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観葉植物の肥料

金のなる木 肥料の与え方の基本とおすすめ肥料

金のなる木 観葉植物の肥料

金のなる木は、小さな肉厚の花をたくさん咲かせる花木ですが、肥料はいつ、どのように与えたらよいのでしょうか。ここでは金のなる木の肥料の与え方の基本と、おすすめの肥料についてわかりやすく説明します。

金のなる木に対する肥料のやる時期と頻度

多肉植物は過酷な場所で生きられえる植物が多く、肥料をそれほど多く必要としませんが、長く鉢植えで育てていると土の中の肥料成分がなくなり、軟弱になったり葉色がうすくなることがあるため適期に肥料を与えてあげましょう。

では、金のなる木の肥料はいつ、どれくらいあげればいいのでしょうか。下記に金のなる木の鉢植えの一般的な肥料をやる時期と頻度について、基本的な考え方を説明します。

金のなる木の一年 肥料のやり方の基本
  • 春の肥料やり

    金のなる木は夏型の多肉植物です。春は休眠期の冬から芽が覚めてゆっくりと生長します。4月頃から2か月に1回緩効性化成肥料を施すか、液体肥料(液肥)を1ヵ月に1~2回施しましょう。

    4月~7月は植え替えの時期です。植え替え時には元肥として緩効性肥料を施しましょう。

  • 夏の肥料やり

    春と同様に7月までは肥料を与えます。暑さにつよい金のなる木ですが、湿度が高い日本の夏はあまり得意ではありません。8月以降は肥料は与えず育てます。

  • 秋の肥料やり

    肥料は不要です。9月~10月は植え替えの時期です。植え替え時には元肥として緩効性肥料を施しましょう。

  • 冬は施肥不要

    休眠期です。肥料は不要です。耐寒性はそれほど強くないので、屋外やベランダに置いてある場合は気温が5℃を下回るようになったら、室内の日向で管理しましょう。

金のなる木におすすめの肥料

元肥入り培養土

金のなる木はポット苗などを購入した場合は、すぐに一回り大きな鉢に植え替えましょう。金のなる木は水はけのよい土が適しています。植え替え時には元肥を入れる必要があるので、肥料が入った培養土を使うと便利です。多肉植物の土やサボテンの土の他、金のなる木専用の培養土もあります。サボテンや多肉植物の土には肥料がはいっていないものあるので、その場合は緩効性肥料を入れて使います。

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緩効性肥料

緩効性肥料とは、ゆっくり効果のでる肥料です。肥料をあまり必要のない金のなる木には、元肥や追肥にも使えます。

ハイポネックス マグァンプK

元肥や追肥にはハイポネックスの定番肥料の粒状肥料のマグァンプKがおすすめ。「チッソリンサンカリ」植物の生育に必要な三要素は勿論、マグネシウムやアンモニウムなどの二次要素・微量要素もしっかりと配合されていています。植えつけ時の元肥には大粒を、追肥には中粒がよいでしょう。

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プロミック いろいろな植物用

追肥には、土の上に置くだけで水やりで溶け、栄養が根に行きわたる錠剤の置き肥も便利です。プロミックのいろいろな植物用は、チッソ・リンサン・カリ成分をバランス良く均等に配合しており臭いもないので清潔に使えます。2か月ほど効果が続きます。

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朝日アグリア サボテン多肉植物の肥料

サボテンや多肉植物の専用肥料もおすすめです。朝日アグリアのサボテン多肉植物の肥料は、チッソ・リンサン・カリ成分をバランス良く均等に配合しており、微量要素のマグネシウムも含んでいるので緑が濃く育ちます。

液体肥料

液体肥料は、鉢植えの追肥として水やり代わりに与えたり、葉色が薄くなってきた場合などに速効性のある肥料としておすすめです。液体肥料はハイポネックス原液やマイガーデン植物全般用などが使えます

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肥料の基礎知識

そもそも肥料ってなに?

