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芝生の肥料

芝生の肥料をあげる時期はいつ頃がベストなのか 

芝生の肥料


芝生に肥料を与える時期は、暖地型は4〜9月、寒地型は4〜11月がよいと言われています。生育期に適した頻度で施肥し、梅雨時や猛暑時は避けましょう。肥料のやりすぎや混ぜることは避け、適量を守ることが大切です。

芝に肥料を与える時期は?

肥料を与える時期

暖地型(野芝(ノシバ)、高麗芝(コウライシバ)など)の場合

肥料の時期の目安としては、「4月〜9月の生長期に与え、その他の時期には与えない」がベースになります。

「暖地型」の芝生の年間スケジュールと、各月ごとの、肥料やその他やるべきこと一覧になります。参考にしてみてください。

暖地型芝生の一年 肥料の時期や頻度、その他注意点
  • 1月

    休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。

  • 2月

    休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。

  • 3月

    3月も基本的に何もされなくて大丈夫です。例年よりも降雨が非常に少ない場合は、水やりで補完する程度で大丈夫です。

  • 4月

    いよいよ施肥(肥料を与えること)を行います。速効性の液体肥料より、緩効性・遅効性の固形肥料がこの時期には適しています。隔月に1度の頻度で蒔いてください。水やりは乾いた日が続いた時にやる程度で大丈夫です。

    また、4月の施肥前に芝刈り、サッチング(サッチを取ること)が行えるとベストです。更に、4〜5月に一回、エアレーション目土入れを行ってください。

  • 5月

    肥料は、引き続き、固形肥料なら隔月に1回、液体肥料なら月1回の頻度を目安に与えてください。水やりは乾いた日が続いた時にやる程度で大丈夫です。

    また、4月にエアレーション、目土入れを行っていない場合は、この月に行うようにしてください。

    さらに、この時期の除草によって、その後の生育、生長が異なってきます。下の除草記事を参考に、芝生雑草が目立ってきた場合は、除草すると良いでしょう。

  • 6月

    肥料は、基本的には、肥料は、引き続き、固形肥料なら隔月に1回、液体肥料なら月1回の頻度が目安です。春にそれ以上の頻度で与えた場合は、半分に減らすなど調整しましょう。水やりは梅雨時期は行う必要はありません。

  • 7月

    肥料は6月のペースの頻度で大丈夫ですが、手間がかけれる場合は液体肥料をメインに行って下さい。施肥量のコントロールがしやすくなります。梅雨明け後は、土が乾いたら水を与えて下さい。水やりのポイントは、回数はなく、一度の量を多めに、です。(その方が地下茎がしっかり育ちます。)

    梅雨明けの除草はしっかりと行いましょう。

  • 8月

    液体肥料を月1回与えて下さい。固形肥料が残っている場合は、施肥量を減らして下さい。水は土が乾いたらたっぷりやるようにしましょう。

    また、7〜8月に1度エアレーションできるとベストです。

  • 9月

    肥料は回数を減らし、月1度施肥量を減らして液体肥料をやる程度で大丈夫です。水やりの時期、頻度は、乾いたらやるで大丈夫です。

  • 10月

    肥料はやらなくても大丈夫ですが、冬もある程度の緑を保ちたい場合は、少量の液体肥料を1度与えて下さい。水やりの時期、頻度は、乾いたらやるで大丈夫です。

  • 11月

    休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。

  • 12月

    休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。

寒地型の場合

寒地型の芝は、ケンタッキーブルーグラスやベントグラスなどが有名です。暖地型と違う点は、肥料をやる時期が11月までと長い期間であること、また、小まめに少量やる必要があることです。

寒地型芝生の一年 肥料の時期や頻度、その他注意点
  • 1月

    休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。

  • 2月

    休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。

  • 3月

    3月も基本的に何もされなくて大丈夫です。例年よりも降雨が非常に少ない場合は、水やりで補完する程度で大丈夫です。

  • 4月

    いよいよ施肥(肥料を与えること)を行います。速効性の液体肥料より、緩効性・遅効性の固形肥料がこの時期には適しています。月に1度の頻度で蒔いてください。水やりは乾いた日が続いた時にやる程度で大丈夫です。

