肥料には多くの種類がありますが、ゴムの木の肥料はどんな肥料を与えればよいのでしょうか。ここではゴムの木のおすすめの肥料の特徴や製品、肥料の種類ごとの肥料時期や頻度などを説明します。
ゴムの木におすすめの肥料とは
ゴムの木の栽培には、ゆっくり効果のでる緩効性肥料が適しています。緩効性肥料にもいろいろありますが、観葉植物用の肥料を選ぶとよいでしょう。
液体肥料も使えますが、液体肥料は速効性の肥料が多く、効果が長くつづかないため、水やり代わりに10日1度与える必要があります。
大きな植木鉢で用土を使う場合は、植え付け時や植え替え時に緩効性の化学肥料や臭いの少ない有機化成肥料を元肥として十分に施し、その後生育を見ながら液体もしくは固形の化成肥料を追肥として施すのがおすすめです。
ゴムの木の元肥・追肥に使えるおすすめの固形肥料 2選!
固形肥料は、液体肥料(液肥)と比べ、緩効性・遅効性の肥料が多くなります。植え付け時、植え替え時の元肥として使用できます。
また、生育が始まる春先から、用土の上に置けば2ヶ月以上効果が持続する追肥として使用できる肥料もあります。効果的な使い方ができる観葉植物におすすめの固形肥料をご紹介します。
ハイポネックス マグァンプK
ハイポネックスのマグァンプKは、元肥用の定番の粒剤肥料です。植物の生育に必要な三要素(チッソ、リン酸、カリ)の他マグネシウムやアンモニウムなどの二次要素や微量要素も含まれた、緩効性肥料です。
植え替えの時の元肥として、大粒で2年、中粒で1年効果が続きます。ゴムの木の元肥には中粒がよいでしょう。追肥には小粒や、鉢の縁に置くだけの肥料ももおすすめです。
花ごころ グリーンそだちEX IBのチカラ
花ごころの「IBのチカラ グリーンそだちEX」は、花にも野菜にも使用できる肥料です。N-P-K=10-10-10であり、バランス良く配合されています。花ごころは、バラや花に効く肥料を中心に様々な商品を販売しています。
IBとは、イソブチルアルデヒド縮合尿素(IBDU)を配合した肥料のことで、とてもゆっくり溶け、流れ出るため植物の根に優しく、肥料成分が無駄なく吸収される特性があります。
本製品は無臭で、花付きをよくするリンサン成分など、npk3つの成分をバランスよく配合した肥料です。ゴムの木は勿論ながら、ほとんどの植物にお使いいただけます。
ゴムの木におすすめの液体肥料(液肥) 2選!
液体肥料は液肥と呼ばれ、すぐに効果のでる速効性の肥料がほとんどです。水に薄めて使うものや、希釈せずにそのまま使うものなどがあります。コスパがよいのは希釈して使う原液タイプです。
ゴムの木には、観葉植物用の三要素がバランスよく含まれた肥料がよいでしょう。
マイガーデン 液体肥料
マイガーデンの液体肥料は、水で薄めて使う原液タイプ。N:P:K=9:10:5と窒素分が高濃度に配合されているので、観葉植物にもおすすめの肥料です。液体肥料の浸透性を高め、保水性を向上させるモイスト成分が配合され、続けてつかうと鉢土を水切れしにくい土にしてくれる効果もあります。
そのまま使える花工場 観葉植物用
薄めず原液のまま使える肥料では、観葉植物用につくられた「そのまま使える花工房 観葉植物用」がおすすめです。シャワータイプなので水やりの後に直接散布するだけなので、希釈する手間が省けて手軽に使えます。窒素分がおおいので緑ゆたかになります。
ゴムの木に対する肥料のやる時期と頻度
肥料は植物の生育期に与えます。ゴムの木の生育期は春から秋で冬は休眠期に入ります。下記にゴムの木の肥料のやる時期をまとめました。
- 春
新芽が出始めるなど、育成期であるこの時期は、2ヶ月に1度程度、緩効性・遅効性の固形肥料を施します。液体肥料を使いたい場合には10日1度施します。
鉢植えの場合は、土の上においてください。液体肥料は水やりがわりに与えます。植え付けた後すぐで、元肥がしっかりなされている場合は、与える必要もありません。
- 夏
熱帯が原産の植物ですが、生育温度は20℃~30℃程度。真夏は生育が鈍るので肥料は与えません。
- 秋
涼しくなってきたら、春と同様に2ヶ月に1度程度、緩効性・遅効性の固形肥料を施すか、水やりがわりに液体肥料を10日1度与えましょう。
- 冬
休眠期の冬場は肥料を与えないようにしてください。そして、できるだけ室内の中でも暖かい場所に映してください。耐寒性があるものの、日中は暖かい場所でしっかりと冬越しさせましょう。品種にもよりますが最低5℃以上、できれば10℃以上が理想的です。
防ぎたい!肥料にまつわるトラブルあれこれ
肥料、水のやりすぎ
ゴムの木は、比較的植物の中でも肥料を必要としません。生育が旺盛なので肥料を与えすぎると枝葉が伸びすぎることがあります。ある程度大きくなったら春や秋に緩効性肥料を1度与えるだけでも十分育ちます。
このため、家庭菜園のようなペースで肥料をやると、やりすぎになってしまい肥料焼けを起こします。肥料やけを起こすと、植物が弱々しくなり、最悪枯れてしまいます。肥料過多には注意してください。
ハイドロカルチャーの場合などは水を溜めて育てるため、ハイドロカルチャー専用の肥料を使わない場合は、通常より薄めて使いましょう。濃度が濃いと根を傷める原因ともなります。
水が常に容器や底に満たされた状態、また水はけの悪い状態で、風通しの悪い所に放置すると根腐れが起こりやすいため、下記のことを心がけて育ててください。
- 水分が切れて乾燥してからジョウロなどで水を与えるようにする
- 風通しの良い場所に植物を置くようにして用土が乾くようにする
肥料は絶対混ぜないで!
よくある失敗として、いろいろな肥料を混ぜて高い栄養素の肥料を作り与えようとしてしまうことが挙げられます。肥料を混ぜると化学反応を起こし、植物自体に被害が出るだけでなく、有害物質・ガスが発生したりと、大きな事故につながる危険性があります。くれぐれも、肥料同士を原液で混ぜることはしないでください。