エンジン式の草刈機(刈払機)は、ガソリンや混合ガソリン(混合燃料)を燃料にしてエンジンを動かします。この記事では草刈機に使うガソリンについて、わかりやすく説明します。
草刈機の燃料の種類
草刈機や刈払機には多くの種類があります。プロの農家の方が使うのはエンジン式と呼ばれる草刈機が、パワーもあり長時間使えることからよく使われます。その他にはリチウムイオンを使った充電式の草刈機も最近はパワーもあり、手軽に使えることから人気がでてきています。
エンジン式の草刈機のエンジンは、「2サイクルエンジン」と「4サイクルエンジン」があります。2サイクルエンジンは「混合燃料(混合ガソリン)」を使い、4サイクルエンジンはガソリンのみを使います。
刈払機のエンジンは2サイクルが多いですが、自走式草刈機などは4サイクルエンジンが使われます。ホンダは刈払機もすべて4サイクルエンジンを使っています。それぞれの違いについては下記を参考にしてください。
ガソリンの購入方法
草刈機のガソリンは、車に使うガソリンと同じです。お近くのガソリンスタンドで購入できます。ガソリンを購入するには、「携帯缶」が必要です。規定に合った携帯缶でないと販売してくれません。UN規格対応の記載があるものを選びましょう。
携帯缶はガソリンスタンド、ホームセンター、ECサイトなどで購入可能です。ガソリンスタンドなどでは在庫がない場合もありますので、事前確認しましょう。車に掲載できるのは22ℓまでとなっています。ガソリンは劣化しますし危険物ですので危険も伴います。大量にストックするのはやめましょう。
2020年2月1日より消防法が改訂され、ガソリンの容器への詰め替え販売を行う場合、顧客の本人確認、使用目的の確認及び販売記録の作成が必要となりました。購入する際には、運転免許証などの身分確認書が必要となります。
セルフスタンドなどでも携帯缶への入れ替えは、従業員が行うこととなっています。必ずガソリンスタンドでは店員さんに声をかけてください。このような手間がかかることからセルフのガソリンスタンドなのでは携帯缶の詰め替え自体を行っていない場合もありますので、事前に確認しておくとよいでしょう。
混合燃料(混合ガソリン)
燃料の記載に「混合油」と記載されている場合、草刈機の混合燃料は、この「混合油」を指します。
混合油とは、ガソリンとオイルを混ぜたもので、混合比率は燃料の欄に、「混合油(40:1)」といった形で、比率が記載されています。例えば、(40:1)であれば、ガソリン 1L(リットル)に対し、オイルが25ml(ガソリンの40分の1)を混ぜた混合油になります。
燃料の配合については、農機具の取扱説明書に必ず記載されています。その内容をしっかり確認するようにしてください。ガソリンはガソリンスタンドで購入し、エンジンオイルを自分で配合するのであれば2サイクル専用のエンジンオイルを使います。
混合燃料は、ガソリンとエンジンオイルを別々に買って自分で配合する他、すでに混合されている混合油も販売されています。草刈機に合った混合比の混合油を選んで使いましょう。
混合燃料については詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。
ガソリンの保管について
ガソリンは灯油などに比べ、引火点が低い、静電気が溜まりやすいなどの特性があり火災の危険性が高い燃料です。保管にも十分に注意し、事故の起こらないようにしましょう。
- ガソリンの保管容器は、規定に合った携帯缶を使い、ガソリン蒸気がもれないように、蓋はしっかり閉める。
- 携帯缶は、金属の棚や床などに置き、静電気が溜まらないようにする。
- 火気厳禁。直射日光があたらず、高温な場所は避け、通気や換気の良い場所に保管。
- 長期間の保存はしない