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レモンの肥料

レモンの木 肥料時期はいつがベスト?

レモンの肥料


レモン肥料を与える適期について、またレモンに必要な肥料の量や、肥料の種類、その他注意すべきことを解説していきます。

レモンに肥料を与えるタイミング

レモンに肥料を与えるタイミングは、元肥として3月、追肥として、6月、9月、11月の年4回を目安にしましょう。どんな肥料を与えるべきなのかは、下記を参考にしてみてください。

レモンは柑橘類の中でも「肥料食い」といわれるほど、多くの肥料を必要とします。その理由として、白い花をつけ開花させるタイミングが四季を通じてあること、枝葉を旺盛に茂らせることが挙げられます。剪定は樹高を抑えつつ、樹冠が広がるように切り詰めることで整枝しましょう。

レモンには、肥料切れを起こさないよう、年4回は施肥をするようにしましょう。3月頃までに元肥(寒肥)として有機(有機物)肥料もしくは緩行性化成肥料を施すようにし、6月、9月、11月頃を目安に速効性または緩効性の化成肥料を追肥するとよいでしょう。

時期時期適している肥効タイプ肥料の例概要
元肥3月頃緩効性肥料・遅効性肥料固形肥料

堆肥
油かす
などの有機質肥料

緩効性化成肥料

植え付け、植え替え時、また毎春に施します。魚粉や骨粉なども有機質肥料ですが、窒素リン酸カリウムがバランス良く含まれた油かす肥料を使うと良いでしょう。緩効性化成肥料も有効です。

レモンの生育適正pH(土壌酸度)は5.5〜6.5程度で弱酸性土壌を好みます。そのため、植え付け時や酸度が上がってきたときには有機石灰や苦土石灰を散布して中和します。どのくらいの量を散布するかは酸性度合いによります。市販の酸度計などを使用して測定すると良いでしょう。一般的にpH(土壌酸度)を1上げるためには、300g/1㎡程度の苦土石灰が必要です。
追肥6月、9月、11月頃緩効性肥料・速効性肥料液体肥料・固形肥料

化成肥料
など
元肥だけでは栄養が不足してくるので肥料を追加で施します。緩効性化成肥料などを中心に施しましょう。

樹勢が明らかに弱っているときは速効性の液体肥料を使ってみるのも効果的です。

レモンはたくさんの花を咲かせるので、他の花木同様、摘花および摘果を行います。もったいなく感じてしまうことがあるかもしれませんが、摘花および摘果によって、元気に強い樹勢でもって育つことができます。また、剪定は樹高を抑えつつ、樹冠が広がるように切り詰めることで整枝しましょう。果実を収穫する適期は、花が咲いてから約6カ月後です。

レモンにおすすめの肥料

レモンは、ミカン科ミカン属の柑橘(かんきつ)類です。黄色い果実、さわやかな香り、酸味のある果汁のイメージは誰もが知るところですが、フルーツとして収穫できるだけでなく、常緑の観葉植物としても楽しめるのをご存じですか。ガーデニング、園芸、場合によってはベランダでも栽培できる魅力的な植物なのです。

レモンは地植えはもちろん、家庭菜園の場合は鉢植えでも栽培することができますが、柑橘類の中でも「肥料食い」といわれるほど、多くの肥料を必要とします。その理由として、白い花をつけ開花させるタイミングが四季を通じてあること、枝葉を旺盛に茂らせることが挙げられます。

毎年しっかりと収穫を行うために、樹勢を維持、強化する必要があります。畑、庭の地植えでは特に、土壌中の腐植含量を増やすため有機物を投入し,中耕と深耕を行ったり、夏に敷わらなどで土壌の表面の乾燥を防ぐことが重要です。

有機物も取り入れながら適切な量の施肥を行いましょう。鉢植えでは、素焼きやテラコッタといった通気性、水はけの良い鉢を使って腐葉土、培養土などの用土を用い、通気性、吸水性、排水性を良くしましょう。

