除草剤はや効き!(シンセイ(株))とは?
はや効きは、シンセイ株式会社が販売する液体の除草剤です。サンフーロンと同じく、除草剤ラウンドアップのジェネリック品で、成分は、グリホサートイソプロピルアミン塩(イソプロピルアンモニウム=N-(ホスホノメチル)グリシナート)です。
最大の特徴は、スギナ等の広葉雑草に効果の高い、速効性のある「MCP イソプロピルアミン塩」がグリホサートイソプロピルアミン塩に加えて含有していることです。
このため、効果は、グリホサートのみに比べ、効き目が速く、2~3日で効果が現われ、1週間でねん曲(しおれた状態)、枯死します。
はや効きで注意したい点は、農林水産省の登録がないため、農耕地での栽培・管理には法律上使用することができない点です。このため、使用できる場所が、例えば、宅地、庭、通路や空き地、公園といった敷地に限られます。
はや効きの使い方
主な使い方
はやわざは、液剤の除草剤原液なので、希釈して薄めて噴霧器やジョウロで、雑草の生育期に茎葉に散布します。使用薬量と希釈水量は、ラベルの裏に細かい使用薬量と希釈水量が書かれていますので、ぜひご参考にしてください。
はやわざは、基本的な下草、一年生雑草には、原液10mlに1Lの希釈水量、つまり、「100倍」の希釈率を目安にし、1Lを100㎡に散布します。希釈については、下記を参考にしてみてください。
ただし、多年草(翌年も生える雑草)のスギナなど、特に強雑草と呼ばれるがんこな雑草、ササ類、雑かん木には、20~50倍液に希釈して散布することをおすすめします。どの雑草に対して使用するかで、うすめる濃度を変えていきましょう。
また、竹や木などは、ドリルで穴を開けて、原液を注入するのが効果的です。この場合、目安としては、竹一本に対して原液10mlです。また、雑草によって、早春、盛夏、晩秋の時期に散布すればいいのか、根元がいいのか葉がいいのかは変わってきます。
尿素を混ぜると(尿素混用)除草剤の効果が高まります
尿素は代表的なチッソ肥料ですが、農薬に少量を混ぜ込ませると、農薬の効果を高めると言われています。理由は、尿素が植物の葉の表面のワックス層やクチクラ層の細胞をゆるめ、農薬を浸達しやすくするためと言われています。混ぜ込ませる量は、希釈した除草剤20Lに一掴み程度の少量が目安です。
尿素を入れることで、除草剤に速効性が出て枯れ始めが迅速になり、また希釈濃度を薄くしてもしっかり効果が出るので、効果にムラが出にくくなります。結果、使用する除草剤の原液量が減るため減農薬となり、コストも少なくなります。大量の除草剤を撒く必要がある農家の方には、おすすめの方法と言えます。