月下美人を上手に咲かせるには、どんな肥料をいつ与えればよいのでしょうか。ここでは、月下美人を上手に咲かせる肥料の時期・与え方を中心に栽培のポイントについて、わかりやすく説明します。
月下美人の肥料時期・与え方
肥料の時期
月下美人は生育期の5月~10月頃の開花まで行います。冬は休眠するため肥料は与えません。
肥料の与え方
生育期の5月~9月は、2ヵ月に1度緩効性肥料を与えます。置き肥などの鉢に置くだけの緩効性肥料が便利です。
9月~開花までは、開花を促進する液体肥料を開花まで続けます。開花してからは肥料は不要です。
月下美人におすすめの肥料
月下美人のように花を咲かせる植物には、窒素が多いと葉茎の生育がよくなりすぎて花芽がつかないことがあるため、窒素(N)を控え、花つきをよくするリン酸(P)と、根張りをよくするカリウム(K)を強めた肥料が適しています。
また肥料には、ゆっくりと効果がつづく緩効性肥料や、すぐに効果がでる速効性の肥料があります。月下美人の栽培では、生育期はゆっくりと効果のづつく緩効性肥料を使い、花が咲く1ヵ月ほど前から開花を促進する肥料をつかうのがおすすめです。
おすすめの肥料の種類や商品については、こちらで詳しく説明しています。
月下美人の栽培のポイント
月下美人の基礎知識
月下美人(ゲッカビジン)は、森林性サボテンで、原産地では雨の少ない岩石地帯に自生し、樹木に着生して育ちます。よく似たサボテンにシャコバサボテンがありますが、近縁種です。
生育期は5月~10月で冬には休眠します。花期は7月~11月ですが、連続的に開花するのではなく7月から3週間~4週間にぐらいに2回から3回ぐらいまとまって開花します。月下美人は元々メキシコなど日差しが強く温暖な地域に生息しているため、耐暑性はありますが、寒さにはあまり強くないため休眠期は室内で管理して育てます。
学名 | Epiphyllum oxypetalum |
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属名 | サボテン科エピフィルム属 |
原産地 | メキシコ~中央アメリカ |
樹高・草丈 | 1m~3m |
耐寒性等 | 耐寒性 弱い 耐暑性 普通 |
花言葉 | 「艶やかな美人」「はかない恋」「秘めた情熱」 |
栽培環境
寒さに弱い月下美人は5月~梅雨までと秋は日当たりのよい、風通しのよい屋外で管理します。梅雨明けからは直射日光のあたらない半日陰で管理しましょう。
霜の降りる冷え込む前には室内で管理します。5℃以下になるようでしたら、水やりを控え休眠させて冬越しをします。
水やり
月下美人の水やりのポイントは、生育期と休眠期で水やりの方法を変えることです。サボテンは多肉の夏型なので、基本的には生育期の5月〜10月は、表面の土が乾いてきたら、底から水が流れでるくらい与えます。
11月頃からは水やりを減らし、5℃以下になるようなら断水気味に管理します。
植え替え
月下美人は生長に合わせて、1年~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。根詰まりの防止にもなります。5月~7月及び9月が適期です。
ふやし方
月下美人は挿し木(さし木)でふやすことができます。時期は5月~9月に行います。間引きするように茎節の根元から切り取り、用土にそのまま挿します。または剪定の時に切り取ったシュートをそのまま挿し木としてつかうこともできます。
月下美人の栽培方法に関してはこちらの記事で詳しく説明しています。