肥料焼けには注意

肥料は、多ければ多いほどよいというわけではありません。土中肥料の濃度が高くなりすぎると、根が吸水できなくなり、植物に障害が発生したり枯れてしまったりすることがあります。これが「肥料焼け」です。

成長が楽しみで、ついつい肥料を多くあげたくなってしまうかもしれませんが、一般に肥料をあげすぎると、かえって植物が弱ることがあり、樹や枝葉に障害が生じることもあります。肥料は過多にならないよう注意しなくてはいけません。また、苗(苗木)は成木に比べ弱いので、特に苗(苗木)の段階では施肥量を減らす工夫が必要です。

レモンの栽培 地植えと鉢植えの注意点

種類地植え鉢植え
水はけがよい土を選びましょう。
植え付け時は土:腐葉土:赤玉土を5:3:2位の割合で混ぜ合わせましょう。
赤玉土小粒7~8、腐葉土3~2の割合で配合するようにしましょう。
植木鉢は、できればプラスチックのプランターではなく、素焼きやテラコッタのものを選びましょう。
素焼きやテラコッタの植木鉢は、通気性、吸水性、排水性に優れています。
肥料元肥が重要です。
積極的に有機肥料(有機質肥料)を使って土壌改良を行い、土壌の保水力、保肥力を高めましょう。
有機物を入れて鉢の用土の土壌改良を行うのも重要ですが、地植えと違って量が限られています。
定期的に緩効性肥料、また樹勢が弱いと感じるときは速効性がある化成肥料で追肥を行ってください。
夏場など、土の表面が乾く日が続いたら、朝に水をやるようにしましょう。鉢の土の表面が乾いたら、たっぷり水をやるようにしましょう。
レモンはかんきつの中でも特に寒さに弱いく、温暖な気候を好みます。
出来るだけ日当たりの良い場所に植えるようにしてください。
植木鉢を使う場合は、鉢底に鉢底石を敷きましょう。植木鉢は、できればプラスチックのプランターではなく、素焼きやテラコッタのものを選ぶと良いでしょう。
素焼きやテラコッタの植木鉢は、通気性、吸水性、排水性に優れています。

レモンの病気としては、潰瘍病(かいよう病)が発生する場合があります。潰瘍病は、枝、葉、果、果実などに黄色い斑点が生じ、ひどい時には落葉に至る病気です。ほか、黒点病も発生します。

害虫としては、チャノホコリダニアブラムシアオムシ(アゲハもしくはアゲハチョウの幼虫)、ミカンハモグリガ(エカキムシ)、カミキリムシが発生した場合があります。農薬や殺虫剤を散布するなどして防除および駆除に努めましょう。

レモンの品種

レモンの品種は4~5品種,さらに各系統を合わせると25~30系統にもなります。樹勢,とげの数,四季咲き性,耐寒性(寒い時期に強い),果実の品質、たくさん実るかどうかなど、それぞれ異なった特性をもっています。ここでは代表的なレモンの品種を紹介します。

リスボン

 原産地はポルトガルであり,樹勢がさかんで大木になります。耐寒性が強いのが特長で、たくさん実がなります。日本での主要品種で,最近ではとげの少ないフロストニューセラーリスボン、また他には、フロストリスボン,モンローリスボン,リモネイラ8Aリスボン,ブライオアリスボンなどがあります。

ユーレカ

 カリフォルニア州ロスアンゼルスでイタリアから導入した種子のなかから選抜された品種です。結果期は早くたくさん実がなります。形は丸く、四季咲き性が強いことから施設栽培で広まっている品種です。

ビラフランカ

 原産はシチリアで,大正時代に日本に伝わりました。樹勢は強く,耐寒性もすぐれ,とげも少ない優れた品種です。結果期はやや遅いのですが、年の結実のムラが少なく、ユーレカのように丸い形をしています。

執筆者・監修者情報
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編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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