農家webかんたん栽培記録サービスのバナーです。
油かす肥料

油かす肥料にカビが生える原因と対処法

油かす肥料のまとめ記事用バナーです。 油かす肥料

この記事では、油かす肥料のカビについて、その原因と対処法を詳しく紹介します。

油かす肥料にカビが生える原因

「油かす肥料にカビが生えてきた」という経験をした人もいるのではないでしょうか?

粉末の油かす肥料や未発酵の固形油かす肥料を使用した場合、降雨や散水により適度水分が保持されると、菌の働きによりカビが発生します。

油かす肥料に生えたカビへの対処法

油かす肥料にカビが生えたらどうすればよいのでしょうか?

カビにも、青カビ・赤カビ・白カビなど種類があり、その種類によって対処法が異なります。

白いカビであれば大丈夫

白いカビであれば、見た目の問題を除くと、園芸などの露地栽培では基本的に実害はありません。白いカビは、乳酸菌・麹菌などの有効菌です。これらが活発に活動し始めると、油かすなど土壌に含まれる有機質の分解・発酵が進みます。

そのため、白いカビはそこまで気にする必要がありません。栽培面積の小さいプランターなどでは、植え付け時や挿し木時にカビが生えたままにすると、稀に害が出る場合も考えられます。気になる方は、土に埋め込むと消えるでしょう。

家庭菜園などでも、白カビが出たら耕運機や鍬を用いて、埋め直すと良いでしょう。

青カビや赤カビなどには要注意

青カビや赤カビなど、白カビ以外のものは有効菌ではないと考えられます。取り除いておいたほうが無難でしょう。

カビが生えないようにしたいのであれば醗酵油かす肥料を使う

カビが気になる方は、醗酵油かす肥料を使うと良いでしょう。醗酵油かす肥料はすでに発酵、分解が進んでいるため、粉末の油かす肥料等に比べて、白カビなども生えづらいと考えられます。また、臭いやガス害による植物への影響も最小限にできます。

【東商 超醗酵油かす おまかせ 顆粒 700g】従来の油かすと一線を画す業界初のにおわない・かびない・虫がつかない醗酵配合油かす有機質肥料。 なたね油かす・魚粉・米ぬかをベースの特殊発酵肥料 土に混ぜやすく、素早く効く顆粒
悠彩堂
¥ 580(2024/11/20 19:05時点)
【本日ポイント5倍】【東商 超醗酵油かす おまかせ 中粒 5kg】従来の油かすと一線を画す業界初のにおわない・かびない・虫がつかない醗酵配合油かす有機質肥料。 なたね油かす・魚粉・米ぬかをベースの特殊発酵肥料 穏やかに効く中粒
悠彩堂
¥ 3,360(2024/11/16 00:44時点)

油かす肥料とは

菜種のもとになるアブラナ

油粕(油かす)は、ナタネ(菜種)やダイズ(大豆)から油を搾る工程の残りかすを指し、それを主な原料として使用する有機(有機物)肥料を油かす肥料と呼びます。

油かす肥料は、その油かすの種類によっても成分が異なります。

ナタネ(菜種)油かすは、窒素が主成分で、リン酸カリウムも多少含んでいることが特徴です。また、土壌で分解されるのが遅いため、効き目が長い、遅効の肥料ということになります。

ダイズ(大豆)油かすも、窒素が主成分ですが、リン酸やカリウムをあまり含んでいないのが特徴です。また、土壌で分解されるのが早いため、ナタネ(菜種)油かすと比較すると、効果が表れるのが早い、即効の肥料ということになります。

単位:%ナタネ(菜種)油かすダイズ(大豆)油かす
窒素(N)57
リン酸(P)21
カリ(K)12
菜種油かすと大豆油かすの肥料成分の違い

油かす肥料の使い方の基本

油かす肥料は、元肥追肥のどちらの用途にも使用可能です。一般的に粉末の油かす肥料は、元肥(基肥)として土作りの際に混和させることが多いです。

ただし、微生物の働きにより分解される過程で発生するガス(アンモニアガスや亜硝酸ガス)に芽や根がさらされ、枯れることがあります。これを避けるため、作付けの2週間以上前には土に混ぜるようにしましょう。

また、油かす肥料には固形のものもあります。固形油かす肥料は、油かすのほかに米ぬかや骨粉などの有機質、ミネラル分(海藻成分)、フルボ酸などが混ぜ、水で練り込んだものを発酵・乾燥させたものです。追肥に使用することができ、用土の上に置くことで効果を発揮します。

事前に発酵させ「ぼかし肥料」として利用する方法や、水を加えて発酵させ液体肥料(液肥)として追肥に利用する方法もあります。

油かす肥料の基本的な注意点

油かす肥料を使用する上で、注意しておきたい点が3つあります。

  1. 臭いが発生する。
  2. タネバエなどの虫やカビが発生する場合がある。
  3. 根が肥料焼けする。
執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

農薬販売届 受付番号:210-0099

皆さまに本当に有益な情報をお伝えできるよう、心を込めて運営しています。
執筆者・監修者の詳細についてはこちら

\SNSはじめました!フォローお願いします!/

掲載内容については、調査のうえ、情報の正当性、公平性に万全を期して執筆しておりますが、誤記や誤りなどが見受けられる場合には「お問い合わせ」よりご連絡お願い申し上げます。

スポンサーリンク
\良い!と思ったらシェアお願いします/
\SNSはじめました!フォローお願いします!/
タイトルとURLをコピーしました