    また、4月の施肥前に芝刈り、サッチング(サッチを取ること)が行えるとベストです。更に、4〜5月に一回、エアレーションと目土入れを行ってください。

  • 5月

    肥料は、引き続き、固形肥料なら月1回、液体肥料なら月2回の頻度を目安に与えてください。水やりは乾いた日が続いた時にやる程度で大丈夫です。

    また、4月にエアレーション、目土入れを行っていない場合は、この月に行うようにしてください。

    さらに、この時期の除草によって、その後の生育、生長が異なってきます。下の除草記事を参考に、芝生雑草が目立ってきた場合は、除草すると良いでしょう。

  • 6月

    肥料は、基本的には、固形肥料なら月1回、液体肥料なら月2回の頻度が目安ですが、春にしっかりその頻度で与えた場合は、半分に減らして大丈夫です。水やりは梅雨時期は行う必要はありません。

  • 7月

    肥料は6月のペースの頻度で大丈夫ですが、手間がかけれる場合は液体肥料をメインに行って下さい。施肥量のコントロールがしやすくなります。梅雨明け後は、土が乾いたら水を与えて下さい。水やりのポイントは、回数はなく、一度の量を多めに、です。(その方が地下茎がしっかり育ちます。)

    梅雨明けの除草はしっかりと行いましょう。

  • 8月

    少量の固形肥料、または液体肥料を月1回与えて下さい。前月の固形肥料が残っている場合はやる必要はありません。水は土が乾いたらたっぷりやるようにしましょう。

  • 9月

    少量の固形肥料、または液体肥料を月1回与えて下さい。水やりの時期、頻度は、乾いたらやるで大丈夫です。

  • 10月

    少量の固形肥料、または液体肥料を月1回与えて下さい。水やりの時期、頻度は、乾いたらやるで大丈夫です。この時期にエアレーションもできるとよいでしょう。

  • 11月

    休眠期に入る前の月です。いつもより少し多めに固形肥料、または液体肥料を1回与えて下さい。この施肥が春からの生長に大きく影響し、密で緑色の芝生を育てます。

  • 12月

    休眠期なので、肥料は与えないでください。その他、水やりなども特にする必要はありません。

芝生の種類 暖地型、寒地型 とは?

芝生に使われるイネ科植物(いわゆる芝、芝草)は、一般的に15属30種類以上あると言われています。それらは生育適温や栽培地域の違いによって、大きく「暖地型」「寒地型」に分けられます。

また、芝は日本に自生するものと海外から導入されたものがあります。一般的に日本に自生する芝を「日本芝(日本シバ)」海外から導入された芝を「西洋芝(西洋シバ)」と呼びます。

暖地型/寒地型日本芝/西洋芝芝草の種名
暖地型日本芝野芝(ノシバ)、高麗芝(コウライシバ)、ビロード芝(ビロード芝・キヌシバ)
暖地型西洋芝バミューダグラス、ティフトン芝(ティフトンシバ)、センチピードグラス、セントオーガスチングラス、シーショア・パスパラム
寒地型西洋芝ケンタッキーブルーグラス、クリーピングベントグラス、トールフェスク、アニュアルライグラス、ペレニアルライグラス、クリーピングレッドフェスク、チューイングフェスク、ハードフェスク
暖地型・寒地型、日本芝・西洋芝の主な分類と種名

日本を例に適している芝の種類を説明します。北海道から東北北部では、気温が低いため暖地型の日本芝は適さず、ケンタッキーブルーグラスやベントグラスなどの寒地型西洋芝がよく使われます。逆に九州や沖縄では、高温多湿に強い野芝や高麗芝(コウライシバ)、暖地型西洋芝のバミューダグラスなどがよく使われます。

「寒地型」と「暖地型」では肥料を与える時期や年間の管理スケジュールが異なります。目安のスケジュールはこのようになります。

暖地型も寒地型も、生育期に入る3月下旬頃に施肥を始め、その後は様子を見ながら上記の回数を目安として、葉の色が薄くなったり、成長が鈍化していると感じた時に施肥するようにしましょう。特に、梅雨時は生育が悪くなりがちなので、梅雨明け時に生育を促進させるために即効性の肥料を与えると効果的です。

注意点としては、梅雨入り後と猛暑時は施肥をしないことです。梅雨時期は、栄養過多と高温多湿が重なり芝生の病気が発生する可能性が高まります。また、暑い猛暑時は、芝が疲れて肥料を吸収することができず、肥料やけ、夏枯れしてしまうためです。出来れば早朝や夕方の涼しいタイミングに施肥して下さい。

固形肥料が残っている場合は、施肥しないようにしてください。芝が肥料焼け(肥料やけ)し、傷み枯れる原因となります。

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