特に夏の芝刈り作業は、大変疲れる作業です。これを解消するために、より大規模な芝刈りが効率的にできる、手押しの芝刈機と乗用芝刈機があります。
この記事では、特に乗用芝刈機について、おすすめの機種を徹底比較するとともに、購入方法や中古の入手方法、そしてレンタル方法や替刃(ブレード)などを紹介します。
乗用芝刈機(芝刈り機)とは?
乗用草刈機とはその名の通り、乗ったまま芝を刈ることが出来る四輪車のことを指します。メリットはなんといっても乗ったままで芝を刈ることが出来、楽なこと。刈幅も広く、公園や競技場などの広い敷地の芝刈りに絶大な効果をもたらします。
メーカー別 おすすめ乗用芝刈機 4選!
オーレック(OREC)ジーテックモアー(GTEC MOWER) GH1308
オーレック(OREC)は、福岡県に本社を置く農業機械メーカーで、自走式、乗用の車輪付草刈機で、なんと国内の40%以上のシェアを誇っており、多くのメーカーにOEM供給しています。
そのオーレックは、ジーテックモアー(GTEC MOWER)というブランド名で、自走式、乗用の芝刈機も展開しています。
こちらはオーレックのジーテックモアの中で最も小型でコストパフォーマンスに優れたモデルで、油圧式無段変速機(HST)の走行クラッチ、容量240ℓの収草ボックス装備しています。芝刈りしながら同時に収草もできるので作業が効率よく行えます。
また、ゴルフ場の管理に最適なGH1308以外にもより馬力、刈幅が大きな乗用芝刈機、GHK1810を展開しています。
オーレック(OREC)はジーテックモアー以外にも雑草を粉砕するハンマーナイフモア、斜面刈り機・畦草刈り機のスパイダーモア、また平地用のロータリーモアなど、様々なモアー(MOWER)シリーズと呼ばれる自走式草刈機も展開しています。軟弱地や湿田対応のクローラータイプもあります。ご興味ある方は是非、下記もご参考ください。
筑水キャニコム(canycom) 代表取締役社長芝耕作 G23C
筑水キャニコムは福岡県に本社を置く農業機械メーカーで、特に乗用式の草刈機、運搬車が有名です。
本製品は、刈高25〜102mm、刈幅1220mmで刈取・集草・排出の1台3役をこなす、大規模な芝刈に適した芝刈機です。ギア駆動方式ツインカットモーア、油圧式無段変速機(HST)、640Lの大きな収草ボックスを装備、燃料タンクも大きく、満タンにしておけば、一日ほぼ無補給で作業が行えます。
筑水キャニコムは、芝耕作以外にも、乗用草刈り機サンサン マサオ サン、またより小回りが効いて果樹園に向く、家族のまさお CM2203や、高耐久モデルのCMX2506、斜面、傾斜地に強いヘイマサオ(Hey MASAO)や、様々なアタッチメントを展開しています。
ホンダ(HONDA)HF2417
ホンダ(HONDA)というと、自動車やバイクを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。しかし実は、「パワープロダクツ」分野の製品として、耕運機、芝刈機、草刈機、刈払機、除雪機、動力噴霧機(動力散布機)、高圧洗浄機、ブロワ、水ポンプといったものも展開しています。特に耕うん機は、家庭菜園や小中規模園芸において、高いシェアをもつベストセラー製品です。
本製品は、Honda独自の同期システムや、振動の少ない大排気量エンジンが特徴で、油圧式無段変速機(HST)搭載は勿論、ハンドルや様々な点のユーザビリティに優れていて、扱いやすい工夫がなされています。刈高さは7段階に調節でき、非常に万能な乗用芝刈り機と言えるでしょう。
この他、株式会社やまびこ(共立)やハスクバーナ ゼノア、ハイガー産業(haige)、クボタ(Kubota)などから乗用芝刈機が販売されています。
乗用草刈機の替刃・メンテナンス・修理
替刃について
オーレック製品や、オーレックのOEM製品のイセキ (ヰセキ、アグリップ)や共立(やまびこ)の乗用芝刈機の替刃は、アイウッド(iwood)やツムラなど、様々な会社が展開しています。ネット上でも気軽に買えますので、替刃が必要な方は、下記をクリックしてみてください。
筑水キャニコムの製品の替刃は、筑水キャニコム製品専用の替刃になるため、そちらをご利用ください。ネット上でも販売されています。
メンテナンス・修理について
オーレックの製品が故障した時は、下記サイトからお問い合わせできます。
筑水キャニコムの製品の場合は、購入した販売店に問い合わせましょう。メンテナンスのための部品やパーツを確認したい場合は、下記サイトを参考になさってください。
ホンダの製品が故障した時は、下記のサイトを参考にしてください。
乗用草刈機を中古で買いたいとき
中古でもいいからもっと安く入手したい場合におすすめなのが、大手オークションサイトである「ヤフオク!」を利用する方法です。
