ダブルカットエクシードフロアブル − 適用表・使用方法など詳細情報

概要

ダブルカットエクシードフロアブルは、性状が淡黄赤色水和性粘稠懸濁液体の水稲用の殺虫・殺菌剤です。 いもち病防除剤のダブルカットと稲の問題害虫であるウンカ類、カメムシ類、ツマグロヨコバイに効果の高いエクシードの混合剤です。

有効成分情報

特徴

殺虫効果

エクシードの新有効成分イソクラストが、水稲の吸汁害虫である、カメムシ類、ウンカ類、ツマグロヨコバイに安定した効果を発揮します。
既存の殺虫剤とは作用が異なるため、既存の殺虫剤に対して感受性が低下したトビイロウンカ対しても効果が確認されています。

斑点米を予防

カスミカメムシ科、ホソハリカメムシ、クモヘリカメムシ、ミナミアオカメムシなどの各種斑点米カメムシ類に対し、高い効果を発揮するため、斑点米を予防効果も期待できます。

殺菌効果

ダブルカットはいもち病の稲への侵入や病斑形成阻害に加えて、二次感染阻害作用で残効性も優れています。

使用方法

水で希釈して散布します。

農家web編集部からのポイント

効果が持続

2つの成分とも、速やかに作物内に浸透し、上位の茎葉にも移行する浸透移行性ももあるので、散布後に展葉する新葉にも効果を発揮するし、長い残効性もあるので穂ばらみ期の稲を守ります。

使用上の注意

効果・薬害等の注意

• 使用前によく振ってから使用すること。
• 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
• ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意すること。
  • ミツバチの巣箱及びその周辺に飛散するおそれがある場合には使用しないこと。
  • 関係機関（都道府県の農薬指導部局や地域の農業団体等）に対して、周辺で養蜂が行われているかを確認し、養蜂が行われている場合は、関係機関へ農薬使用に係る情報を提供し、ミツバチの危害防止に努めること。
• 杉（特に苗木）、れんこん及び大豆には薬害を生じるおそれがあるのでかからないように注意して散布すること。
• 野菜類の幼苗及びなし（二十世紀、幸水、新水等）には、薬害を生じるおそれがあるので、かからないように注意して散布すること。
• 本剤を空中散布及び無人航空機による散布に使用する場合は次の注意事項を守ること。
  • 各散布機種の散布基準に従って実施すること。
  • 少量散布の場合は、微量散布装置以外の散布器具は使用しないこと。
  • 無人航空機による散布にあたっては散布機種に適合した散布装置を使用すること。
• 散布中、薬液の漏れの無いように機体の散布配管その他散布装置の十分な点検を行うこと。
• 散布薬液の飛散によって自動車やカラートタンの塗装等に影響を与えないよう、散布区域内の諸物件に十分留意すること。
• 水源池、飲料用水等に本剤が飛散流入しないように十分注意すること。
• 作業終了後は次の項目を守ること。 ① 使用後の空の容器は放置せず安全な場所に廃棄すること。 ② 機体散布装置は十分洗浄し薬液タンクの洗浄液は安全な場所に処理すること。  稲に対して希釈倍数300 倍で使用する場合は、少量散布に適合したノズルを装着した乗用型の速度連動式地上液剤散布装置を使用す ること。  本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は、病害虫防除所等関係機関 の指導を受けることが望ましい。 【安全使用上の注意】  誤飲などのないよう注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。 本剤使用中に身体に異常を感じた場合には直ちに医師の手当を受けること。  散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用すること。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをすること。  保管：直射日光をさけ、なるべく低温な場所に密栓して保管すること。