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コメリ 充電式草刈機の種類と特徴・他社製品との比較

コメリの店舗の写真 コメリ

ホームセンターのコメリには、多くの種類のオリジナル製品がありコスパがいいと人気があります。耕運機や、ブロアー、チェーンソーなど小型農機具も豊富で、充電式草刈機もあります。

この記事では、コメリの充電式草刈機についての機能や性能、他社製品との違いなども分かりやすく説明します

コメリ 充電式草刈機の種類・特徴

コメリのオリジナルの充電式草刈機は2種類あります。家庭用としては十分な18Vとプロ仕様のハイパワーな50Vがあります。

B-Share 18V充電式刈払機 BS18VGC

「B-Share」はコメリオリジナルのバッテリーシェアシリーズのブランド名です。バッテリー電圧が10.8Vと18Vがあり、同じ電圧の製品であればバッテリーを共有してつかうことができます。草刈機は18Vのみで、その他18Vの製品にはノコギリや、高枝チェーンソー、ブロアなどがあります。

刈刃は金属刃とナイロンコードが付属しており、両方使うことができます。ヘッド部分がワンタッチで角度調整でき、シャフトの長さも変えられるので、使う人の身長や傾斜地などの場所に合わせて調整できます。

リチウムイオンバッテリーは、容量が1.5Ahの場合連続使用時間が20分と少し短め。ナイロンコードですと作業時間は短くなるので、3.0Ahのリチウムイオンにすれば倍の時間使うことができます。

重量も約2kgと軽量なので、力のない女性やシニアの方でも使いやすく、値段も本体のみで5,980円充電器とバッテリー(1.5Ah)で14,800円とコスパの良い製品です。

製品名B-Share BS18VGC
パワー18V
ハンドルループハンドル
ブレード(刃)金属刃・ナイロンコード
質量(kg)約1.95(本体)
約0.36(1.5Ahバッテリー)
回転数約6,000
1連続運転時間
(1.5Ahバッテリー使用時)
約20分
目安市場価格5,980円(本体のみ)
14,800(1.5Ahバッテリー・充電器付き)

UBERMANN(ウーバマン)50V充電式刈払機

UBERMANN(ウーバマン)は、プロが選ぶ品質をコンセプトにしたオリジナル電動工具のブランドです。電圧は50Vと充電式草刈機としては、高出力バッテリー仕様でプロ仕様といっていいでしょう。

こちらの機種については、詳しい特徴とマキタ製品との比較の記事がありますのでそちらの記事をお読みください。

他社製品との比較

充電式草刈機として定評のあるマキタ製品と、価格帯が同じ工進の18Vの充電式草刈機と比較してみます。

マキタ MUR194D

マキタ(makita)は世界有数の電動式工具メーカで、充電式バッテリーを軸にたくさんの電動工具を展開しています。もちろん草刈機(刈払機)の家庭用からプロ仕様まで幅広い製品があり、充電式草刈機といえばマキタといえるでしょう。高品質で高機能のため価格は、コメリの製品に比べ高額になります。

同じ電圧18Vのバリュータイプの「MUR194D」と比較します。刈刃は金属刃で、別売りでナイロンコードや樹脂刃が使えます。一番の違いは速度調整ができること。MUR194草の密集や場所によって回転数を2段階に変えることができます。防滴・防じん「アプト」や、刃物交換が簡単なシャフトロック付、バッテリーの残容量お知らせランプなど細かい部分にも気を使った仕様です。

製品名B-Share BS18VGCマキタ MUR194D
パワー18V18V
ハンドルループハンドルループハンドル
ブレード(刃)金属刃・ナイロンコード金属刃
質量(kg)約1.95(本体)
約0.36(1.5Ahバッテリー)
約2.5(本体+3.0Ahバッテリー付)
回転数約6,000高速:6,000
低速:4,500
1連続運転時間
(1.5Ahバッテリー)
約20分(1.5Ahバッテリー)高速 約25分
低速約45分
目安市場価格5,980円(本体のみ)
14,800(1.5Ahバッテリー付)
約12,000円(本体のみ)
約23,000円(3.0Ahバッテリー付)

