マキタ(makita)は世界有数の電動式工具メーカです。この記事では、マキタ(makita)の草刈機(刈払機)について、どんな種類、特徴があるのか、また付属品も併せて徹底解説していきます。
マキタ(makita)草刈機(刈払機)の種類(特長・価格・使い方)
マキタの草刈機は、現在は電動式の草刈機しか生産していません。以前はエンジン式の刈払機(草刈機)を多く販売していましたが、環境面や今後のニーズの変化に応じ充電製品をより充実させるために、2022年3月にエンジン刈払機の生産を終了しています。エンジン式の刈払機については、今後在庫がなくなり次第販売が終わっていきます。
草刈り範囲が60坪(約200㎡)以下 (予備バッテリーで500㎡くらいまでは可能)
MUR100DSH・MUR100DSHC
ループハンドルで、ワンタッチで長さ調節、そして小さくて使いやすい、電動式草刈機のエントリーモデルです。家の庭など、10坪程度の広さまでは、1バッテリーで対応することが出来ます。防じん・防滴機能の「アプト」搭載です。
ブレード(刃)は、MUR100DSHCがナイロンコードで、MUR100DSHが樹脂刃になります。樹脂刃の方がパワー負荷が少ないため、バッテリーの持ちが少し良くなります。
製品名 | MUR100DSH(C) |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 10.8V |
ブレード(刃) | ナイロン / 1枚樹脂刃 |
質量(kg) | 1.8 |
作業面積目安(坪) | ~10 |
1連続運転時間 | 15〜21分 |
目安市場価格 | 約17,000円 |
MUR189DSF(P)
ループハンドルで、ワンタッチで長さ調節はそのままに、雑草の密度で回転数を自動で変速する楽らくモードを搭載し省エネを実現しています。また絡みついた雑草を除去できるボタン「カラミトリ機能」が付いていて大変便利です。防じん・防滴機能の「アプト」搭載です。
使用感は、広い庭や空き地、駐車場などには申し分なく、草丈が50cmほどでもバシバシ樹脂刃が刈り取ってくれます。予備のバッテリーが2つあれば、5a程度だと、畑地、果樹園でもこれ一台で大丈夫です。マキタ電動式草刈機のスタンダードモデルと言えます。
製品名 | MUR189DSF(P) |
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タイプ | 電動バッテリー |
パワー | 18V(22mL同等) |
ブレード(刃) | 3枚樹脂刃 |
質量(kg) | 2.8 |
作業面積目安(坪) | ~39 |
1連続運転時間 | 1時間10〜30分 |
目安市場価格 | 約29,000円 |
また、同じ18VのU字型ハンドルモデル、「MUR185」シリーズ、チップソーから樹脂刃に簡単にチェンジできる機能を持った、「MUR190」シリーズもあります。こちらは、付属ブレード(刃)がチップソーで、キックバックが起こった時に刃物がストップするアクティブフィードバックセンシングテクノロジー(AFT)が付いています。
草刈り範囲が60坪(約200㎡)以上
MUR368UDシリーズ
電動式なのに、ガソリン式の25mLと同等のパワー。U字ハンドルで、雑草の密度で回転数を自動で変速する楽らくモードを搭載し省エネを実現しています。また、からみつく雑草を除去できるボタン「カラミトリ機能」、キックバックが起こった時に刃物がストップするアクティブフィードバックセンシングテクノロジー(AFT)、防じん・防滴機能の「アプト」もしっかり付いています。
1秒(min)6,500の高速回転、ギアを使用せずにロータで刃物を直接回転させる「アウタロータ ブラシレスモータ」を搭載していて、もはやプロ用の草刈機(刈払機)と言えます。
製品名 | MUR368UDシリーズ |
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タイプ | 電動バッテリー2個 |
パワー | 36V(25mL同等) |
ブレード(刃) | チップソー |
質量(kg) | 4.5 |
作業面積目安(坪) | ~108 |
1連続運転時間 | 約2時間前後 |
目安市場価格 | 約63,000円 |
その他、36Vのパワーのものでは、1秒(min)7,000回転の30mLと同等のパワーを持つMUR369シリーズ(UD,LD,WD)、またバッテリ4本を背負う、背負式のMUR201CZがあります。
その他
マキタは他のメーカーと同様、様々な草刈機(刈払機)の付属品(アタッチメント、アクセサリ)も開発、販売しています。特にチップソーと樹脂刃はマキタならではの製品です。
マキタのチップソー(軽快チップソー、DCホワイトチップソー、ファインチップソー)
