夏の風物詩の朝顔は、花を大きく綺麗に咲かせるには、ツルの先端を切り取る「摘芯(摘心)」をする必要があります。ここでは鉢植えの行灯仕立てで育てる場合、グリーンカーテンを作る場合の朝顔の摘芯(摘心)のタイミングと方法について説明します。
朝顔の摘芯について
摘芯(てきしん)とは、茎や枝の最先端の芽を摘む作業で、ピンチとも呼ばれます。摘芯をすることでわき芽を増やしたり、生長を止めたりすることができます。
朝顔はつる性なので、ある程度大きくなったところで親蔓を摘芯することによって、子蔓の成長を促すことができます。子蔓がそれぞれに花がつくため、ボリュームもでて大きな花を咲かせることができます。グリーンカーテンを作る場合は、子蔓や孫蔓を増やし、誘引することにより隙間のないカーテンを作ることができます。
行灯仕立ての摘芯のタイミング・方法
一般的な行灯仕立ての場合の摘芯の方法を説明します。
最初の摘心は、本葉が8枚~10枚頃が適期です。伸びたツルの先端を、手でひねり取るかハサミでカットします。親蔓を摘芯すると、その下にある葉の横から子蔓が伸びてきます。摘芯したすぐ下の子蔓を1本だけ残して支柱に絡ませて誘引します。
グリーンカーテンを作る場合の摘芯のタイミング・方法
グリーンカーテンを作る場合には、ツルが伸びる品種を選びましょう。生育が旺盛な西洋アサガオがおすすめですが、花期が遅いので夏に花を楽しみたい場合は早生種や琉球朝顔もおすすめです。
最初の摘心は、本葉が8枚~10枚頃が適期です。伸びたツルの先端を、手でひねり取るかハサミでカットします。親蔓を摘芯すると、その下にある葉の横から子蔓が伸びてきます。子蔓の本葉が4枚でたら、先端を摘芯します。子蔓は上部の元気のよい3本程度を残して、間引きます。葉の横からでるわき芽もカットしておきましょう。
孫づるがのびてくるので、葉がかさならないように誘引をしましょう。摘芯するとどんどん蔓が伸びるので、毎日誘引しましょう。
朝顔(アサガオ)の栽培について
朝顔の基本情報
朝顔(アサガオ)は、ヒルガオ科のつる性の一年草で、日本でも古くから親しまれてきた植物です。小学生の頃、観察記録を書いた経験のある人も多くいるのではないでしょうか。小学生でも育てやすく、青・紫・白・赤・ピンク・複色などのさまざまな色の花を咲かせます。
朝顔はつるを伸ばして成長するので、支柱を立てて栽培するのが一般的です。支柱を立てて、あんどん仕立てにしたり、ネットなどに誘引させて緑のカーテンを作ることもできます。栽培は種まきか、苗から始めます。鉢植えが一般的ですが、水耕栽培でも育ててることができます。
学名 | Ipomoea nil |
属名 | ヒルガオ科サツマイモ属 |
原産地 | 中国南部からヒマラヤ、東南アジア |
草丈・樹高 | 20㎝~10m |
耐寒性等 | 耐寒性 弱い 耐暑性 強い |
花言葉 | 「愛情」「あなたに絡みつく」 「結束」「明日もさわやかに」 |
肥料について
朝顔を美しく咲かせるためには、摘芯以外にも肥料を適期に与えて育てる必要があります。肥料は花用の肥料を使うとよいでしょう。肥料を与えすぎると葉や茎だけが大きくなるつるボケになることがあります。窒素分を与えると葉や茎が多くなるため、グリーンカーテンを作る場合には、窒素分の多い肥料をつかってもよいでしょう。
肥料については詳しい記事がありますのでそちらも参考にしてください。
また摘芯した蔓を使って、挿し木にして増やすことも、水耕栽培で育てることもできます。