工進 スマートコーシン ライントリマー SGR-1820

マキタの充電式草刈機は、価格が倍ほども違うので比較にならないという方のために、同価格帯の工進SGR-1820とも比較してみます。

工進(koshin)はエンジンポンプ部門で世界1位を誇る、京都に本社を置く非常に優れたメーカーで、肩掛けタイプの草刈機は、電源式(充電式)のみ取り扱っています。全般的にリーズナブルな値段設定が工進草刈機の魅力です。

電圧は18V、刈刃はチップソーと樹脂ブレードが付属しているので場所によって、使い分けることができます。シャフトは伸縮することができ、女性やシニア向けの製品なので容量2.0Ahのバッテリーをつけても1.8kgと軽量なのが魅力。

ナイロンコードが使いたい人は、コメリのBS18VGC、軽量なものが使いたい人には工進のSGR1820があっていると思います。

製品名B-Share BS18VGC工進 SGR-1820
パワー18V18V
ハンドルループハンドルループハンドル
ブレード(刃)金属刃・ナイロンコードチップソー・樹脂ブレード
質量(kg)約1.95(本体)
約0.36(1.5Ahバッテリー)
約1.8(本体+2.0Ahバッテリー付)
回転数約6,000約6,300(チップソー)
約6,600(樹脂ブレード)
1連続運転時間約20分(1.5Ahバッテリー)約35分(2.0Ahバッテリー)
目安市場価格5,980円(本体のみ)
14,800(1.5Ahバッテリー付)
約8,800円(本体のみ)
約12,800円(2.0Ahバッテリー付)

ブレード(刈刃)について

草刈機の刃の種類について説明します。草刈機には、チップソー・ナイロンコード・金属刃などがあります。

チップソー

チップソーは、鋼製の丸、円盤型の鋸(ノコギリ)の刃先部分に超鋼のチップをロウで接着し研磨したもので、刈刃の主力といえます。

切れ味がよく、太い葉茎もバシバシ刈り取りできます。しかし刃が障害物にあたるとキックバックという現象や、刃が欠けて飛んでくるなど危険性も高いので取り扱いには注意が必要です。

ナイロンコード

刃の部分が、テニスラケットのガットのような、紐式のナイロンコードになっている刈刃で、高速回転させることで、雑草を削り切り、刈り込むものです。

刃ではなくナイロンの紐のため、障害物にあたっても刃が飛んだり、キックバックもおきません。安全性が高く初心者におすすめの刃です。ただし、コードが高速回転するため小石や、枝などが飛び散りやすいので飛散防止が必要です。またチップソーよりパワーが必要です。

金属刃

硬い金属で出来た刃。ノコギリ状の2枚刃から8枚刃などがあります。チップソーが出てくる前はこちらが主流で、耐久性が強く研磨して長く使うことができ経済的で、農家の方には根強い人気があります。ただし重量があります。

樹脂刃

樹脂でできている小型ナイフのような形状のブレード(刃)で、リールを中心に高速で回転することで草を切断するもの。

樹脂刃は、障害物に当たっても金属刃に比べて、当たると樹脂刃が引っ込むために衝撃は少なく、ナイロンコードカッターと同じく、キックバックが起こりにくいという特性があります。また、チップソーやナイロンコードカッターと比べて、使用時の騒音はかなり小さいです。音が小さいことは、樹脂刃の最大の特徴だと思います。

ナイロンコードカッターの安全性を持ちつつも、静音性に優れ、ある程度の切断力も期待できる、ナイロンコードカッターとチップソーのハイブリッドのようなブレード(刃)であるといえます。

しかし摩耗が早いことや、切れ味が落ちやすいことなどのデメリットもあります。また樹脂刃はそれほど普及していないため、種類があまりありません。

執筆者・監修者情報
執筆者・監修者

農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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