マキタのバッテリー18Vを使った充電式草刈機は、パワーと価格にバランスがとれ、安全性の高いナイロンコードを使った草刈機は草刈機初心者にもおすすめです。ここではナイロンコードが使えるマキタの18Vの草刈機と、ナイロンコードについて説明します。
マキタ充電式草刈機 18Vの種類と特徴
ナイロンコードが使えるマキタの充電式草刈機(18V)についてまずは説明します。
MUR193D
マキタのMUR193Dは2022年に販売された新製品です。刃はナイロンコードカッタ式で、ナイロンコードしか使えないタイプです。ナイロンコードはコードが高速回転して草を叩ききります。
斜面などでの作業にも向くオールラウンダー型のループ型ハンドルで、ヘッドの部分の角度が5段階で変えられ先端が180度回転するため、キワ刈りにも最適です。庭木や縁石まわりなどの障害物があってもナイロンコードとヘッド回転で楽に草刈ができます。
付属のナイロンコードカッタは、タップ式の半自動タイプ。ナイロンコードが短くなったら地面をタップするとコードが出てくるタイプです。コードは直径1.65㎜で花形スパイラル形状です。丸形より花形にすることでエッジが効いて切れ味がよくなります。またスパイラル形は静音性があります。
1回の充電で45分ほど使え、庭の草刈りなどで、小回りがきき安全性の高いナイロンコード式しか使いたい人におすすめです。
ナイロンコード式しか使えない充電草刈機には、他に「MUR181D」がありますが、性能はほぼ一緒で軽量になり価格も安いので、新製品のMUR193Dがおすすめです(充電時間が25分から60分長くなっております)
MUR189D
MUR189Dは青とピンク色の2色があります。草刈機の刃(ブレード)は、ナイロンコードタイプですが、別売りの樹脂刃(A68323/A69107)に付け替えることも可能です。
機能が豊富で、スピードが3段階で切り替え可能。草の密度を感知し、自動で変則する「楽らくモード」がついているので省エネや騒音を低減させます。また草刈り時にやっかいな絡みついた草を簡単に除去でくる「カラミトリ機能」があります。こちらは手元のスイッチで低速で逆回転することで、草を除去します。
また高価で高機能なブラシレスモータ―付なので、小型軽量でパワフルで、刈り取った草が自分に飛びにくい回転方向になっています。この他、ソフトブレーキ付なのでトリガを離すと刃の回転がスーッと停止するなど便利で安全な機能が付いています。
マキタ電動式草刈機のスタンダードモデルともいえる製品です。樹脂刃や予備のバッテリーなどを使えば庭だけでなく、果樹園など広範囲にも使える草刈機です。
品番 | MUR193D | MUR181D | MUR189D |
---|---|---|---|
刈込幅 | 260mm | 260mm | 300mm |
回転数[回転/分] | 7,800 | 7,800 | 4,000(低速) 5,000(中速) 6,000(高速) |
質量(kg) | 2.4 | 2.9 | 2.8 |
替刃 | 変更不可 | 変更不可 | 樹脂刃(別売)に変更可 |
連続使用 | 約45分 | 約45分 | 約1時間21分(低速) 約48分(中速) 約32分(高速 |
価格 | 20,000円程度 | 29,000円程度 | 31,000円程度 |
おすすめのナイロンコード
ナイロンコードは先端から消耗していくため、繰り出して使います。消耗品ですので、なくなったら予備のナイロンコードを買う必要があります。ナイロンコードは断面や太さなどで、切れ味や騒音などがかわっていきます。それぞれの特徴を
マキタ 予備ナイロンコード 花形 φ1.65
マキタ 予備ナイロンコード 花形 φ1.65はMUR193Dにおすすめのナイロンコードです。
MUR193Dには予備のナイロンコードが15mついています。MUR193Dのスプールには、取付可能なコード径は1.6㎜~1.65㎜。同じナイロンコードは、予備ナイロンコード花形形状です。太さは1.65㎜で断面は花形でスパイラル上になっています。15m(A-66416)と30m(A-66422)があります。
断面が花形だと切れ味がよく、スパイラル上になっているので静音性が高く、充電式草刈機にはピッタリといえるでしょう。
MUR189Dにおすすめのナイロンコード
MUR189Dのナイロンコードカッタに、取付可能なコード径は2㎜~2.4㎜です。MUR189Dに掲載されているナイロンコードは3種類あります。
マキタ 花形ナイロンコード(A-60844・A-6085)
MUR189Dのナイロンコードカッタには、花形ナイロンコードがすでに内蔵されています。同じものを買うならこちらの緑色の花形ナイロンコード。
直径は2㎜で、断面が花形になっています。コードがスパイラル上になっているため静音性が高いのが特徴です。断面が花形なことによりエッジがきくため丸形より、切れ味がよいですが耐久性は丸形の方が高いです。30m巻(A-60844)と50m巻(A-6085)があります。
マキタ 丸形ナイロンコード(A-1596・A-33255・A-33261)
丸形のナイロンコードは、直径2.4㎜で断面が丸形。丸形はナイロンコードの一般的な形です。一般的に丸形は、四角や花形などのエッジがあるものに比べ切れ味は落ちますが、耐久性が高いといわれます。
丸形のナイロンコードは3m巻・30m巻・50m巻とありますので、3mで一度試してみるのもよいかもしれません。
マキタ 四角ナイロンコード(A-51792・A-51801)
四角ナイロンコードは、直径2.4㎜で断面が四角です。色がオレンジ色なのでコードが草刈中でも見えやすいです。断面が四角なので丸形より切れ味がよいです。30m巻(A-51792)と50m(A-51801)巻があります。
ナイロンコードの選び方
形状
ナイロンコードは断面の形状により切れ味がかわります。丸形のナイロンコードより四角や三角などエッジのある方が切れ味がよくなります。
丸形は、コードに負担がないので耐久性が良いのが特徴です。またスパイラルや渦巻状などは、螺旋状に紡糸されていることで、空気抵抗を減らし草刈り機への負担を減らしたり、静音性にも優れています。エッジが草にあたるため切れ味もよいのが特徴です。低排気量の刈払機やバッテリー式などの草刈り機におすすめです
太さ
マキタの交換用ナイロンコードの太さは、1.6mm~3.0mmほどまであり、エンジンにパワーがあれば太い方が耐久性が高くよく切れます。しかナイロンコードーの太さ選びのポイントは、エンジンの出力との組み合わせが非常に重要です。
ナイロンコードカッターはナイロンのコードを高速に回転させ、そのコードが雑草に当たって引きちぎることで刈り取る仕組みなので、スパッと切れる金属刃と違って、パワーが要ります。この仕組みから、高い回転数を維持しないと草を引きちぎり続けることができず、回転数が落ちると絡まってしまいます。
エンジンに合わない太いナイロンコードを使うと、回転数が落ちて効果が半減するばかりか故障の原因ともなります。18Vの草刈機はエンジン式にくらべパワーが足りないため、太すぎるナイロンコードはつかわないほうがよいでしょう。