軽快チップソーはメッシュタイプ台金で軽量、力を使わず軽快な使用が可能です。他のものよりチップが飛びにくく、切れ味が維持できる期間が長いです。小石に当たってもチップが取れず、かなり耐久性もあります。
またDCホワイトチップソーは充電式の電動草刈機の省エネを追求するマキタならではのチップソーで、低振動の「D型」の抜き穴で空気抵抗を軽減し、省エネ化に成功したチップソーです。電動式でチップソーを使用する場合は、ファーストチョイスのチップソーと言えるでしょう。
マキタの樹脂刃
樹脂刃とは、樹脂でできている小型ナイフのような形状のブレード(刃)で、樹脂の刃がリールを中心に高速で回転することで草を切断する仕組みです。
樹脂刃は、障害物に当たっても金属刃に比べて、当たると樹脂刃が引っ込むために衝撃は少なく、ナイロンコードカッターと同じく、キックバックが起こりにくいという特性があります。
また、チップソーやナイロンコードカッターと比べて、使用時の騒音はかなり小さいです。音が小さいことは、樹脂刃の最大の特徴だと思います。
また、樹脂刃はナイフ形状のため、ナイロンコードカッターと比べて、雑草の茎を切断するのに長けています。太い一部の雑草はチップソーと比べて一発できれない時もありますが、通常は特に不便に感じることはない程度に低速でも刈込むことが出来ます。
逆にナイロンコードカッターは切断するというよりは、なだらかに削り取っていくという感覚で、小石、飛散物が多く出るのが難点です。樹脂刃は切断するので飛散物も少なく、低速でも切れることからバッテリーの持ちもナイロンコード よりも長く持ちます。
以上から、樹脂刃はナイロンコード カッタの安全性を持ちつつも、静音性に優れ、ある程度の切断力も期待できる、静かな、かつナイロンコードカッタとチップソーのハイブリッドのようなブレード(刃)であると言えます。
難点は、切れ味が落ちやすいことです。とは言っても、別売の替刃を用意しておけば、ブレード(刃)の取り替えは六角のレンチがあればその場で出来ます。筆者は果樹園ではマキタの樹脂刃に切替て使用しています。
マキタ製品の修理
マキタ製品であれば、故障した時、マキタの営業所に直接持ち込んで修理することができます。マキタは「修理3日体制」を掲げており、アフターサポートは非常に手厚い企業です。
マキタの営業所がどこにあるのかは、マキタHP で確認できます。自力での修理が困難な場合はマキタ営業所に持ち込んでみましょう。
マキタの草刈機(刈払機)を中古で買いたいときは
マキタの草刈機(刈払機)は、その性能に比して安価を実現していますので、新品でも手の届きやすい価格になっています。しかしながら、中古でもいいからもっと安く入手したいという人もいるでしょう。その場合におすすめなのが、大手オークションサイトである「ヤフオク!」を利用する方法です。
オークションというと価格を随時確認しなくてはいけないなど煩わしいイメージがあるかもしれませんが、実は現在の「ヤフオク!」には「定額」で出品されている商品が多くあります。「定額」で出品されている商品は、オークション形式とは異なり、表示されている価格に対し購入ボタンを押すだけで即時取引完了となります。このように煩わしさもなくなっているばかりか、農機商品の取扱い数も急拡大しており、非常に使い勝手のよいサービスに進化しています。
以下にリンクを用意しましたので、ぜひ一度のぞいてみるとよいでしょう。
=>ヤフオク!で検索してみるまとめ
マキタ(makita)は、草刈機(刈払機)の他に、充電式のチェンソー、ブロワ、芝刈機、生垣を刈り込むバリカン、高圧洗浄機、噴霧器なども展開しています。マキタ製品はリチウムバッテリーが共通なので、草刈機(刈払機)をマキタの充電式にした場合は、せん定などにチェンソーや、農薬用に噴霧器などもマキタの充電式に揃えるのが効率的です。
マキタ製品はホームセンターの園芸、資材コーナーにデモ品が置かれていることが多いので、実物を確認することが可能です。草刈機はハイコーキ(hikoki 旧日立工機)、リョービ、ボッシュ(bosch)などもあります。是非手にとって、重さなどを確かめてください。
製品名 | MUR100DSH(C) | MUR189DSF(P) | MUR368UD |
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タイプ | 電動バッテリー | 電動バッテリー | 電動バッテリー2個 |
パワー | 10.8V | 18V(22mL同等) | 36V(25mL同等) |
ブレード(刃) | ナイロン / 1枚樹脂刃 | 3枚樹脂刃 | チップソー |
質量(kg) | 1.8 | 2.8 | 4.5 |
作業面積目安(坪) | ~10 | ~39 | 〜108 |
1連続運転時間 | 15〜21分 | 1時間10〜30分 | 約2時間前後 |
目安市場価格 | 約17,000円 | 約29,000円 | 約63,000円 |