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観葉植物の水耕栽培

水栽培でふやすゴムの木の挿し木 成功率を上げるポイント!

ゴムの木の水栽培 観葉植物の水耕栽培

ゴムの木は、水栽培での水挿しで増やすことができます。ここでは、水栽培で増やすゴムのの挿し木の方法や成功率を上げるポイント、鉢上げの方法など初心者の人でもわかりやすく説明します。

ゴムの木の特徴と水栽培の時期

ゴムの木の基礎知識

ゴムの木は、ゴムの原料が取れる木の総称をさすため多くの種類があります。観葉植物としてゴムの木として販売されているものは、クワ科フィカス属のインドゴムノキ(フィカス・エラスティカ)が多く、インドゴムノキの園芸種が広く流通しています。

この他にも、ベンジャミンゴムノキ(フィカス・ベンジャミナ)やカシワバゴムノキ(フィカス・リラータ)もゴムの木の名前がついています。ガジュマルもゴムの木の仲間です。ここではインドゴムノキをゴムの木として説明していきます。

春から秋が生育期で、生育が旺盛が旺盛です。日光を好みますが耐陰性もあるので、室内でも育てることができます。熱帯に自生するので暑さにつよく、寒さにも熱帯の植物にしては強いほうなので、丈夫で育てやすい観葉植物です。

学名Ficus elastica
属名クワ科フィカス属
原産地インド~マレーシア
樹高10~200cm
耐寒性等耐寒性 普通 耐暑性 強い
花言葉「永遠の幸せ」

水挿しの時期

植え替えや剪定、さし木などは植物の生育期に行うのが基本です。ゴムの木の生育期は5月~9月ごろ。さし木は生育初期の方が成功率が上がるため、5月から7月が適期です。冬は剪定された親株も成長が止まるため、ダメージがおおきいので避けましょう。

ゴムの木の挿し木の手順(水栽培)

さし木の選び方と準備

挿し木は、枝の部分を使ってさし芽にします。ゴムの木の葉の部分、葉柄では新芽がでる生長点がないためさし木には使えないので注意しましょう。さし木にする枝は、当たりの良い場所で育った苗の枝で、元気な充実したを選びましょう。

ゴムの木の枝の節

枝は、節が3節~4節ほどついている状態で、10㎝から15㎝に切り分けます。一番上部の葉を2枚だけ残し、下の葉は切り取ります。残した葉からの蒸散を防ぐため、上部の葉が大きければ、半分から3分の1残して切り取ります。切り口はカッターやナイフなどで、斜めにスパッと切り落とします。反対側からも切り返しておきます。ゴムの木は、枝や葉を切った際に白い樹液がでてきます。これに触れるとかぶれたりすることがあるので、手袋などをして触れないようにて洗いながします。

準備するもの

上記の挿し穂が準備できたら、挿し木を始めましょう。手軽に家にあるものでできます。発根促進剤は絶対必要ではないですが、あると格段に成功率があがります。

  • ゴムの木の茎
  • 透明な容器(枝が倒れない高さのもの。花瓶やペットボトルなどでも可)
  • 水道水
  • メネデール(発根促進剤なくても可・あると発根の成功率が上がります)

手順

  1. 容器に水(水道水)を入れます。メネデールを使う場合は100倍に希釈した水を使います。
  2. ゴムの木の茎を入れます。
  3. 発芽するまで2~3日に1回に水は変えましょう。
  4. 明るい日陰で室内で管理しましょう。3週間~1か月程度で新しい根っこが生えてきます。
  5. 根が十分に発根したら、鉢上げして育てましょう。

発根促進剤について

生育期であれば水だけでも発根しますが、発根を早くしたり太く元気な根を促進させるために、発根促進剤も有効です。

植物活力素 メネデールは、発根だけでなく発根時以外の水栽培で元気がなくなったときなどにも使えます。液肥でも農薬でもないためいつでも使うことができます。

最初の水挿しのときにメネデールをいれる。また水を交換するときには、発根まで2~3日に一度メネデールを薄めた水を使うとよいでしょう。

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成功のポイントまとめ

  • さし木の時期は、5月~7月
  • さし木にする枝は、日当たりの良い場所で育った、元気な枝を使う。
  • 切り口はスパッと切って、切り口を大きくする。
  • 切り口から出る白い樹液は、きれいに洗い流す。(素手ではさわらないこと)
  • 発根促進剤を使用する
  • 水は2日に一度、直射日光には当てない。

鉢上げ(土への植え替え)

根がしっかり伸びてきたら、鉢上げして土に植え替えましょう。根は水や栄養を取るために伸びて生長します。しかし水栽培の場合は根が水に直接ついているため水や栄養を取りやすいので、根が発達しにくくなります。冬の休眠期に入る前9月上旬までには、鉢上げをしたほうがよいでしょう。

また水で育った根は、うまく土から水を吸い上げられないことがあります。乾燥したら葉水で水を与えましょう。

準備するもの

  • 発根したゴムの木
  • ポットや鉢(4号鉢程度のもの)
  • 用土(赤玉土7・腐葉土3などの配合土)
  • 鉢底石

手順

  1. 鉢の底に鉢底石を入れ、培養土を鉢の3分の1程度入れます。
  2. ゴムの木の苗をいれ、根を広げます
  3. 2の上から用土を入れて、最後に鉢底をトントンと打ち付けてならしましょう。
  4. 水を鉢底から出るまで与えます。
  5. 肥料は根付くまで与えません。冬に入ったら肥料は不要なので来年の春から与えましょう。
ゴムの木の挿し芽

ゴムの木の用土について

ゴムの木は、水持ちがよく水はけのよい用土を選びます。市販の鉢植え用の観葉植物の土や、ガジュマル、ゴムの木用の培養土などもあります。自分で配合する場合は赤玉土小粒7・腐葉土3などの配合がよいでしょう。

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ハイドロカルチャーへの植え替えについて

土を使わないで植物を育てる栽培方法を水耕栽培と言いますが、水耕栽培の中でも土の代わりに用土(培土)として、ハイドロコーン、ハイドロボールという丸い発泡煉石を使用したり、ゼオライトを使用して栽培する方法をハイドロカルチャーと呼びます。

ゴムの木も小さい苗であればハイドロカルチャーでの栽培はできますが、日光を好み生育が旺盛で、大きく成長するゴムの木は、初心者の方には難易度が高い植物です。ハイドロカルチャーで育てたいというかたには、ゴムの木の仲間のウンベラータやガジュマルの水耕栽培の記事がありますので、そちらを参考にしてみてください。

またハイドロカルチャーに植え付けられているゴムの木も販売されています。水耕栽培用に水位計がついていたり、鉢が工夫されているものもあります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この他ゴムの木の仲間では、ウンベラータやガジュマル、アルテシマ、ベンガレンシスなどが人気があります。

ゴムの木は高温多湿を好み、耐陰性もあることからあまり日の当たらないマンションなどでも育てやすい観葉植物です。どんどん成長するので、剪定して姿を整えたりする必要もあるため、剪定した枝をつかって挿し木で増やしてみてください。

比較的成功率の高い、ゴムの木の挿し木ですが環境や、植物の状態により枯れたり、失敗することもあるかもしれませんが、試行錯誤するのも植物を育てる楽しさでもあります。ぜひゴムの木をご自分でふやして育ててみてください。

編集さん
編集さん

『農家web』では、この他にもサボテンや多肉植物やパキラポトスモンステラなどの観葉植物、ヒヤシンスなどの球根植物・トマトネギアボカドハーブなどの収穫野菜などの水耕栽培や、さし木の記事があります。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
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