肥料の定義は肥料取締法で決まっています。肥料は土壌に科学的変化をもたらし、植物が健全に育つように土地に施されるものを言います。つまり、農作物(植物)の健全な生育に欠かせない栄養を与えるものです。

農作物(植物)が育つためには窒素リン酸カリウム三大要素のほか、微量要素などが必要です。大雑把にはなりますが、窒素(N)は葉肥(はごえ)、リン酸(P)は実肥(みごえ)、カリ(K)は根肥(ねごえ)と呼ばれています。肥料の箱や袋などに記載されているN-P-Kの表示はこれらを指しています。

植物は土に根を張り、それらの養分を吸い上げて成長しています。そのため、土壌中の栄養分は植物が吸い上げることにより、どんどん乏しくなっていきます。それを補うために土壌に肥料を施すことを「施肥」と言います。

肥料を与えるタイミング 元肥と追肥

用土に肥料を与えるタイミングによって、肥料の呼び名が変わります。具体的には、「元肥」と「追肥」があります。

植物の苗や苗木を植え付け(定植する)前に予め土壌へ施しておく肥料を「元肥(もとひ・もとごえ)」と言います。元肥は、初期生育を助ける働きがあり、肥料効果が長く続く緩効性や遅効性の肥料を施すのが一般的です。

異なる呼び方として「基肥(きひ)」「原肥(げんぴ)」などと呼ばれる場合もあります。

苗の植え付け後(定植後)、作物が生長していくときに、土壌の肥料切れが起こらないように追加で施す肥料を「追肥(ついひ・おいごえ)」と言います。追肥を施す時期が遅れたりすると、植物の生育期に葉の色が薄くなったり、花が小さくなったりして最悪の場合、枯れてしまいます。特に窒素、カリウムは消費されるのが早いので適切な時期に追肥が必要です。

肥料の種類

作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。

肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料(有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができ、形状によって、「固形肥料」と「液体肥料(液肥)」があります。

「化学肥料」とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。「有機肥料(有機質肥料)」とは、「油粕や米ぬか、腐葉土など植物性の有機物」「鶏糞(鶏ふん)、牛糞(牛ふん)、馬糞魚粉、骨粉などの動物性の有機物」を原料にして作られたものです。堆肥も、家畜の糞や落ち葉などの有機物を微生物によって分解・発酵したもので、有機肥料となります。有機肥料は、用土(培土)を養分を補うだけではなく、物理性の改善(ふかふかにする)にも役立ちます。

大きな植木鉢で用土を使う場合は、植え付け時や植え替え時に緩効性の化学肥料や臭いの少ない有機肥料を元肥として十分に施し、その後生育を見ながら液体もしくは固形の化成肥料を追肥として施していくと良いでしょう。

防ぎたい!肥料にまつわるトラブルあれこれ

葉が落ちるのは肥料のせい?

葉が落ちるのは、肥料より日照不足が考えられます。金のなる木は風通しのよい日当たりの良い場所を好みます。日照不足になると、土が乾かず根腐れの原因ともなります。

また花がつかないのは、肥料不足より日照不足や、水やりが原因があることが多いです。普通の観葉植物のように水やりをすると乾燥を好む金のなる木は、休眠期の冬だけでなく真夏も水やりは控えめにして育てましょう。

肥料は絶対混ぜないで!

よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。

金のなる木の基礎知識

植物の栽培をするうえで、その植物の特徴を知っておくことは大切です。自生地や生育期などを知ればその植物がどのような環境で育てると枯れずに育つのかわかってきます。

金の生る木は、和名をフチベニベンケイ、花月(カゲツ)というのですが別名のカネノナルキの方が有名です。南アフリカ原産の多肉植物。多肉植物は生育期により「春秋型」、「夏型」「冬型」に分かれますが、クラッスラ属のカネノナルキは、夏に成長する「夏型」です。夏型で暑さには強いですが、寒さが苦手です。乾燥を好み多湿になると根が腐りやすくなります。なるべく乾燥気味に育てる必要があります。

葉挿しや挿し木で簡単に増やせ、丈夫で育てやすいので初心者の人にもおすすめです。水栽培でも増やすことができます。耐寒性が弱いため、地植えは難しいので鉢植えで育てるのが一般的です。

学名 Crassula ovata
属名 ベンケイソウ科 クラッスラ属
原産地南アフリカ
樹高1m~3m
耐寒性等耐寒性 弱い 耐暑性 強い
花言葉「幸運を招く」「一攫千金」「富」

まとめ

金のなる木は、鉢植えが人気で、小さなものなら100均でも手に入る手軽な観葉植物です。栽培も簡単なので初心者の人にもおすすめの植物ですが、手をかけすぎないほうがよいでしょう。毎日水やりをしたり、肥料をどんどん与えすぎるとすぐ枯れてしまいます。

乾燥に強いので特に水のやりすぎは、根腐れの原因ともなるので注意しましょう。葉挿しや挿し木で簡単に増やせます。水挿しでも簡単に増やせます。詳しい記事もありますので、興味のある方はそちらも参考にしてください

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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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