栽培

エダマメ栽培の防除暦 病害虫防除に使える農薬と散布時期

枝豆 栽培

3月下旬から豆類の播種が始まります。ここでは枝豆(エダマメ)栽培の防除暦で、エダマメ栽培で発生しやすい病害虫の防除に使えるおすすめの農薬や散布の時期や方法の他、農薬以外の防除方法について説明します。

この記事の執筆者・監修者
農家web編集部
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エダマメの防除暦とは

防除暦とは各地域で栽培する作物に対し、病害虫の防除方法が記載された暦です。発生しやすい病害虫やそれに合った農薬種類や散布時期、希釈倍率、散布回数などが記載されています。栽培が多い地域はJAなどで配布していることもあります。

防除暦がない地域や、手に入れにくい場合などは、農家webの「かんたん栽培記録」から、作物と地域を選択するれば独自の防除暦をみることができます。

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エダマメに発生しやすい病害虫と防除方法

では枝豆(普通栽培)の防除情報をみてみましょう。下記は「かんたん栽培記録」で検索した千葉県のエダマメの防除暦です。

エダマメに発生しやすい病害虫

エダマメに発生しやすい病気は、「えぞモザイク病」「さび病」「赤色斑点病」

エダマメの栽培期間中に発生しやすい害虫は「アブラムシ類」です。

エダマメの防除の方法

エダマメの防除には、農薬の散布の他にもアブラムシ類の防除には、防虫ネットや除草、シルバーマルチ、黄色の粘着テープ、くん灰、ソルゴー、バンカー法、ゼラチンと液体石鹸液を使った方法もあります。

エダマメの病害虫に使える農薬・散布時期

エダマメは連作を嫌います。一度栽培をしたら、同じ場所で2〜3年は栽培を避けましょう。連作をすると赤色斑点病やダイズシストセンチュウなどの病害が生じやすくなります。またえぞモザイク病は、アブラムシ類のウイルス媒介によっておこります。アブラムシ類の防除や、種子伝染するため健全種子確保が重要です。

散布時期対象病害虫農薬名希釈倍率使用液量使用期間使用回数使用方法RACコード備考
発病初期さび病サンケイ園芸ボルドー400〜800倍100〜300㍑/10a散布新JAS法に適合する無機剤
予防的効果を発揮するため発病前、初期に散布
発病初期灰色かび病
菌核病
さび病
うどんこ病
アフェットフロアブル2000倍100〜300㍑/10a収穫前日まで3回以内散布浸達性と残効性にも優れていることから、
予防効果と治療効果の両方を持った殺菌剤
害虫発生期シロイチモジマダラメイガ
ダイズサヤタマバエ
カメムシ
マメヒメサヤムシガ
ウコンノメイガ
アブラムシ類
マメシンクイガ
住化スミチオン乳剤1000倍
1000倍
1000倍
1000倍
1000倍
1000〜2000倍
1000〜1500倍
100〜300㍑/10a収穫21日前まで4回以内散布害虫が薬剤に接触すること・薬剤の付着した植物を食べることによって効果を発揮します。
卵から成虫までの各ステージでの高い殺虫効果を発揮します。
害虫発生期アザミウマ
アブラムシ類
ハモグリバエ
ヨトウムシ
ウラナミシジミ
アズキノメイガ
マメシンクイガ
ウコンノメイガ
ツメクサガ
フタスジヒメハムシ
マメハンミョウ
アディオン乳剤 
3000倍
100〜300㍑/10a収穫前日まで3回以内散布有効成分のペルメトリンは、主に接触毒で強い殺虫力があり速効性があります。
残効性が長いのでふ化幼虫に対しても効果が期待できます。

梅雨明け後からカメムシによる害虫被害が多く発生します。カメムシなどの害虫に侵されないように防虫ネットなどで防除しましょう。

えだまめに適用がある農薬は下記からほぼすべての農薬が検索できます。

エダマメの雑草防除

エダマメ栽培では、雑草が生えると品質や収穫量の低下を引き起こすため雑草対策は重要です。えだまめ栽培での除草剤の使い方やおすすめの除草剤については、下記で詳しく説明しています。

農業アプリを活用しましょう

今まで農業日誌や栽培記録、ノートやパソコンで管理していたという人には、農業に役立つアプリを活用しませんか。農家webの「かんたん栽培日誌」アプリはスマホから作物と地域を入力するだけで、防除暦、栽培カレンダーが自動表示。実際の栽培記録はタップ一つで登録可能。自社の「農薬検索データベース」「かんたん農薬希釈計算アプリ」と連動しているので、散布したい農薬をいれればラベルをみなくとも希釈計算も可能で、散布回数もカウントしてくれます。

また地方自治体から発表される予察情報も反映しているので、農家の防除に役立つアプリです。ダウンロードも不要で、ID登録だけですべての機能が無料で使えるアプリです。ぜひ一度使ってみてください。

執筆者・監修者情報
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農家web編集部のメンバーが「農業者による農業者のための情報サイト」をコンセプトに、農業に関するあらゆる情報を丁寧にまとめてお届けしていきます。
編集部のメンバーは皆、実際に農業に携わりながら情報をまとめています。農学を極め樹木医の資格を持つ者、法人の経営・財務管理に長けている者、大規模農場の営農経験者などバラエティに富んだメンバーで構成されています。他にも農機具やスマート農業機器、ITなどのスキルも兼ね備えています。

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