またコメリやコーナン、カインズなどのホームセンターでもさまざまな園芸用の作業服が販売されています。特に真夏時は熱中症の危険性もあり、涼しい通気性の良い作業服を取り入れましょう。お店で一度手に取ってみるといいかと思います。また軍手の裏にゴムでコーティングされた、鎌などが持ちやすいアイテムもあります。草刈りを楽にするために、こう言ったアイテムはどんどん利用しましょう。
草刈機(刈払機)を使うときや除草剤を使う時も合わせて、どんな服装をすればよいのか、下記でより詳細に説明していますので、興味ある方はぜひ参考にしてください。
草刈りを楽にする道具
通常は草刈り鎌を使うことが多いかと思いますが、草を刈るのを楽にする、便利な道具はいっぱいあります。
三角ホー
例えば、草刈り鎌を使っての中腰で草を刈る作業は正直かなりきついです。このため、下記のような立って草を刈ることができる「三角ホー」を使うとかなり楽になります。
三角ホーも色々あり、より草とりに適した形状のスーパーマルチホーク 草ヌッキーや、刃を土へ降り下ろし、雑草の根っこごと取り除くクルポンがあります。
また、窓ホーと呼ばれる、草を抜くと言うよりは、削り取るのに適した形をした鍬株式会社ドウカンのけずっ太郎など、富士鋼業、浅香工業などが開発した、ここから派生した草刈り専用の長柄アイテム、片手で使えるものも多くあります。
「けずっ太郎」は刃が薄いために土に食い込みがよく、土が付きにくいので株間の除草など非常に快適に作業ができます。また、アール刃で、上刃、下刃が異なった角度で作業ができるため、土を動かさずに雑草を土ごと切ることができます。
「けずっ太郎」は様々なバージョンがあるので、色々見てみると面白いですよ。
熊手
熊手は木の棒にクマの爪のような鋼、ステンレス材質の櫛状になったものを取り付けた農具で、地面を引っかけて雑草をけずり、削ぎ落とすことができます。あると草刈りが楽になる、除草、掃除に適した農機具です。
また、下記のムサシ 除草バイブレーターは、電動のバイブレーションを利用して、振動を与えて掘り起こし草を抜く除草機械です。バイブレーター機能で力をかけずに土、泥を削いで草抜きができ、草刈機や鎌(カマ)に比べて、根こそぎきれいに抜けるため、土の表面の草刈りよりも雑草の再生を遅らせ、草を生えにくくします。芝生(芝)や砂利に生えた雑草をピンポイントで抜くのにも便利です。
より詳しい情報は、下記を参考にしてみてください。
刈払機
草を刈る範囲が5a(アール)、500平方メートルを超えるほど広い場合は、刈払機を利用することをおすすめします。刈払機を使うことで雑草を刈り取る速さは格段に増し、草刈りは非常に楽になります。
刈払機は電動式、エンジン式やグリップも両手ハンドル、ツーグリップハンドルなど様々なタイプがあります。用途に合わせてベストなものを選んでみてください。選ぶ際には下記が役立ちます。
また、刈払機は、ジズライザーを付けると、刃の部分を地面から少し浮かして作業する必要がなく、地面に付けて滑らせるように動かすことができるので、圧倒的に楽になります。筆者もジズライザーは付けています。
効果的な草刈りの時期
草刈りは年3回がいい、などとよく聞きますが、具体的にいつ草刈りすればいいのでしょうか。これについては各情報まちまちだったりして、よくわからないのではないでしょうか?
ここでは、効果的な草刈りの時期は、主に草丈がある程度高くなった、6月〜8月の時期をおすすめします。
どのような雑草が生えているかによりますが、耕作放棄地のように、非常に雑草が繁茂している場合は、梅雨時期から梅雨時期後にかけて雑草は大きく伸びるため、草丈を抑えるために、梅雨入り前(雨がよく降る前)、梅雨期間中(6月)に一度刈り、梅雨明け後成長してきたところ(7月)でもう一度刈り、暑いですが、多年生雑草は真夏に葉を広げて光合成を行い、地下に養分を蓄えるので、それを阻止するために、真夏のお盆明けにもう一度刈れるとベストです。
実際にこのペースでやってみたところ、目に見えて雑草の色が薄まり、翌年の草生が弱まりました。除草剤も含めたより詳しい適期の情報は下記をご参考ください。
雑草を知ることで草刈りは楽になる
雑草は様々な種類があり、それぞれに一年生、多年生の雑草、またイネ科雑草やキク科などの広葉雑草、つる性の雑草とそれぞれに特色があります。
特に下記のような、多年生で防除が困難な雑草が生えている場合は、草刈りだけでなく、除草剤など様々な防除方法を組み合わせて駆除した方が、結果草刈りを楽にします。
その他雑草が繁茂するのを減らす方法
除草剤を利用する
特に多年生雑草は地上に出た部分だけを刈っても、地下に地下茎や根が残っている限り、生え続けます。除草剤はこれらの地下茎や根まで枯らすのに非常に効果的なものもありますし、種子から新芽を出さないように抑制するタイプのものもあります。
このため、雑草の量を減らすのに非常に有効です。詳しくは下記の除草剤特集コンテンツを参考にしてみてください。
除草バーナーを使う
除草バーナー(草焼きバーナー)とは、その名の通りバーナー(火)で草や落ち葉を焼く道具です。カセット式の小型軽量のものから、灯油やプロパンガスを使った中型、大型のものまで幅広い種類があります。
草を火で簡単に焼き尽くせるのに加えて、害虫や害虫の卵も焼き払ったり、何よりも雑草の種子も一緒に焼くので、来年に生えてくる雑草を大きく減らし、草刈りを楽にすることができます。
また病原菌に犯された患部を焼くことで殺菌したりと、土壌の活性化にもつながり、雑草を燃やす以外の用途にも利用できます。
防草シート
防草シートとは、地面に貼ることで雑草が生えてこないようにするシートのことです。適切な防草シートを貼れば、草刈りが楽になるどころか、そもそもシートを敷いた箇所は草刈りする必要がなくなります。
業者に頼む
予算が許せば思い切って、草刈りを業者に頼んでしまうのも草刈りを楽にする方法としてアリです。業者に頼む際のポイントや相場、どんなところに頼めるのか、は下記がお役に立つでしょう。
まとめ
チップソーなどの刃物を使う草刈りはもちろん、枝の剪定や伐採時のチェーンソー、剪定バサミの使用は危険なので、天候が悪い時、体調がすぐれないときは、勝手知ったる自分の庭でも、草刈り、庭木の手入れ、伐採などは思い切って止めるようにしましょう。ハサミ(はさみ、鋏)や鍬、刈払機を上手く使って、いつもの草刈り、草むしりを楽にしてください。