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つるありインゲン栽培 摘芯(摘心)のタイミングとやり方

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インゲンにはつるあり種とつるなし種があり、つるなし種のほうが栽培は簡単ですがつるあり種は収穫期間が長く、多くの収穫が楽しめます。

つるが大きく伸びるつるありインゲンですが、草丈を抑制したり、分枝が少ない品種の収穫量を増やすために、摘芯(摘心)をすることがあります。ここでは摘芯の必要性やタイミング、やり方についてわかりやすく説明します。

「摘心」と「摘芯」、どちらが正しいの?

どちらも正しいです。「摘心」も「摘芯」も同様の意味を持ちます。本記事では、以下から「摘芯」に記載を統一します。

つるありインゲンに摘芯は必要?

摘芯(てきしん)とは、茎や枝の最先端の芽を摘む作業で、ピンチとも呼ばれます。摘芯をすることでわき芽を増やしたり、生長を止めたりすることができます。

そもそもつるありインゲンに摘芯は必要なのでしょうか。栽培方法はいろいろありますが、答えは、「必ず行わないといけない作業ではない」です。

摘芯が必要なインゲンは下記のとおりです。

  • 草丈が大きくなりすぎた場合
    つる性インゲンは、側枝の発生が旺盛なので摘芯をしなくても、収穫量に影響はないでしょう。しかし畑が肥沃で、生育が盛んになりやすい(茎が上へと伸びすぎたり、葉が茂りやすいなど)の場合や肥料の与えすぎてつるボケした場合などは、草丈が支柱を超えると管理が大変になるため摘芯をする必要があります。
  • 元々分枝が少ない品種の場合
    インゲンの品種には、分枝が元々少ない品種があります。その場合は早めに摘芯することで、子蔓が増えて収穫量が増えるため、摘芯が必要になります。

つるありインゲンの摘芯のタイミングとやり方

分枝が少ない品種

つる性のインゲンで元々分枝がすくない品種(ゴールデンライナーなど)の場合は、つるが上部に早くのびて、側枝の成長がおそいため、下部がスカスカになってしまうため早めに摘心をしましょう。

摘芯のタイミングは、本葉5枚~6枚、つるが70cm~100cmほどになったころ。さらに子蔓の草丈が支柱を超えたら、ツルの伸長を止めるために、摘芯します。

やり方は、つるの先端を手でひねり取るか、ハサミでカットします。剪定ハサミでカットする場合には必ず消毒をしましょう。

半つる性の品種を、早めに摘芯すると低節位から着莢して、莢が地面につくと曲がり莢になる可能性があるため、草丈が支柱を超えるまでは摘芯は行わないようにしましょう。

草丈が大きくなりすぎた場合

つるあり品種は、摘芯をしないと2m以上になることがあります。その場合の摘芯のタイミングは、親蔓が支柱の高さを超えたら行います。子蔓も支柱の高さを超えたら、摘芯して支柱に誘引しましょう。

やり方は、つるの先端を手でひねり取るか、ハサミでカットします。剪定ハサミでカットする場合には必ず消毒をしましょう。

つるありインゲンの摘葉について

つるありインゲンは、収穫が長いため草勢を維持することが収穫の増加につながります。インゲンは葉が大きく広がり、親蔓や子蔓から出た葉が密集してきます。古い葉や、日の当たらない葉は黄化して光合成が鈍化するため、古い葉をつみとる「摘葉」を行いましょう。

摘葉のタイミング

摘葉は、1番莢を収穫する頃から始めます。収穫をしながら、古い葉や混みあった葉、病気の葉などを摘み取ります。一斉に摘葉すると株が弱るため少しずつ行いましょう。

摘葉のやり方

摘葉は古い葉や病気の葉などを中心に剪定ハサミで葉柄ごと切り取りましょう。ハサミは消毒して使いましょう。収穫の取り忘れも、草勢を弱らせる原因となるため早めに収穫しましょう。

その他インゲンの栽培について

マメ科のインゲンは、根に根粒菌がついて窒素を発生させるため、通常の野菜のように肥料を与えると実つきが悪くなることもあります。肥料の与え方については詳しい記事があるのでそちらも参考にしてください。

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