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人工芝

防草シート付き人工芝と防草シートなし人工芝 違いと選び方

芝生に疑問符の写真 人工芝

人工芝には防草シート付き人工芝と防草シートなしの人工芝がありますがどちらがよいのでしょうか。ここでは自分の庭にぴったりの人工芝はどれなのか悩んでいる人のために、この二つの違いや使い方、選び方の基準などをわかりやすく説明します。

人工芝を敷けば、防草シートなしでも大丈夫?

地面が土の場合はNO、防草シートは必須です。ベランダなど地面がコンクリートであれば防草シートは不要です。

人工芝も地面に貼るものだから、防草シートなしでもいいのではないかと思われる人もいるかと思います。しかし、人工芝はその構造上、防草することが難しいのです。

防草シートは、日光を遮断することにより雑草雑草の光合成を抑制し、生長を止めます。人工芝も日光を遮断することはできるため、ある程度の効果はあります。

しかし、人工芝は水捌けのために、各所に水捌け用の穴が空いています。人工芝だけ地面に敷いていると、その穴から雑草が生えてきてしまうのです。また人工芝の上に、土が溜まってそこに雑草が発芽してしまう場合もあり、防草シートを敷いていないと人工芝の下を突き抜け、土に根が張ってしまうこともあります。隙間から生える雑草は、逆に草抜き、草取り、撤去がし辛いため、防草シートを敷かずに直接人工芝を敷くのはやめておいた方が良いでしょう。

防草シート付人工芝とは

地面が土の時には、上記で防草シートが必須であることはご理解いただけたかと思います。しかし防草シートと人工芝を両方敷くのは労力もかかるし、コストもかかります。

防草シート付人工芝は、人工芝の裏側が防草シートになっているもので、価格も安く、防草シート不要で人工芝が敷けると、最近人気があります。しかし防草シートと人工芝を別々に敷いた場合より、防草効果は劣りますので注意が必要です。

もちろん人工芝だけよりは、遮光機能がありますので防草効果はあります。しかし、排水穴や継ぎ目などから雑草が生える場合もありますし、先のとがった強い雑草は、人工芝を突き抜けてしまうこともあるのです。

しかし防草シート付の人工芝は使わない方がいいと言っているのではありません。デメリットを理解し、事前にきちんと除草を行い、継ぎ目に防草シートを追加で敷いたり、除草剤と併用することなどの対策をすることで防草効果は高まります。価格も手ごろですので、汚れたり草が生えたら、また交換して使うことを前提として使われるのがよいでしょう。

人工芝の選び方

まずは、敷く場所をイメージしましょう。

ベランダやバルコニーなどの場合は、ジョイントタイプが簡単です。防草シートも不要なのでリアルタイプ、フェイクタイプと好きなものが選べます。人工芝は踏まれたり、重たいもの置いたりしているとヘタってしまうので、その部分だけ変えられるのも便利です。

庭などの広い場所では、ロールタイプがおすすめ。元々雑草が多い場所、強雑草と呼ばれるスギナチガヤ・アシなどが生えている場所は、雑草が人工芝を突き抜ける可能性が高いため、防草シートと人工芝は別々に設置することがおすすめです。

広範囲になると、人工芝の張り替えはかなり大変です。頻繁に交換したくない場合には、10年以上耐久性のある人工芝を選び、デュポン社のザバーンなど遮光率・耐久性・透水性の高い防草シートを下に敷きましょう。耐久性の高い防草シートをつかえば、人工芝を交換するときも、防草シートの交換は不要です。

プロの方もおすすめする、高品質の人工芝は形状記憶機能が付いたメモリーターフや、リアリーターフは耐久性の高い人工芝です。

施工をできるだけ簡単にしたい、気兼ねなく子供やわんちゃんたちがいたずらしても気にせず、5年ほどで交換してもよいなら防草シート一体型もおすすめ。なるべく耐久性の高いものを選びましょう。

別々に施工するのであれば、防草シート選びも重要です。こちらにおすすめの人工芝や防草シートの説明がありますので、興味のある方はお読みください。

人工芝の種類

材質

人工芝は材質により、フェイク人工芝とリアル人工芝に分けられます。

セリアで販売されているジョイント式の人工芝です。
フェイク人工芝

フェイク人工芝は、昔ながらの芝に似せた人工芝で、材質は主にポリエチレンでできています。プラスチック独特の少し硬い質感が特徴です。また、透水性(水はけ)が良く、材質に耐候性剤、帯雷防止剤が配合されていることもあるので、屋外での使用におすすめの材質です。

セリアで販売されているリアル人工芝マットです。
リアル人工芝

リアル人工芝は、本物の芝生により似せた人工芝で、材質は主にポリエチレン・ポリプロピレンなど複数のプラスチック素材でできています。フェイク人工芝に比べて質感が本物の芝生により近く、肌触りが良いのが特徴です。しかし、裏地の構造によっては透水性が悪いものもありますので、よく確認して購入すると良いでしょう。

形状

形状は、ジョイントタイプとロールタイプがあります。ジョイントタイプは、簡単に連結ができるようにあらかじめオス・メスのジョイントを四辺に付属しているタイプ。簡単に連結できずれにくい、また傷んだ部分だけ取り換えることができるのも魅力です。

広い場所ではロールタイプが便利です。自由にカットできるので、複雑な庭の形に合わせることができます。また連結部分が少なくなるので、雑草が連結部分から伸びてくるので防草シート付の人工芝を使う場合にはロールタイプがおすすめです。

芝丈・耐久性・芝の種類など

芝丈は20㎝~45㎝ぐらいのものがあります。庭には30㎝~35㎝ぐらいが人気でリアルさと適度なクッション性があります。芝丈が短いものはパターの練習用などに使われ、40㎝以上ではふかふかした感覚が味わえますが、管理が少し大変になります。

また芝の種類を夏芝・春芝にわけている人工芝もあります。夏芝は青々した色が特徴で、春芝は少し若葉のような薄緑色などがあります。その他カラーリングされた人工芝もあります。また色は複数色のものがリアルに感じます、又光沢や密集度なども比べてみましょう。

人工芝の耐久性は、表示義務がないので記載されていないこともありますが一般的には5年~7年。安価なものでは2年ぐらいのものもあります。またプロが使うものでは10年以上耐久性があるものもあり、価格が高い方が耐用年数が長いといえます。使う場所や、予算などに合わせて選ぶ必要があります。

人工芝の素材をチェックしてみてください。耐久性が高いのは芝の表面部分は、ポリエチレンやポリプロピレンを使ったものがよいでしょう。また裏面コーティングは、合成ゴムであることが多いのですがポリウレタンを使っているものは、耐久性が高い製品です。

まとめ

人工芝は、芝生に比べ管理が楽ですが永年使えるものではありません。以前と比べリアルな人工芝も増えてきています。サッカーなどに使うのであれば、スポーツ専用のものがあるのでそちらを使いましょう。

あまり安価な人工芝を選ぶと、1~2年で交換する必要も出てきてしまいますので、広範囲に引く場合には用途などを考え慎重に選びましょう。また人工芝を敷くには、土台となる整地や草刈り、草むしりも重要です。また防草シートの上には、景観に合わせて砂利やウッドチップなどを敷くこともできます。

編集さん
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農家Webには、防草シートの記事や人工芝、除草の記事も多くあります。

防草シートの貼り方は、こちらも参考にしてください

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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