芝生に必要な、おすすめ肥料5選(速効性の液肥や遅効性の固形肥料)と、使用上の注意点(肥料のやりすぎや混ぜ合わせは避け、適量を均等に撒くことなど)も紹介しています。
芝生におすすめの肥料ランキング!
芝生に適している、使いやすい肥料をまとめました。液体肥料も固形肥料もあるので、ご自身に使いやすいほうを選択して施用すると良いと思います。基本的な考え方として、以下のことは覚えておきましょう。
芝生の肥料は他にも多くの種類、商品がありますのでいろいろ探してみましょう。
そもそも芝・芝生に肥料は必要?
芝はイネ科の多年草の総称のことで、芝生とは芝草(芝と呼びます)が一面に生えている状態にし、絨毯のように密集して植栽した場所を指します。
芝草(芝)も当然植物なので、肥料は必要になります。
植物が育つためにはチッソ(窒素)、リンサン(リン酸)、カリウム(加里)の三大要素のほか、マグネシウムやカルシウム(石灰肥料が有名)などの「二次要素(多量要素)」、さらに鉄、マンガン、ホウ素をはじめとした「微量要素」が必要です。
肥料を与える際の注意点
肥料の撒き方
一部の場所の肥料密度が高まらないように、固形肥料(粒状、細粒状)も液体肥料も均等に万遍なく撒くようにしましょう。
固形肥料の場合、庭などの狭い範囲では、説明書で記載されている面積あたりの適量を手で取り、均等になるよう万遍なく振りまいていきましょう。ハンディスプレッダーや、広い場合は散布機を使うのもおすすめです。
液肥の場合は、ジョウロを使って均等になるように散布しましょう。面積当たりの適量、希釈率をきちんと確認して薄めるようにしましょう。
肥料のやりすぎ
元気に育ってほしいと肥料を沢山やりたい気持ちはわかります。しかし、休眠期に肥料をやる、また生育期でも規定以上の肥料をやるとやりすぎになってしまい、肥料焼けを起こして弱々しくなり、葉緑素を破壊して変色させ、最悪枯れてしまいます。くれぐれも肥料のやり過ぎには注意してください。
肥料は絶対混ぜないで!
よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。
肥料の購入方法
芝生の肥料はインターネットで探すことができます。
また、ホームセンターでも、もちろん手に入れることができますよ!
そもそも植物に必要な養分って?植物が必要な養分に関するおさらい
植物が育つためにはチッソ(窒素)、リンサン(リン酸)、カリウム(加里)の三要素のほか、マグネシウムやカルシウム(石灰肥料が有名)などの「二次要素(中量要素)」、さらに鉄、マンガン、ホウ素をはじめとした「微量要素」が必要です。
チッソ(窒素)は、葉や茎などの成長に欠かせず、植物の体を大きくするため、「葉肥(はごえ)」と言われます。
リンサン(リン酸)は、開花・結実を促し、花色、葉色、蕾や実に関係するため、実肥(みごえ)と言われます。
カリウム(加里)は、葉で作られた炭水化物を根に送り、根の発育を促すほか、植物体を丈夫にし、抵抗力を高めるため、根肥(ねごえ)と呼ばれています。不足すると根・植物が弱ります。
肥料の箱や袋などに記載されているN-P-Kの表示は窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)を指しています。その他、肥料についてより詳しいことは、下の記事を参考にしてみてください。
そもそも肥料はどんな種類があるの?
作物・植物の栽培における肥料の種類は、大きく以下のとおりに分けることができます。
肥料はその物質の有機、無機によって、「有機肥料(有機質肥料)」「化学肥料(≒無機質肥料、化成肥料は化学肥料に属します)」の2つに分けることができ、形状によって、「固形肥料」と「液体肥料(液肥)」があります。
「化学肥料」とは、化学的に合成しあるいは天然産の原料を化学的に加工して作った肥料です。「有機肥料(有機質肥料)」とは、「油粕や米ぬか、腐葉土など植物性の有機物」「鶏糞(鶏ふん)、牛糞(牛ふん)、馬糞や魚粉、骨粉などの動物性の有機物」を原料にして作られたものです。堆肥も、家畜の糞や落ち葉などの有機物を微生物によって分解・発酵したもので、有機肥料となります。有機肥料は、用土(培土)を養分を補うだけではなく、物理性の改善(ふかふかにする)にも役立ちます。
芝生の場合、畑のように毎年の土作りなどはしませんが、日頃の手入れや肥料(化成肥料、有機肥料)の施肥などをしっかりとしていきましょう。
どんな肥料をどれくらい与えたらいいの?
芝には、チッソ・リン酸・カリを同量混合して満遍なく与えるのがよいとされていて、ガーデニング・園芸でよく使われる三要素の混合バランスが取れた肥料が適しています。
固形肥料の場合、一度に与える量としての目安は、1㎡当たり、袋に「N-P-K:10-10-10」と記載されている肥料で、20〜30gが目安です。肥料の袋やラベルに適正な使用目安量が記載されていると思いますので参考にしてください。