ワイドショット１キロ粒剤 − 適用表・使用方法など詳細情報

概要

湛水散布が可能で、ＳＵ抵抗性雑草や多年生雑草にも有効な中後期除草剤です。性状は、淡褐色細粒です。

有効成分情報

特徴

中後期除草剤として利用

移植後 15 日～ノビエ４葉期まで使用できます。

湛水散布が可能

湛水散布が可能なので、省力化が望めます。

ＳＵ抵抗性雑草や多年生雑草にも有効

やっかいな問題雑草にも効果を発揮します。

使用方法

登録内容にしたがって、散布します。

使用上の注意

使用上の注意事項

• 本剤は、ノビエの4 葉期までに時期を失しないように散布すること。なお、多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、 必ず適期に散布するように注意すること。ホタルイ、ヘラオモダカ、ミズガヤツリ、ウリカワは4 葉期まで（直播水稲におけるウリ カワは3 葉期まで）、オモダカは草丈30cm以下、クログワイは草丈20cm以下、シズイは草丈20cm以下、ヒルムシロは発生期ま で、セリは再生期までが本剤の散布適期である。
• オモダカ、クログワイ、シズイの防除は、必要に応じて有効な前処理剤と組み合わせて使用すること。
• 苗の植え付けが均一となるように代かきをていねいに行うこと。未熟有機物を使用した場合は、特にていねいに行うこと。
• 散布に当たっては水の出入りを止めて湛水のまま田面に均一に散布し、少なくとも３～４日間は通常の湛水状態（水深３～５cm）を保ち、散布後７日間は落水、かけ流しはしないこと。自然減水により田面の一部が露出する間際になったら、水尻は止めたままにし、通常の水深になるまで水を入れて水口を閉じること。
• 散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下することがあるので使用をさけること。
• 前処理剤との体系で使用し、雑草の発生状況をよく確認し、時期を失しないように適期に散布すること。
• 下記のような条件では薬害を生じやすいので使用をさけること。特にこれらの悪条件が重なる場合は使用しないこと。
  • 処理後数日、異常高温が続くことが予想される場合。
  • 苗が軟弱な場合や活着不良の時、又は極端な深植えの場合。
  • 砂質土壌の水田、減水深の大きな水田（減水深２cm/日以上）。
• 本剤の使用後に低温が続くと予想される場合には、稲に生育抑制などの薬害が発生するおそれがあるので、使用をさけること。
• 本剤を無人ヘリコプターによる散布に使用する場合は次の注意を守ること。
  • 散布は散布機種の散布基準に従って実施すること。
  • 散布機種に適合した散布装置を使用すること。
  • 粒剤散布装置については、事前に薬剤の物理性に合わせてメタリング開度を調整するとともに、当該水田周辺部への飛散防止のため散布装置のインペラ（スピンナ）の回転数を低速に調整すること。
  • 散布薬剤の飛散によって他の作物に影響を与えないよう散布区域の選定に注意し、ほ場の端から５ｍ以上離れた位置からほ場内 に散布すること。
  • 水源池、飲料用水等に本剤が飛散、流入しないように十分注意すること。
• 本剤を直播水稲で使用する場合、稲の根が露出する条件下では、薬害を生じるおそれがあるので、使用をさけること。
• 本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これら作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分に注意すること。
• 蚕に対して影響があるので、周辺の桑葉にはかからないようにすること。
• 散布田の水田水を他の作物に灌水しないこと。
• 本剤の使用に当っては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないよう注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用すること。特に初めて使用する場合や異常気象の場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。

安全使用上の注意

• 誤食などのないよう注意すること。誤って飲み込んだ場合には吐き出させ、直ちに医師の手当を受けさせること。
• 本剤は眼に対して刺激性があるので、眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
• 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン･長袖の作業衣などを着用すること。作業後は手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをすること。
• 保管：直射日光をさけ、なるべく低温で乾燥した場所に密封して保管すること。