オークションというと価格を随時確認しなくてはいけないなど煩わしいイメージがあるかもしれませんが、実は現在の「ヤフオク!」には「定額」で出品されている商品が多くあります。「定額」で出品されている商品は、オークション形式とは異なり、表示されている価格に対し購入ボタンを押すだけで即時取引完了となります。このように煩わしさもなくなっているばかりか、農機(農機具、部品)の取扱い数も急拡大しており、非常に使い勝手のよいサービスに進化しています。
以下にリンクを用意しましたので、ぜひ一度のぞいてみるとよいでしょう。
=>ヤフオク!で検索してみる乗用草刈機をレンタルしたいとき
また、最近では、農機具のレンタル業者も増えてきています。その中でも、特に下記の会社はメンテナンスもしっかりしていて情報も豊富でおすすめです。
まとめ
乗用式芝刈機は値段が高いですが、ゴルフ場や公園などの広い敷地で劇的に芝刈作業効率を高める機械です。効率化される人件費を考えると、投資効果は充分に期待できる機械です。是非、チャレンジしてみてください。
また、乗用芝刈機以外にも、類似のジャンルとして草刈機があります。草刈機は自走式、また刈払機と呼ばれる肩掛けや背負式の電動、エンジン式の草刈り機(ブレードはチップソー・ナイロンカッター、樹脂刃)もあります。これらを展開しているメーカーは、草刈りの他にも、ヘッジトリマー、動力噴霧器(動噴)、剪定などに使うチェンソー(チェーンソー)、ブロア(ブロワ)、ポンプ、散布機、灌水装置なども展開しています。草刈りやこちらにもご興味ある方は、下記を参考にしてみてください。
(補足)芝生の育成、肥料あれこれ
日当たり・水はけ
植物は光合成によってエネルギーを作ります。特に、芝は日光が大好きで日当たりが良い場所を好みます。また、野外で育てるため、水はけが良い土地が望ましいです。日陰が多い場所の場合は、日照時間が比較的少なくても問題ない品種を選ぶと良いでしょう。刈高を上げてできるだけ葉の面積を多くし、光合成を促進させるなどの工夫も有効です。
肥料・水やり
芝は、生育期に比較的多くの水やりが必要な植物です。生育期、土が乾いたら、なるべく水をやるようにしてください。特に猛暑の時期は水やりを毎日してあげましょう。一部の葉が徐々に巻いて丸まっている状態だとすると、明らかに水不足のサインが出ていますので、ホースやジョウロで水やりをしてあげましょう。
基本的な水やりの頻度の目安は週に1〜2度で、夏はできるだけそれ以上に散水するといいでしょう。休眠期の冬場は特に散水する必要はありません。
芝生のおすすめ肥料、手入れに関する記事は下記を参考にしてください。
エアレーション
エアレーションとは、芝生に専用の穴あけ機で穴を開けることで、土壌中の酸素を増やし、透水性を高め、土壌表層に溜まる老廃物であるサッチの分解を促進させ、サッチの蓄積を防ぐために行います。
芝生は、畑と違って一度植えてしまうと、耕耘ができません。このため用土が固くなり、サッチが蓄積し、芝の育成を阻害してしまうのです。
エアレーションを行う適期は、芝生の生長がよい時期です。具体的には暖地型は初夏や梅雨明け、寒地型は春と秋が適期となります。また、エアレーションに合わせて、レーキや熊手で蓄積したサッチを取り除く、またサッチ分解剤を使ってサッチを除去するサッチングも行ってください。
目土
目土は、芝生の管理特有の言葉で、「めつち」と読みます。目土は、芝生の上に川砂などをかぶせ、覆うことで、サッチの抑制や表面のデコボコを平にしたり、新芽を保護したり地温を保つ効果があったりと、非常に重要です。具体的には年間に1〜2回、4〜5月、10月に行うのがベストです。
普通の土(そこらのへんにあるような土)を使うのは駄目ですよ!
芝生の目土用の土も販売されていますので、ご自身で目土作業を実施することも可能です。
広い敷地の芝生をお持ちの方は、造園業者などに目土を頼むと良いと思います。ご自身でやるより安く綺麗に仕上がります。
⇒草刈り・芝刈りなど造園を頼みたいときには芝生に生えてくる雑草の除草、防除
芝生には、カタバミ、スギナやススキ、メヒシバ、ヤブガラシ、オオイヌノフグリ、カラスノエンドウ、チガヤなど、広葉雑草やイネ科雑草、さまざまな雑草が生えてきます。下記は芝生で使える、おすすめの選択性除草剤、また芝生に生える雑草を紹介していますので、参考にしてみてください。
また、除草剤を撒くのにベストな時期、草抜き道具、除草時に気をつけたい服装などを知りたい方は下記を参考にしてください。
また、除草のための草刈機(刈払機)、資材については、こちらをご参考ください。
雑草の様々な防除、駆除方法は下の記事がおすすめです。
また、特に防草シート(除草シート)での防除に興味ある方は下の記事をご参考ください。