マキタには80Vのリチウムイオンバッテリーを使ったの充電式草刈機があります。ここでは、マキタの充電式草刈機80Vmaxの草刈機について、その特徴や評判、使い方のポイントなどをわかりやすく説明します。
マキタ80V 充電式草刈機 MUR012GZについて
80Vmaxとは
家庭用の充電式草刈機などは18vのリチウムイオンバッテリーが多く使われています。草刈機によりますが36vほどあればエンジン式の25㏄同等のパワーを持っています。
マキタにはその上、40vのリチウムイオンバッテリーをつかった農業や山林の下刈りまで使える草刈機もあり、エンジン式に劣らない性能です。80Vmaxは、こちらの40Vmaxのリチウムイオンバッテリーを2本使い、80Vmax仕様にしています。
80VmaxのMUR012GZは、高速モード時エンジン式40㏄クラス同等と、充電式草刈機としては圧倒的なハイパワー。2021年6月現在、世界最強パワーを持った充電式草刈機です。
特徴
圧倒的なパワーを持ったMUR012GZですが、その他の機能について少し説明します。
ハイパワーブラシレスモータ搭載で、ヒートシンク付きコントローラを強制冷却することで、高負荷の連続使用にも対応できます。草の密度により3段階(高速・中速・低速)に自動変速する「楽らくロングドライブモード」が装備されているので、バッテリーの無駄がありません。もちろん自分で刈刃に合わせて、変換することも可能です。
防滴・防じん「ウェットガード」と防水保護等級「IPX4」で雨の中でも作業が可能。ハードで長期間作業できるのに加え、キックバックには刃が自動的に止まる「ATF」やソフトスタート&ソフトブレーキなど安全面もしっかりしています。
刈刃は、255㎜のチップソーが標準装備ですが、ナイロンコード、樹脂刃はもちろん、シュレッター刃とチゼル刃も使えます。シュレッター刃は、つるや笹などの絡みつきやすい草が密集している場所で使え、刈り取った草を細かくすることにも使えます。チゼル刃は、細い木・低木を切断することもできます。
製品名 | MUR012GZ (バッテリBL4040×2本使用時) | MUR012GZ (バッテリBL4050F×2本使用時) |
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パワー | 80V(エンジン40ml同等) | 80V(エンジン40ml同等) |
ハンドル | 左右非対称 Uハンドル | 左右非対称 Uハンドル |
ブレード(刃) | チップソー(255㎜) | チップソー(255㎜) |
質量(kg) | 7.9 | 8.5 |
作業面積目安(坪) | 400 | 400 |
1連続運転時間 (最高回転数時) | 約1時間5分(高速) 約1時間40分(中速) 約3時間10分(低速) | 約1時間20分(高速) 約2時間10分(中速) 約4時間(低速) |
目安市場価格 | 約75,000円(本体) 約155,000円(フルセット) | 約75,000円(本体) 約175,000円(フルセット) |
評判
実際に使った人の評判はどうなのでしょうか。パワーについては皆さん満足されているようです。エンジン式の刈払機でも排気量40㏄を超えるものは少なく、充電草刈機では十分すぎるパワーといってもよいでしょう。
エンジン式を今まで使ってた人には、音の静かさと振動が少ない等、充電式草刈機ならではのメリットを感じている人も多いようです。またスイッチ一つですぐ始動でき、自動変速してバッテリーが無駄にならずに1時間ほど使えるのも、使ってみて初めてわかる良さのようです。
だだしバッテリー2個を搭載しているので重さが気になるという方も。付属の肩掛けバンドは両肩タイプなので、重さは片方だけよりも分散することができます。だだパワーのある刈払機はエンジン式でも重量は、重くなります。エンジン式の排気量41.5ccのゼノアの刈払機「BC4410DW1」は、7.6gですので、重さが気になる人はバッテリを軽いものにするとよいでしょう。
またマキタには40Vmaxの充電草刈機は種類も多く、山林の下刈りにも使えるタイプもあり、背負い式として使えるものもあります。40Vmaxの草刈機については詳しい記事がりますのでそちらも参考にしてください。
マキタの充電式草刈機について
マキタには、以前はエンジン式の刈払機(草刈機)を多く販売していましたが、環境面や今後のニーズの変化に応じ充電製品をより充実させるために、2022年3月にエンジン刈払機の生産を終了しています。(在庫品は販売されています)
そのためマキタのバッテリーを使った工具や草刈機の種類は豊富で、バッテリー自体の価格は安くはありませんが、汎用性があり草刈機だけでなく、さまざまな工具や電動自転車などにも使えます。
エンジン式の草刈機はパワーもあり、燃料を補充すれば長時間使えますが、騒音や排気ガス、振動が多い、エンジンがかかりにくいなどのデメリットもあります。
充電式(バッテリー式)草刈機は、音が静かで排気ガスはゼロ、振動も少なく軽量です。またスイッチひとつで始動するので力の弱い女性や初心者の方でも簡単に使えます。以前の懸念材料であったパワー不足は、エンジン式の26㏄クラスと同等のパワーを持つものも多く販売されています。充電池を複数もつことで長時間の稼働も可能です。ただし価格については、エンジン式の方が安価です。
マキタ 40Vmax リチウムイオンバッテリー
マキタのリチウムイオンバッテリーは10.8V、14.4V、18V、40Vがあります。草刈機には18vや36v、40vのバッテリーが使われています。
40Vmaxは、マキタ独自のスマートシステムで、スマートシステムがない場合に比べ、高負荷時でも作業時間が2.2倍、バッテリー寿命が50%UPしています。また防水・防塵規格IP56と耐久性が高いのも特徴です。容量が多い方が、連続使用時間が長くなりますが重量も重くなりますので、重さが気になる人は軽量なものを2つ買って交換して使うこともできます。
80Vmaxはこの40Vバッテリーを2つ使ったものになります。どれも使うことができますが、4.0Ah以上が推奨されています。
製品名 | BL4080F | BL4050F | BL4040 | BL4025 |
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容量(Ah) | 8.0 | 5.0 | 4.0 | 2.5 |
重量(kg) | 1.9 | 1.3 | 1.0 | 0.7 |
フル充電時間 | 76分 | 50分 | 45分 | 25分 |
価格 | 約45,000円 | 約28,000円 | 約19,000円 | 約13,000円 |
概要 |
MUR012GZ専用アダプタ
MUR012Gには専用の刈刃が2種類あります。
つるや笹などの絡みつきやすい草が密集している場所や、刈り取った草を細かくすることにも使える「シュレッダー刃」と細い木・低木を切断することもできる「チゼル刃」があります。
シュレッダー刃とチゼル刃は、それぞれ専用のパーツが必要です。
シュレッダー刃 | シュレッダー刃用プロテクタ | シュレッダー刃用付属セット品 |
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チゼル刃 | チゼル刃プロテクタ |
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