マキタの草刈機は刃がナイロンコード式でなくとも対応するナイロンカッタを付け替えることで、ナイロンコードも使えるなるものが多くあります。ここではマキタのナイロンコードカッタについてその種類や特徴、選び方などわかりやすく説明します。
マキタ ナイロンコードカッタの種類と特徴
ウルトラメタルローラー4
対応機種:充電式草刈機(チップソー標準付属タイプ)*1、MUR194D/MUR1600N/1601N/2600N、エンジン刈払機全機種 MUG2600Nは別途部品が必要です。
半自動繰り出し式(タップ式)で、タップする先端部分がアルミ製になっているため、タップの消耗を減らして耐久性が高い使用です。丸形のナイロンカッターが内蔵されていますが、交換用のナイロンコードは3.0㎜のものまで使うことができます。
楽巻きナイロンコードカッタ
対応機種 充電式草刈機全種類(チップソー標準附属タイプ)*1,(MUR182D/183D/362D)、エンジン刈払機全機種
ナイロンコードの交換時には、通常はナイロンコードカッタの本体(ボビン部分)を、分解してナイロンコードを巻き付けます。それが分解せずに回しながらコードが巻き取ることができるので、簡単に手軽にまくことができます。半自動繰り出し式(タップ式)のため、地面にタップすることでコードが繰り出してきます。交換用のナイロンコードのの太さは、2mm~2.7mm。丸形ナイロンコードが内蔵されています。
ナイロンコードカッタ タップ式コード送り出し(MUR189D専用)
対応機種 MUR186D
マキタ充電式草刈機(18V)MUR189D専用のナイロンコードカッタです。MUR189Dの刃は、ナイロンコードか、樹脂刃3枚を選んで購入しますが樹脂刃を選んだ場合でも、別途こちらを取り付けることによりナイロンコードでも使えるようになります。半自動繰り出し式(タップ式)で、交換用のナイロンコードの太さは、2.0㎜~2.5㎜。花形スパイラル計上のナイロンコードが内蔵されています。
花形は丸形より切れ味がよく、スパイラル形状により静音性があります。充電草刈機にピッタリなナイロンコードです。
ナイロンコードカッタ らいと
対応機種 充電式草刈機全種類(チップソー標準付属タイプ)*1 / エンジン刈払機全機種(MEM434T/RT)除く
らいとは、手動式のナイロンコードカッタです。ナイロンコードが摩耗で短くなったら、草刈機(刈払機)を止めて、手動でコードを引っ張って繰り出すタイプ。リール式で構造が簡単なため取り付けも簡単です。コードの交換が外側から可能で、タップする部分の摩耗の心配もありません。交換ナイロンコードは2.0㎜~3.4㎜。価格が他製品と比べて安いのも魅力。
ナイロンコードカッタ ウルトラオート4自動繰出式
対応機種 充電式草刈機(チップソー標準付属タイプ)*1 / エンジン刈払機全機種 ※EM350はナットA-16950を併用
ウルトラオート4は、コードが短くなると自動的に感知してコードが所定の長さに保ってくれます。充電式草刈機の場合は、自動は使えません。半自動繰り出し式(タップ式)でも使うことができます。タップでしか使わない場合には、ウルトラメタル4の方がキャップが金属のため、耐久性が高いのでそちらがおすすめです。交換用のナイロンコード太さは、2mm~3mm。丸形のナイロンコードが内蔵されています。
タップ式ナイロンカッタ4
対応機種 充電式草刈機全種類(チップソー標準附属タイプ)*1/(MUR182D/183D/362D)、エンジン刈払機全機種
タップ式ナイロンカッタ4は、半自動繰り出し式(タップ式)で、先端部分には金属が付いています。丸形のナイロンカッターが内蔵されていますが、交換用のナイロンコードは3.0㎜のものまで使うことができます。
フリーローラー付4本出しカッタ
対応機種 エンジン刈払機全機種
通常ナイロンコードは、2本のコードで草刈りしますがこちらは4本出すことができます。フリーローラーなので本体と共回りしません。4本だしで使うにはパワーが必要なため小排気量の刈払機では負担が大きすぎる可能性があります。2本出しでも使えます。交換用のナイロンコードの太さは、2.0㎜~3.5㎜です。
*1 MUR001G/005G/369UD/368UD/365D各シリーズ・MUR201CZ/MUR142UD/143UD/144UD/145UD/185UD/186UD/190UD各シリーズ・MBC231D/232D・MUX01G/60D/362Dです。
マキタ 予備用ナイロンコードの種類と特徴
ナイロンコード (丸形)
マキタの丸形の予備ナイロンコードは、直径2.4mmと2.5mmがあります。
断面が丸形のナイロンコードは、最も一般的な形です。コードに負担がないため、耐久に優れており、特に安全性が高い形です。エッジがないため切れ味という点では他の形状に劣ります。
四角ナイロンコード
マキタの四角の予備ナイロンコードは、直径2.4㎜ 30m巻と50巻があります。
断面が四角のナイロンコードは、丸形に比べてエッジがあるため切れ味がよいののが特徴です。オレンジ色なのでコードの先端が見やすいという特徴もあります。
静音ナイロンコード
直径3.0㎜で形状が渦巻きです。3.0㎜の太さで切れ味がよく、渦巻き形状で静粛性をもっています。楽巻きナイロンコードカッタの交換用には使えません。太さがあるのでパワーが必要です。エンジン式の草刈り機か充電式でもパワーのあるものでないと、パワー不足で回転しにくくなります。
花形ナイロンコード
花形ナイロンコードは太さが2種類あります。直径2.0㎜と1.65㎜のものです。断面が花形のため丸形より切れ味がよく、スパイラル形状のため静音性もあります。充電式草刈機におすすめです。
ナイロンコードの選び方
形状
ナイロンコードは断面の形状により切れ味がかわります。丸形のナイロンコードより四角や三角などエッジのある方が切れ味がよくなります。
丸形は、コードに負担がないので耐久性が良いのが特徴です。またスパイラルや渦巻状などは、螺旋状に紡糸されていることで、空気抵抗を減らし草刈り機への負担を減らしたり、静音性にも優れています。エッジが草にあたるため切れ味もよいのが特徴です。低排気量の刈払機やバッテリー式などの草刈り機におすすめです
太さ
マキタの交換用ナイロンコードの太さは、2.0mm~3.0mmほどまであり、エンジンにパワーがあれば太い方が耐久性が高くよく切れます。しかナイロンコードーの太さ選びのポイントは、エンジンの出力との組み合わせが非常に重要です。
ナイロンコードカッターはナイロンのコードを高速に回転させ、そのコードが雑草に当たって引きちぎることで刈り取る仕組みなので、スパッと切れる金属刃と違って、パワーが要ります。この仕組みから、高い回転数を維持しないと草を引きちぎり続けることができず、回転数が落ちると絡まってしまいます。
エンジンに合わない太いナイロンコードを使うと、回転数が落ちて効果が半減するばかりか故障の原因ともなります。よってナイロンコードの太さは、草刈り機の排気量×0.1mmです。30㏄のエンジンであれば3.0mmがよいでしょう。